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SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―算数編 Column

SAPIXの活かし方

SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―算数編

2022.07.29

夏休みがいよいよ始まりました。

少し気が早いかもしれませんが、夏期講習の終わりには夏の学習の総まとめとなるテストがあります。

今日はそんな夏期講習会の終わりにある、夏期マンスリーテストについてお話していこうと思います。

【夏期マンスリーテストの重要度】

夏の総まとめ=「1学期の復習」+「比の導入」

となります。

つまり、非常に重要だと言えるでしょう。

1学期の定着具合と比という概念の理解が出来ているかがこのテストから分かります。

どちらも非常に重要です。抜けのないように学習に取り組みたいですね。

【本テストの全体的な対策】

夏期講習での単元がメインとなっています。

前述の通りですが、1学期と比の理解が問われてきます。

非常に重要な単元が多いと言えるでしょう。

そんな本テストですが、有効な対策としては日々の学習を入念に行うことが当たり前ですが、重要になります。

  •  各単元の仕組みを理解する
  •  典型題を解けるようにする
  •  典型題の解き方を異なる問題にも使えるようにする

の3段階を意識すると良いでしょう。(①ができない場合は②から入っても良いでしょう。)特に算数が苦手なお子様の場合は、平常授業と家庭学習で①や②をどれだけ仕上げられるかが重要です。

比の分野に関しては特に①を重要視しましょう。

今後非常に多用するのが比になりますので、まずはじっくりと仕組みを理解しましょう。

また、即効性の高い対策としては、(手に入れることができれば)過去問を解くことが挙げられます。

出題内容や量や、難易度を把握し、自身の弱点を発見できれば時間のあるタイミングで復習をすることができます。

手っ取り早く成績を上げるには弱点を克服するのが良いので、弱点と分かる単元がある場合はしっかりと取り組む時間を作りましょう。

【本テストの算数の試験範囲】

N51-01 約数・倍数
N51-02 規則性
N51-03 立体図形(1)
N51-04 2量の関係
N51-05 比と割合(1)
N51-06 比と割合(2)
N51-07 比と図形
N51-08 平均算
N51-09 比と割合(3)
N51-10 円と多角形
N51-11 線対象・点対称
N51-12 点の移動
N51-13 立体図形(2)
N51-14 比と割合(4)

上記が単元の範囲になります。

以下、ポイントを簡単に解説していきます。

N51-04 2量の関係

正比例・反比例の関係の理解が最優先となります。

問題が解けるかどうかも重要ですが、まずは正比例・反比例がどういう仕組みとなっているのかをしっかりと考え、理解しましょう。

苦手な方は、より具体化して考えましょう。

サマーサポートのAやBの問題などを本人に解説させるなどして、理解を深めさせましょう。

N51-05 比と割合(1)

まずは、比のルールをしっかりおさえましょう。(サマーサポートBの1・3など)

次に具体的な数値を比に置き換える訓練を積みましょう。(サマーサポートA1・3など)

そして、比例配分や連比などを練習し、文章題まで解けるようにしていきましょう。(C以降の問題)

苦手な方でも、比のルールと比の置き換えと連比は確実にできるようにしましょう。比例配分は線分図などに置き換えて解くのもありです。

N51-06 比と割合(2)

立式ができるかどうかがポイントとなります。

文章の言葉を言い換えて、式に書き換えることを意識しましょう。

また、逆比の理解は確実にしたいですね。

苦手な方は、まず文章の中で何と何が同じなのか、を意識しましょう。同じものが「=」となります。また、「の」は「×」になり、「は」は「=」になると覚えておいてもよいでしょう。

N51-07 比と図形

相似の学習の始まりになります。

2学期に再び相似が登場します。そこにむけての種蒔きだと考えましょう。

辺の比→面積の比。面積の比→辺の比。ここがうまく変換できるようにしましょう。

苦手な方もここは時間をかけてやり込み、理解しましょう。

ここは中学入試において非常に重要です。面積比のパターンはそれほど多くないので、回数を積めば必ずできるようになります。ベイシック2「比」のテキストの5章などを使い、繰り返しやっていきましょう。

N51-09 比と割合(3)

比を利用した文章題です。

今まで学習した売買損益や食塩水などの問題で、比を利用して解いていきます。

ここでより理解を深められるようにしましょう。

式以外にも、面積図や天秤などの解き方があります。試してみてしっくりくるやり方を見つけてみるのもよいですね。

苦手な方は、まず売買損益や食塩水の根本的な部分を復習しましょう。

そもそもどういうやり方で解くのかを思い出してから比でのやり方にチャレンジしましょう。ベイシック1「割合」の3・4章などを使って思い出してみましょう。

N51-10 円と多角形

「対角線の本数」や「内角」、「外角」等の各種公式の暗記とその理屈の理解をしましょう。

円の転がりも非常に重要です。作図をしっかりと行い、「どう動くのか」「どこで曲がるのか」「どこを通らないのか」をしっかり確認し、定着させましょう。

また、円周角や半径が求まらない場合の円の面積の求め方など重要事項も含まれています。覚えることが意外と多いので、注意が必要です。

N51-11 線対称・点対称

重い単元ではありません。作図をしながら、「こういう時はこうなるのか」と楽しみながら学習してみてください。

苦手な方は実際に紙などを使って折ったり、回転させたりしてみてください。

N51-14 比と割合(4)

5・6・9で学んだ内容の振り返りがメインとなります。定着を確認しましょう。

「基本的な比の動作」「連比」「比例配分」「文章題における比の立式」「各種比を使った文章題」「逆比の理解」このあたりをしっかり確認しましょう。

苦手な方は、まずはしっかりとB問題レベルまで練習をしましょう。

単純な一行問題をしっかりと処理できるようにすることが第一歩です。

C以降の食塩水や売買損益の作業が多い問題は苦労すると思います。

一文ずつ、図などにまとめていき、整理するという癖をつけると対応できるようになるはずです。

【本テストの算数の出題構成】

大きな大問構成は以下の通りです。

大問1:計算と基礎的な一行問題が4題程度
大問2:基礎的な小問集合が6題程度
大問3:基礎的な図形問題が5題程度
大問4:基礎~中難易度の文章題が4題程度
大問5~6:少し難しめの中学受験で頻繁に問われる大問形式の問題や小問
大問7:思考力が問われる発展的な問題

基本的にはどの単元もバランス良く出題されています。

学習方法やテスト結果に関してご質問等ございましたら、お気軽にご相談くださいね。

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SAPIX5年夏期マンスリーテストについては以下もご覧ください。(順次追加されます。)

SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―算数編
SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―国語編
SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―理科編
SAPIX5年夏期マンスリーテストで押さえるべきポイント―社会編

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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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