突然ですが、
SAPIXにおいて「クラスを上げやすいマンスリー」は確実に存在します。
それがまさに今回の「5年生10月マンスリー確認テスト」です。
今回からの10・11・12月のマンスリーは努力が報われやすい、クラスを上げて自信をつけるにあたっては最大のチャンスと言えるんです。
「クラスを上げやすい」テストというのは、決して難度が低いわけではありません。
むしろ各科目の学習内容は難しいことが多いです。
「クラスを上げやすい」テストで、確実にクラスアップを果たすには「何がポイントかを明確に掴めるか?」が鍵になります。
そのポイントを掴めないまま、やみくもに学習量を増やしても残念ながら結果には繋がりません。
逆にコツさえ掴んでしまえば、あとは頑張りと得点とが比例するイメージですね。
今回の10月マンスリーは各科目で、そのコツが多くを占めている点で「クラスを上げやすい」と言えるわけです。
さて今年の10月マンスリーは10/3(水)に実施される予定ですね。
範囲は20~23、比較的少なめです。
該当テキストが少ない分、1冊当たりの配点も多くなります。
さぁ、そんなマンスリーの各科目のポイントに早速、目を向けてみましょう。
まずは社会。
歴史が始まって最初のマンスリーです。
8月の夏期講習マンスリーテストは新4年生から1年半学習してきた地理の総まとめでした。
そのため努力を怠った時期のある生徒や、学習のスタートが遅れてしまった生徒にとっては厳しい内容だったと言えるのではないでしょうか。
その点、今回は歴史の学習が大部分です。
他塾や市販の問題集、手に入ればマンスリーの過去問などに取り組むことで、身につけたはずの知識の「問われ方」を確認することが出来るでしょう。
この歴史の学習で暗記科目のコツを掴み、成績を一気に伸ばす生徒は例年、数多く見られます。
次は理科。
多くの生徒が苦手にする物理・化学分野の学習が続きました。
特に20番の浮力①は根本的な理解が出来ないと、いくら学習を繰り返しても得点につながらない難しい分野です。
ただ浮力において覚えるべきことは決して多くはありません。
導入での理解を徹底することで、好結果につなげましょう。
ここからはメインテーマの算数です。
20番は総合回。
夏休み前に扱った割合の文章題の復習です。
夏期講習でも同じテーマを扱っていますが、問題のバリエーションが多く、難度も幅広い、対策の難しいテキストと言えるでしょう。
今回に関しては準備を後回しにすることも得策です。
21番は旅人算です。
今までに何度も扱ってきた内容ですが、今回は特に「比の使い方」に慣れることが目標です。
まずはA~Cプリントの既習内容を以前の方法と、比を用いた方法の両方で解き比べておきましょう。
その上でD1やD2で「速さと時間の逆比」に慣れ、E1で「速さを比のまま計算する」ことに慣れることが出来れば、今後の速さの学習の基本として心強い状況が出来あがります。
続いて22番は流水算。
新しい概念でとっつきにくさはあるものの、今回のテキストに掲載されている問題なら易しいでしょう。
「速さを表す線分図」と「状況を表す線分図」を使い分けましょう。
23番の時計算とともに、BASIC速さの5章で基本的な考えかたを身につけておけたら、得点を伸ばしやすい分野です。
なお受験レベルでは、ここからかなり難度が上がるので「流水算は簡単!」と思い上がらないよう気を付けましょう。
最後に23番の時計算。
この回も発想自体は易しいです。
「○○時ちょうどを基準にする」ことと「長針が短針を追いかける」ことだけを押さえられれば、あとは計算が厄介なくらいですね。
余裕があれば特殊な設定の時計算にも目を通しておきたいところですが、まずは分母が11になるようなパターン通りのものを解けるようにしておけば、マンスリーは乗り切ることが出来ます。
このように見ていくと、22番の流水算と23番の時計算の基本問題で完璧を目指すことが最大のポイントですね。
その上で、やや難度が高い20番総合と21番旅人算の典型題を解けるようにしておけば、大失敗は防ぐことが出来るでしょう。
そこまで出来たら、あとは理社に時間を割きましょう。
今回の国語は、どうしても後回しになってしまうとは思われますが、ある程度は仕方が無いと割り切ってしまうことも大切です。
適切な努力を重ね、皆さんが無事に満足できる成績を残せるよう期待しています。
なお、マンスリーの過去問を手に入れて学習している皆さんに一点、注意です。
SAPIXのカリキュラムは毎年、改訂が重ねられ、テキストナンバーの入れ替えも数多く見られます。
算数も年度によっては「和と差」や「場合の数」が組み込まれたり、次の「通過算」までが範囲だったりすることもあります。
理科も数年前に学習内容が大きく変更になっています。
このような範囲のズレにはお気を付けくださいね。
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