5年生は4月以来となるマンスリーテスト。
「範囲が決まっている」「クラス昇降あり」のテストは、5年生は8月終わりまでありません。
【国語のテストの形式<毎回内容が同じなので再掲>】
大問1(20点) 漢字の読み書き 10問
大問2(20点) 知識問題 10問
大問3(55点程度)初見の長文問題1 9問程度(選択肢6~7問、抜き出し・記述2~3問)
大問4(55点程度)初見の長文問題2 9問程度(選択肢6~7問、抜き出し・記述2~3問)
ほとんど全てのサピックスのテストに共通していますが、記述以外の「客観系問題」で点数を作り、記述で△を狙っていくのが王道パターンです。
客観系問題は1問4点~6点程度。
平均点が150点中80点近辺になることが多いので、一問正解して偏差値2を獲得するイメージでしょうか。
客観系問題の平均点が低くなると、記述の採点が甘く、客観系問題の平均点が高くなると、記述の採点が厳しくなる傾向にあります。
特に最近だと「2行程度の気持ちの記述」などは採点が厳しいです。
【テストの範囲】
平常授業9〜13回の内容
漢字…Aテキスト5回分
言葉ナビ(上巻)…20ページ程度
言葉ナビで出題されるのは、大きく3つに分けられます。
①ことわざの意味 故事成語の意味 似た意味のことわざ 対の意味のことわざ
②背・腰・腹・腕・手・指・膝・足を用いた慣用句
③上下一字ずつで対となる熟語、四字熟語
この中で一番厳しいのは慣用句だと思います。
慣用句は「手を焼く」から【苦労する】と判断するなど、一見その組み合わせにならないものから、意味を察さなければならないという難しさがあります。
ですので、一番時間をかけるべきは②の慣用句です。
①と③のことわざ・故事成語・熟語などに関しては、「フレーズや漢字の意味から意味が察せるもの」が多いです。
「腐っても鯛」なら、「ても」とあるので、その前後は逆のイメージの単語になるはず。「腐る」はマイナスなら、「鯛」はプラスです。
また、「鯛」はフレーズの後半に来ているので、意味の中心部になります。
「状態が悪くなっても価値があるもの」など取れれば十分でしょう。
「腐っても鯛」に、【状態が悪くなっても高級なものには何らかの価値がある】とメモして覚える、というのもおすすめです。
表現1に対して、意味1で「暗記」するよりも、そういった形で対応する術を知っておいた方が、余裕を持って取り組めるのではないかと思います。
辞書で意味を調べるやり方も良いと思いますが、「フレーズや漢字」が【表現の意味のどの部分に対応しているか】をチェックするやり方の方が、個人的に定着度が高いと思っています。
【Aテキストの知の冒険の範囲】
11回のAテキストの知の冒険の範囲は「品詞」です。
大問1 名詞を見つける問題 やや難
最初の出題ですが、実は引っかけも多いです。
「中」「あなた」「どれ」などが引っかかりやすいですが、ここで覚えてしまいましょう。
「が」をつけてみて主語になりそうかどうか、で簡易チェックができますので、不安になったら取り入れてみましょう。
大問2 文に合わせて動詞などの活用を変える問題 易しい
「文に自然に繋がるように直してみて」というとあっさり正解できることが多いです。
大問3 動詞 を言い切りの形に直す問題 易しい
大問4 形容詞 を言い切りの形に直す問題 易しい
大問5 形容動詞を言い切りの形に直す問題 易しい
動詞は「ウ段」形容詞は「イ」、形容動詞は「ダ」で言い切ります。
ちなみに「言い切りの形」とは【。に続く形に直す】ということです。
注意点があるとすれば「タ行」の存在。
「飛んだ」=動詞「飛ぶ」+助動詞「だ」の組み合わせになっています。
「タ行は注意」などど伝えておくと、ミスが少なくなります。
大問6 何が何だ、何がどうする、何がどんなだを判別する問題 標準
述語に注目して、品詞を判別する問題です。
「何だ」は名詞、「どうする」は動詞、「どんなだ」は形容詞・形容動詞です。
厄介なのは「○○だ」と来た時に、名詞か形容動詞か判別する問題。
①このクラスは平和だ。
②今必要なのは平和だ。
これは「○○だ」の直前に「とても」を補ってみて、
①このクラスはとても平和だ。 のように文の意味が通じていれば「形容動詞」
②今必要なのはとても平和だ。 のように文の意味が通じていなければ「名詞」と判断する
のが良いでしょう。
大問7・大問8 呼応の副詞 易しい
大問9 擬態語 易しい
文に入れてみて自然に意味が通じるように…と伝えると、すんなり進むことが多いです。
正直、「知っているかどうか」が全てだと思います。
雨粒が大きいときは「ばらばら」と降ります。
こぬか雨は小糠雨と書きます。霧のように降る雨なので、「しとしと」と降ります。
大問10 連体詞 やや難
連体詞は「体言に修飾する言葉」です。
例を挙げると、
小さな パン
たいした ものだ
などの言葉です。
文の中からそれを見抜く方法は2つあると増田は考えています。
①体言を見つけて、それを修飾する言葉から考える方法
②連体詞の例を知って、そこから考える方法
です。
連体詞は「たいした・とんだ・この・大きな・いかなる・わが」など、そこまで数が多くありません。
増田は自分の生徒には「〜た・〜だ・〜の・〜な・〜る・〜が」と音で押さえようと教えています。
また、「あらぬ噂」などの、あらぬも連体詞ですが、中学入試ではほとんど出題がありません。覚えなくても良いでしょう。
大問11 名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞の識別 やや難
各品詞の特徴が押さえられているかどうかをチェックする問題です。
名詞は「は・が・も」をつけて主語になる
動詞・形容詞・形容動詞は言い切りの形に直してみる
連体詞・副詞はどんな言葉に修飾しているかチェックする
というところが押さえられていれば良いでしょう。
大問12 4択から仲間はずれを見つける問題 難
マンスリーテストだけでなく、入試にも出る形式となっています。
品詞の特徴をきちんと押さえることも大事ですが、
4つのうち、1つだけ出てくる仲間外れが見つけられれば良いので、「見分け方」を押さえておくのが良いでしょう。
⑥以降が少々難しめ。
⑥・⑦ それぞれの言葉の直前に「とても」を補う
⑧ 直後に「が」などを補って主語にできるかどうか
⑨ 「な」→「だ」と置き換えて意味が通じているかどうか
⑩ 音が鳴っているかどうか
がポイントです。
SAPIX5年6月マンスリーについては以下もご覧ください。
SAPIX5年6月マンスリーでおさえるべきポイント!算数編
SAPIX5年6月マンスリーでおさえるべきポイント!国語編
SAPIX5年6月マンスリーでおさえるべきポイント!理科編
SAPIX5年6月マンスリーでおさえるべきポイント!社会編
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