●設問、真っ白にしていませんか?
中学受験の国語において、「よくあるミス」の一つとして、設問にきちんと答えられていない答案というのがあります。
自分の受け持ちの生徒さんには伝えているのですが、ちょっとした知識とちょっとした工夫で、今よりも改善することは可能です。
●ちょっとした知識とは?
国語が得意、不得意関係なく、この設問の時に「何を答えるべきか」がわかっていない子は多いです。
「傍線部①は何ですか」
語尾 「~こと。」「~名詞。」
場所 傍線部の後であることが多い
こちらに関しては傍線部①と答えがイコールの関係である、と成り立っていれば良いので、
傍線部①=自分の答え
となっていればOKです。
「傍線部②はどういうことですか」
語尾「~こと。」「~名詞。」
場所 傍線部の前をチェックしたあと、後をチェックすることが多い
こちらに関しても、傍線部②と答えがイコールの関係である、と成り立っているのは良いのですが…
傍線部②で使われている言葉を極力使わずに、別の言葉を使って説明する「言い換え」をする必要があります。
例えば、国語の辞書で「集団」と調べたときに、「集団のこと。」と書いてある辞書は存在しないですよね?
「何ですか」「どういう〇〇ですか」の違いがわからず、失点する子、けっこういますよ。
傍線部②=自分の答え(但し、傍線部②に含まれている言葉は入れない)
となっていればOKです。
「傍線部③はなぜですか」
語尾「~から。」「~ため。」「~ので。(ほとんど見ません)」
場所 傍線部の前をチェックしたあと、該当するものがなければ、後をチェックして判断するものが多い
「なぜですか」の問題は、傍線部の前に発生したことは何か、というのを答えれば良いので、
答え → 傍線部③
という関係になっていればOKです。
●今更聞けない問題の意味だからこそ…
大人からすると「アタリマエ」の内容かもしれませんが、設問の意味が分からず、「この辺に書いてありそう」という予想だけで解いている子、けっこう多いです。
小6は入試演習が本格化する時期ですが、いま一度、「アタリマエ」を確認してみてはいかがでしょうか。
「ちょっとした工夫」については、次回のブログにて。