今年は6月に行われる7月度組分けテスト。怒涛のテスト続きだった6月の締めくくりです。
夏期講習のクラスを決める大事なテストですので、出来る限り高得点を目指したいですね。
[傾向]
例年、生物・化学・物理・地学の各分野から大問1つずつ、計4問の出題になっています。
時間はマンスリーと同じく30分。最近のマンスリーは大問が5~6題あったので、それに比べるとやや少ないですが、どこが出題されるか分からない状態で取り組むので、余裕はないでしょう。
範囲はありません。完全な実力テストになります。5年の頃は読解問題が多く、読むのが苦手な子にとってはつらいテストでしたが、ひととおり単元学習が終わっているこの時期ですので、読解部分が少し減ってマンスリーにやや近い問題になります。
全範囲が出題の対象ではありますが、出やすい範囲はあります。直近で扱われた単元は出にくく、3ヶ月から半年程度前に扱われた単元が出されることが多い印象です。
また、電流なら電熱線や電磁石より電気回路、力学なら滑車や浮力よりてこ…のように、各分野の基幹となるような単元がよく出ています。
[出題されやすい単元]
出やすい単元をまとめましたので、参考にしてみてください。あくまでも傾向ですので、これ以外の単元が出題される可能性も十分にあります。
◎:最頻出
〇:よく見かける
△:出たことがある
・生物分野
〇プランクトン・食物連鎖
例年よく出題されているのですが、3月の組分けテストで登場してしまったため、今回出る可能性は低いです。
〇植物
何かひとつの植物をテーマとして、植物全般の知識問題や読解問題につなげていくパターンはよく登場しています。
5年生ならアサガオやヘチマですが、6年生はもう少しひねりがあります。2022年度はオシロイバナでした。
夏に花を咲かせる植物はテキストの表紙裏でチェックしておくとよいでしょう。
〇人体
呼吸・消化・血液…どれも重要ですが、いちばんは「消化」でしょう。知識とともに実験と絡めて出題されることが多いです。
△昆虫・動物
7月のマンスリーではあまり見かけませんが、不安な場合はコアプラスで簡単に確認しておくとよいでしょう。
・化学
各単元からいちばんまんべんなく出題されるのが化学分野です。
◎気体
気体の発生法や計算問題は頻出です。5年の冬に学習しているのでちょうどよく時間が空いていて、出題しやすいのかもしれません。
〇水溶液
水溶液の性質はどの時期の組分けテストでもよく登場しています。しっかり覚えておきたいところです。
△燃焼
ろうそくの燃焼は3月の組分けで登場していますが、今度は金属の燃焼…ということが以前ありました。また、テキストではあまり扱われていない気体の燃焼が登場するパターンもあります。いずれも計算問題がメインになります。
△水の三態・熱
読解問題やグラフを考察する問題につなげる出題をよく見かけます。
△溶解度
7月の組分けではあまり見かけませんが、実力テスト全般ではよく登場する重要単元です。
・物理
◎電気回路
基本の電気回路からスイッチ回路やLED(発光ダイオード)の回路につなげる出題が王道です。
LEDは一方向にしか電流が流れません。これは未習のため問題文中で説明されます。電流の基本を確認しつつ読解力も試す出題として適しているので、今後も登場しそうです。
〇てこ
頻出ですが、今年は3月の組分けで登場しているのでまず出ないと思われます。
〇運動・ふりこ
7月にはあまり見かけませんが、1月・3月の組分けテストはよく登場します。今年度は1月・3月で出なかったので、満を持して登場するかもしれません。
△光
たまに登場しています。
・地学
◎星
頻出ですが、6月マンスリーで登場したばかりなので、あまり対策はいらないでしょう。
◎月
こちらも頻出です。星と月の混合問題も登場しています。各単元の知識を混同しないようにしておきましょう。
例)月は毎日同じ時刻に見ると12度東にずれる(おもに月の公転のため)
/南中時刻は48分遅くなる
星は毎日同じ時刻に見ると西に1度ずれる(地球の公転のため)
/南中時刻は4分早くなる
△地層
大問でまるまる1題出題されることはまれですが、気象と組み合わせて登場した年度があります。
・実験器具
組分けテストでは実験器具の使い方を問う問題が頻出です。
ガスバーナー、顕微鏡、上皿てんびん、電流計の使い方/手順は確認しておくとよいでしょう。
[問題を解くときのポイント]
①読む!
どのテストにも共通することですが、最重要なのはよく読むことです。
組分けテストはマンスリーテストと違って直近に習ったものが出題されるわけではありません。そのため説明が丁寧です。うろ覚えでも、または知らなくても解ける問題があります。
といっても、全部に目を凝らすのも大変ですね。
特によく読むべきポイントを挙げていきます。
◎知らない内容
見たことのない動物の生態や知らない物質の反応、実験が問題の中で説明されていたら、その中に答えやヒントが書いてあります。
知らないものほどよく読みましょう!
◎実験
実験の操作と結果は理科の問題でとても重要です。絶対に読み飛ばさないようにしましょう。
初めて見る実験ならなおさらです。
また、実験の考察問題(選択)では「実験の結果から考えられること」を選びましょう。
知識として正しいことでも、実験の結果から分からないことは不正解になるのが実験考察問題です。
◎図・表・グラフ
図・表・グラフは情報のかたまりです。ヒントが詰まっているので、よく見て考えましょう。
〇数値とその近く
計算を含む問題の場合は数値に○をつけたり線を引いたりして、その前後を特によく読むと分かりやすいでしょう。
〇答えの指示
理科の計算問題で答えが分数になることはありません。基本的には整数か小数で答えましょう。割り切れない場合は「小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えなさい」といった指示が必ずあります。
また「ひらがなで答えなさい」といった指示や、「ウ~カから記号で選びなさい」といった指示があることがあります。
分かっていたのに答え方を間違えてしまった!という経験をしているサピ生は多いでしょう。意識して減らせるようにしていきたいですね。
◎問い
全科目に共通しますが「何を問われているか」必ず確認しましょう。
②出来る問題を探して解く
サピックスのテストはひとつの大問の中でだんだん難しくなっていくわけではなく、いったん難しくなった後に簡単になることもよくあります。
(3)(4)あたりが難しくても、その後の(5)(6)がサービス問題だったりするのです。
1問1問にこだわり過ぎず、全体から解けるものを探して解くことが重要です。
③時間配分
大問が4つだから1問7分半使える…とゆっくりしていると、後半で計算を含む問題やリード文が長い問題が出たときに時間が足りなくなります。急ぐ必要はありませんが、前半を少し早めに解くよう意識するとよいでしょう。
SAPIX6年7月度組分けテストについては以下もご覧ください。(順次追加されます。)
SAPIX6年7月度組分けテストの対策【算数編】
SAPIX6年7月度組分けテストの対策【国語編】
SAPIX6年7月度組分けテストの対策【理科編】
SAPIX6年7月度組分けテストの対策【社会編】
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