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SAPIX6年生 どうするGS特訓⁉ Column

知っトク 中学受験

SAPIX6年生 どうするGS特訓⁉

2018.04.19

4月度マンスリー確認テスト、第1回志望校判定サピックスオープンも終わりましたね。

春休みの頑張りの成果はいかがでしょうか。

ただ努力が結果として現れるのは、一般的には3か月後と言われます。

今回のテストの結果は、あくまでも今後の指針決定のための参考としておきましょう。

 

さて、今度の大きな行事はGS特訓」です。

朝の9時から夕方5時までの志望校別の特訓講座であるGS特訓。

他塾と比べて拘束時間の短いSAPIX生にとって、初めてのお弁当持参の長時間授業です。

体力的には負担が大きいものの得られる効果も絶大です。

 

メリットとしては、

① 志望校への距離を把握できる

2月の新6年生から志望校別特訓として土特が実施されていますが、こちらは輪切りの成績で実質的には志望校別の学習は行われていません (夏休み明けからは校舎によってはSS特訓と連動したコース設定になります)

一方のGS特訓は志望校によってコースが編成され、扱う教材も志望校の出題傾向に即したものになっています。

難度も実際の受験レベルなので、なかなか思うような得点をあげることが出来ませんが、最終的にどこまで学力を高めたらよいか把握することが出来ます。

 

② 充分な勉強時間を確保できる

自宅で集中して長時間の勉強が出来る生徒は非常に少ないもの。

その点、GS特訓ならば16コマのテンポの良い授業において周囲の生徒達と競い合うことで、高い集中力を維持したまま長時間の勉強時間を確保することが出来ます。

頭を使っている時間数は、学力の向上にもつながっていきます。

 

③ 受験へのモチベーションが高まる

同じ目標を持つ仲間達と机を並べて勉強し、(講師に叱られながらも)休み時間にワイワイ話すことはサピックス生にとって非常に楽しい経験となるようです。

はじめはぎこちなかったクラス編成も、GS特訓、そして後期のSS特訓を通して強い連帯感が芽生え、その結果としてSAPIXの友達が中・高・大と同級生になることも珍しくありません。

もちろん学習面でも最終目標が見えるので、一気に受験への意識が高まり「小学6年生」から「受験生」に意識が変わる生徒も多いです。

 

このように非常にメリットの大きいGS特訓ですが、じゃあSAPIX生は全員受講が必須で効果的かと言うと、決してそうとは言えないのが難しいところです。

以下のようなケースならば、敢えて受講しないという選択肢も考えられるのではないでしょうか?

 

① 志望校の対策コースが無い

GS特訓のコース設定は2/1の受験校をもとに行われ、授業で用いられる学校別の教材も2/1に実施される学校が基準になっています。

開成・麻布・駒場東邦・桜蔭・女子学院・慶應普通部などを確実に受験する生徒にとっては魅力的ですが、そうではない場合は同じような傾向を持つ学校群で一つにまとめられるので、必ずしも志望校へ直結するわけではないのです。

 

② 明確な弱点を把握している

GS特訓は実際の入試を想定して様々な分野の学習を行います。

また扱う問題も基礎的な事項をマスターしていることを前提としているので、知識不足の生徒にとっては全く歯が立たないケースも考えられます。

もし明確に弱点分野を把握できていて、その克服方法まで考えられているのならば、思い切ってGS特訓を休んで自習に充てるという選択肢も考えておきましょう。

このタイミングで個別指導や家庭教師を活用することも有効です。

もちろん自律学習サカセルでも、喜んで学習のお手伝いをいたします。

 

③ 体力面に不安がある

新学年が始まっての緊張感に運動会の練習も重なり、疲労困憊している受験生も散見されます。

この場合、無理に参加させても思ったような成果が得られないことも考えられます。

GS特訓を受講する場合、当然その復習を行う必要があります。

ただ朝から夕方までの授業で疲れ切ってしまい、充分な復習が出来ないまま、消化しきれない教材ばかりが増えることも…

いっそのこと思い切って1日欠席してしまうことも悪くはない判断です。

さいわいGS特訓の教材は連続性はあまりないので、抜けてしまっても大きな悪影響はありません。

1日ゆっくりするも良し、前日のGS特訓内容の復習をするも良し、麻布の文化祭に足を運んでみるも良し。

 

SAPIX6年生にとって、まとまった勉強時間を確保することは難しいものです。

是非とも価値あるゴールデンウィークをお過ごしください。

 

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三宅 貴之

この記事を書いたのは...

三宅 貴之

自律学習サカセル代表。
東大寺学園から東京大学に進み、以降は講師としてキャリアを積む。

また講師としてだけではなく、東大生のみを紹介する家庭教師センターを設立し、誰よりも多くの東大生と勉強法を論じてきた経験も持つ。
そして満を持して、2017年に自律学習サカセルを創設。

その昔、高校生クイズで全国大会の準決勝に進出したことも。
現在は卒業生との語らいと娘の成長が楽しみ。

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