サカセルコラム

SAPIX新6年1月度組分けテストはどう対策する?社会編 Column

SAPIXの活かし方

SAPIX新6年1月度組分けテストはどう対策する?社会編

2024.12.28

「新6年」と名が付くタイミングである1月組分けテスト。

1ヶ月に1度のペースで実施されるマンスリー確認テストと違い、得点しにくいと感じる子が多いようです。

2017年あたりを機に、全体的に難しくなったSAPIXの社会。

ここからは組分けテストの社会についてお話しできればと思います。

●出題形式(一例です)

大問1 地理・歴史総合 18問程度 50点程度
大問2 地理・歴史総合 19問程度 50点程度

マンスリーテスト・復習テストと同様に、「記述問題」の出題はありません。
記号選択問題・書き取り問題のみの出題となっています。

●組分けテストで出題される形式

地理・歴史が明確に分けられている年もありますが、何かしらのテーマを決めて出題されるというケースが多いです。

例を挙げてみます。

・西日本を中心とする総合問題

・東日本を中心とする総合問題

・川とその周辺に関する問題

・金属の歴史に関する問題

・歴史総合問題

・地理総合問題

特定の時代のみの出題はありません。

●対策として有効なもの

地理

①白地図トレーニング帳 発展編 各地方のまとめ

(1)が自然と第一次産業、(2)が第二次産業という形で出題されています。
地図とセットで出題されるケースが多いので、どこにどんな街があり、何が主力の内容なのかをおさえておきたいところです。

歴史

①年表トレーニング帳 第1部 総合編

左側は時代ごとの年表に用語を入れていく形式です。
右側は埋めた年表に関連した記述問題など、歴史の流れ(因果関係)を補足する問題が出題されています。
左側はもちろんですが、右側の内容で知識を深めると、複雑な選択肢の問題に対応しやすくなると思います。

共通

①コアプラス 第一章地理編 第二章歴史編

一問一答形式で用語の見直しができるコアプラス。
そういった形式だからこそ、リード文・設問で問われたときにも応用させやすいと私自身感じています。
個人的に、「用意された文章に穴埋めする形式」は定着率が高くないと感じています。
文章が長文になればなるほど、そこに人の匂いが付き、用語が頭に入りにくくなるからです。
基本事項の入れ直しにはこちらの教材がオススメです。

②各回のデイリーステップ パート1・2

ざっと用語を見直すのに便利なデイリーステップ。
どんな内容だったかを簡単に思い出すには良い教材です。
ただ、この内容を見直したから対策は完璧と考えず、確認問題の基礎・発展あたりも使って用語の見直しをする方が安全です。

●どういったことができれば良いのか?

自分が生徒にアドバイスするならという前提で列挙してみます。

・選択肢問題で、初めて聞くような知識関連事項が出てきたときには、◯寄りの△と判定する
→ある程度勉強を積み重ねていく中で、知らない内容が出てきたときに×と判定すると失点するケースは非常に多いです。
今までに習った内容の中で、誤っている内容を見抜ける問がほとんどです。
一旦「△」と置いて、他の選択肢で×をつけられるところがないか、きちんと確認しましょう。

・表やグラフは誰もが気付きそうな目立つ数字に注目する
→具体的には「その中で一番目・二番目に大きいもの」や「極端に少ない」内容に注目しましょう。
そこを根拠に、都道府県名や輸入品の品目など、「わかること」を書き込んでいくことで新たに気付く内容もあるでしょう。
「書いて整理する」のは算数だけで必要なのではなく、全科目に共通して必要な技術です。

・各設問の条件をよく読んで、「何に答えれば良いのか」をきちんとおさえる
→他の科目にも繋がる全ての基本です。設問に書かれている情報に正しく答えましょう。
長い設問や表・グラフがあると、ついつい手を出しにくく感じてしまうのが多くの生徒さん。
設問を長くするのは、「設問が短いせいで解けない」というのを防止し、「解きやすくする」という面もあります。
面倒臭がらずに頭を使うことで、点数は伸びます。

・選択肢の中身から「どういうことなのか」拾えることもあると知っておく
→聞かれた覚えもない内容だったとしても、そこに関連する内容が選択肢に載っていることもあります。
「選択肢からこういうことを問うている問なのではないか」と判断できるのも一種の技術ですし、ヒントとして使えるものは何でも使用しましょう。 

・傍線部⑥など、前のページに戻らないと何の話かわからない内容などについては、その都度情報を書き込んでおく
→「明治時代」などの見ればわかる内容でも、設問の付近に情報を書き込むことでミスを減らせる場面は多いです。表・グラフと同様に書き込んで整理するようにしましょう。

新6年1月度組分けテストについては以下もご覧ください。

SAPIX新6年1月度組分けテストはどう対策する?算数編
SAPIX新6年1月度組分けテストはどう対策する?国語編
SAPIX新6年1月度組分けテストはどう対策する?理科編
SAPIX新6年1月度組分けテストはどう対策する?社会編


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増田 雄介

この記事を書いたのは...

増田 雄介

圧倒的な指導力、学校別の専門性の高さ、そして面倒見の良さを持つ自律学習サカセルの国語・社会の看板講師。

その驚異的な指導力を武器に、大手集団塾の開成中コースの国語担当や有名個別指導塾のリピート率1位の凄腕講師として活躍。
成績が本当に伸びる実戦的な指導に目を付けた自律学習サカセルからのスカウトを受け、満を持して文系科目の講師として指導開始。

個別指導の業界では指導力No. 1の呼び声も高く、逆転、順当のどちらの合格にも強く、生徒のレベルに関係なく指導できる幅広さを持っている。

生徒だけでなく、自分の子供の成長を見守るのが楽しみな一児の父でもある。
趣味はぽっちゃりの自分でも着られるファッションの構築。

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