5年生の勉強が始まって半年、夏期講習のクラスが決まる組分けテストです。
[傾向]
例年大問4つの構成です。生物分野と化学分野からは必ず大問1題が出題されています。物理分野と地学分野は既習単元が少ないため、出題されないこともあります。
直近に扱われた内容が出ることはほぼなく、2月のスタートから4月頃までに登場した単元を中心に出題されます。
夏の組分けテストですので、大問1は季節に関する問題がよく登場します。天気や動物・植物について問われています。
読解問題やデータを読み取る問題もよく出題されています。
生物分野では動植物の生態に関する文を読んで考える問題
化学分野では初見のグラフの読み取り
物理分野では実験のデータ(表の数値)を読み取って考える問題
あたりが典型的です。
環境をテーマに複数分野の知識や思考を問う問題も見かけます。
難しそうに感じるかもしれませんが、丁寧にリード文を読めばそのまま答えが書いてあるような問題も多く、「読める子」にとっては普段のマンスリーよりラクかもしれません。
一方、読解が苦手な子にとっては少し大変なテストになります。
ただ、今回の組分けは範囲がないとしながらも5年の前半に習った単元が中心になるため、知識を埋める形の対策ができるテストではあります。
[出題されやすい単元]
いくつか出題されやすい単元がありますので、分野別に紹介します。
◎:最頻出
〇:よく見かける
△:出たことがある
・生物分野
◎季節と生物
夏の動植物についてよく出題されています。
アサガオ・イネ・ヘチマといった夏に花を咲かせる植物について、種子や発芽の様子、成長の仕方などを確認しておくとよいでしょう。
セミ・カブトムシなど、昆虫もよく登場しています。
また、生物分野ではありませんが、季節に絡めて夏や梅雨の天気についても出題されることがあります。
テキストの表紙裏から、夏に関係する内容を確認しておくとよいでしょう。
〇種子と発芽
〇呼吸と光合成
〇蒸散と植物のつくり
春頃に登場した内容は復習しておくとよいでしょう。全部確認するのは大変ですので、デイリーチェックやデイリーステップの[1]などを復習するとよいと思います。
その中で抜けの多いところはテキストに戻って復習するとよいでしょう。
・化学分野
◎水溶液の性質
覚えることが多い単元です。溶けている物質とその状態・液性(例:塩酸 塩化水素 気体 酸性)はしっかり覚えましょう。指示薬も頻出です。
◎水の三態・熱
ここも頻出です。意外と原理が難しいのでしっかり理解しておきたい単元です。
〇気体
気体のつくり方や性質を確認しておきましょう。
〇燃焼
燃えるとは?(熱や光を出しながら激しく酸素と結びつくこと)
燃えてできるもの(炭素を含むものが燃えると二酸化炭素ができる)
あたりはしっかり理解しておきたいポイントです。
・地学分野
◎太陽
圧倒的に太陽がよく出題されています。しっかり復習しておきましょう。
公転図(地球が太陽のまわりを公転している図)や、日かげ曲線は頻出です。太陽の動きとかげの動きを対応して考えられるようにしましょう。
・物理分野
△物体の運動
知らなくても実験データから考察できる問題が作りやすい単元なので、SAPIXの組分けテストでは頻出です。
△ばね
こちらも、解き方を習わなくても解ける子は解ける/実験データと組み合わせやすい という点から組分けテストに出やすい単元です。
ただどちらも習ってからテストまで少し期間が短いため、5年7月の組分けテストでは頻出というほどではありません。
△光・豆電球
この時期の組分けテストではあまり出ていませんが、大きな穴は作らないようにしましょう。
[問題を解くときのポイント]
再掲になりますが、組分けテストに取り組むときのポイントを挙げておきます。
①読む!
どのテストにも共通することですが、最重要なのはよく読むことです。
組分けテストはマンスリーテストと違って直近に習ったものが出題されるわけではありません。そのため説明が丁寧です。うろ覚えでも、または知らなくても解ける問題があります。
といっても、全部に目を凝らすのも大変ですね。
特によく読むべきポイントを挙げていきます。
◎知らない内容
見たことのない動物の生態や知らない物質の反応、実験が問題の中で説明されていたら、その中に答えやヒントが書いてあります。
知らないものほどよく読みましょう!
◎実験
実験の操作と結果は理科の問題でとても重要です。絶対に読み飛ばさないようにしましょう。
初めて見る実験ならなおさらです。
また、実験の考察問題(選択)では「実験の結果から考えられること」を選びましょう。
知識として正しいことでも、実験の結果から分からないことは不正解になるのが実験考察問題です。
◎図・表・グラフ
図・表・グラフは情報のかたまりです。ヒントが詰まっているので、よく見て考えましょう。
〇数値とその近く
計算を含む問題の場合は数値に○をつけたり線を引いたりして、その前後を特によく読むと分かりやすいでしょう。
〇答えの指示
理科の計算問題で答えが分数になることはありません。基本的には整数か小数で答えましょう。割り切れない場合は「小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えなさい」といった指示が必ずあります。
また「ひらがなで答えなさい」といった指示や、「ウ~カから記号で選びなさい」といった指示があることがあります。
分かっていたのに答え方を間違えてしまった!という経験をしているサピ生は多いでしょう。意識して減らせるようにしていきたいですね。
◎問い
全科目に共通しますが「何を問われているか」必ず確認しましょう。
②出来る問題を探して解く
サピックスのテストはひとつの大問の中でだんだん難しくなっていくわけではなく、いったん難しくなった後に簡単になることもよくあります。
(3)(4)あたりが難しくても、その後の(5)(6)がサービス問題だったりするのです。
1問1問にこだわり過ぎず、全体から解けるものを探して解くことが重要です。
③時間配分
大問が4つだから1問7分半使える…とゆっくりしていると、後半で計算を含む問題やリード文が長い問題が出たときに時間が足りなくなります。急ぐ必要はありませんが、前半を少し早めに解くよう意識するとよいでしょう。
SAPIX5年7月度組分けテストについては以下もご覧ください。
SAPIX5年7月度組分けテストの対策【算数編】
SAPIX5年7月度組分けテストの対策【国語編】
SAPIX5年7月度組分けテストの対策【理科編】
SAPIX5年7月度組分けテストの対策【社会編】
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