2022年12月20日投稿
2023年12月12日更新
中学受験の合否に直結する5年秋~冬の学習も終盤です。
皆さんの学習は順調でしょうか。
さてSAPIX5年生にとって年内最後の昇降テストである、12月度マンスリー確認テスト。
2023年は12月22日の金曜日に実施予定です。
出来具合によってクリスマスや年末年始の気持ちの持ち方や過ごし方も変わってしまいそうですね。
もちろん秋~冬の学習の集大成として重要度は高く、是非とも頑張って欲しいところです。
なお冬休み明けの2024年1月8日には新学年のコースを決める非常に重要度の高い組分けテストが予定されています。今回の12月度マンスリー確認テストの結果によるコース編成の期間が短いことは惜しいところですが、精一杯の準備をして挑みましょう。
ここからは12月度マンスリー確認テストの算数に関して、特徴や対策のお話をしていきます。
【SAPIX5年生 12月度マンスリー確認テスト 概要】
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制限時間50分で150点満点
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小問数は25~30問
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基礎トレ11月号と平常30~平常33を中心に出題
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平均点は80点台半ばになることが多い
【12月度マンスリー確認テストの重要度】
今回の試験範囲の中心は平常32および33の「比の文章題」です。
問題文を正しく読み込み、実際の数値と比の数字を明確に区別して、適切な解法で整理することがポイントになります。
平常31の「和と差に関する問題」も含め、ただ「覚える」だけの勉強では太刀打ちできない文章題が続くので、シッカリと自分の言葉で説明できるよう練習しましょう。
また前回の11月マンスリー確認テスト範囲の復習回である平常30「総合」も負担は大きめです。
受験算数らしい「問題文の正しい読み込み」「適切な解法選択」「計算力」、「注意力」が求められるという点でも、12月マンスリー確認テストは重要であると言えるでしょう。
【試験範囲と各テキストのポイント】
平常30 総合 (26~29)
平常31 和と差に関する問題
平常32 倍数算
平常33 相当算
・平常30 総合 (26~29)
「26比と図形(1)」「27比と図形(2)」「流水算」「通過算」の復習テキストです。
比と図形に関しては以前のテキストの学習内容と大差がないので、比較的取り組みやすいのではないでしょうか。
流水算と通過算に関しては以前のテキストよりも「比」を使う場面が増え、難度も上がっています。
今回の内容では、A全て、B1,3,4,5、C1,2は現状の学力に関わらず完璧な理解が必要です。
偏差値50を越えるためにはB2、C3,4、D1,2,3も重要です。
残りのD2も偏差値55を目指すためには必須ですし、受験基準で考えると基本問題です。
是非とも丁寧な学習を心掛けましょう。
・平常31 和と差に関する問題
「消去算」「過不足算」を中心とする、様々な和と差の文章題を扱うテキストです。
内容自体は4年生から繰り返し学習しているものが中心になりますが、充分な理解を前提とする応用問題の比率が高く、難度は高めです。
問題に応じて適切な解法を選択できるよう、自分自身で説明できるレベルまで理解を深めておきましょう。
特にA4、B4、C2などの「取り違える」は、ただ解法を暗記するのではなく言葉で理解することが必須です。
問われているものが「いつ」「誰」「何」であるかも、常に確認しておきましょう。
注意力不足による失点は避けたいものです。
今回のテキストでは、まずはA1,2,3、B1,2,3を常識レベルに昇華することが必要です。
またA4、B4も現状のレベルに関わらず、吸収しておきましょう。
偏差値55を目指す場合はC1,2,3まで解きこなす必要もありそうです。
なおD1,2,3,4の難度はかなり高めです。
安定して偏差値60を越えられるようなレベルに達していない場合は、扱わなくても全く問題はありません。
・平常32 倍数算
解法のバリエーションは実質1つのみで、今回の試験範囲の中では最も取り組みやすいテキストです。
問題の条件を線分図で整理して視覚化しても良いですが、問題文の順に習って、①や□を用いた式で整理して、消去算として処理したほうが取り組みやすいでしょう。
このテキストならどんなレベルの生徒であっても、D2までは解きこなせるようにしておきましょう。
D3,4も決して難しくはありません。
偏差値55を目指すならば理解しておきましょう。
・平常33 相当算
様々な比の文章題を扱う、やや難度の高いテキストです。
いわゆる「相当算」としての処理を扱うA4,B4,C3は復習内容なので易しいでしょう。
A2,B2,B3の「逆比の扱い」は夏休み以降の重要テーマです。そろそろ完璧な定着を期待したいところですね。
A3,C1,C2,D1,D2の「ボールの跳ね上がり」は新出テーマですが、決して難しくはありません。
何を基準とするかを適切に見極め、数値を図に記入しながら丁寧に取り組みましょう。
C4,D4の「マルイチ算としての式処理」は中学数学の「代数」のような内容で、難度も高めです。ただ、この計算処理が出来ると受験算数の得点力に直結するので、是非とも頑張りたいところです。
このテキストは難度は高いものの重要度も高いので、A全て、B全て、C3まで、D2は、全ての生徒に取り組んでほしいところです。
偏差値55を目指すならC3やD1,D3も必須です。
【対策】
いつものマンスリー確認テストと同様、まずは毎回のテキスト内容の復習と前月の基礎トレ内容の確認から始めましょう。
該当テキストが4冊でいつもより少なめで、また文章題が中心なので頭の使い方も似通っていて取り組みやすさを感じるSAPIX生も多いのではないでしょう。
ただ類題演習という点では、やや取り組みにくいとも言えそうです。
様々な単元の複合テキストになっているので、他塾の問題集を用いての類題演習は問題の選択だけでも時間がかかり、また内容のズレも少なくはありません。
また旧カリキュラムだと比の文章題は11月度マンスリー確認テストの範囲で、和と差に関する問題は1月の平常授業で扱っています。
もし12月度マンスリー確認テストの過去問を手に入れたとしても、テスト演習教材として使えるのは直近の3年分くらいしかありません。
結局のところ、1冊1冊の深い理解が一番の対策になりそうですね。
楽しいクリスマス、楽しい年末年始のためにも、是非とも頑張りましょう!
SAPIX5年12月マンスリーについては以下もご覧ください。(随時追加されます。)
SAPIX5年12月マンスリーで押さえるべきポイント!算数編
SAPIX5年12月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編
SAPIX5年12月マンスリーで押さえるべきポイント!理科編
SAPIX5年12月マンスリーで押さえるべきポイント!社会編
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塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説
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