3月度入室組分けテストは新4年生になって初めての昇降があるテストですね。
いよいよ受験生としての第一歩が始まるぞ!と意気込んでいる生徒や保護者の方も多いでしょう。
今回までは算国2科目のテストになります。
理社が追加され4科目になるのは3月度復習テストからなので算国の準備を念入りにして臨みましょう。なお、この馴染みのあるB4縦長のテスト形式も最後になり、以降はB5の冊子形式に変わります。
3月度入室組分けテストは2024年3月10日に実施予定です。
【SAPIX新4年生 3月度入室組分けテスト 概要】
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制限時間40分で150点満点
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大問1は計算問題が9問程度
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大問2は文章問題が6問
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大問3~5に思考発想系の問題が10~15問程度
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算数の平均点は85点台前後になることが多い
【SAPIX新4年生 3月度入室組分けテスト 対策】
① 大問1の計算問題と大問2の文章題でできる限り正解する!
⇒例年大問1と2で合わせて15問、各6点と高めの設定になっており、全体の配点の6割を占めています。
大問1は四則演算、逆算、単位換算、時間の計算など基本的な計算がメインの出題になっているので日頃、基礎力トレーニングやチャレンジサピックスにしっかり取り組めていれば全問正解を狙えます。
大問2は文章を正しく読み取り、少しでも書き出してみる力がついていれば多くの問題に正解できるでしょう。
② 大問3以降は各大問の⑴だけでも頑張ってみる!
⇒大問1,2ができれば90点取れるぜ!とはいっても全問正解はなかなか難しいでしょうし、普段の偏差値が50くらいであれば大問3以降もできる限り取り組んで100点以上を目指しましょう。大問3以降は思考発想系の長めの文章でとっつきにくいかもしれませんが、⑴に関しては途中まで読む、書かれている例に沿うだけでも正解できる可能性が高いので諦めずに頑張りましょう!⑴ができれば⑵、⑶と取り組んでみてもいいですし、わからなければ迷わず飛ばしてしまって次に進みましょう。
問題文が長く読解力や丁寧に書き出していく作業力が必要とされますが、日頃からテキストをしっかりやりこんでいればそこまでの抵抗感はないでしょう。
なお、大問3以降の対策としてデイリーサピックスの練習だけではもの足りない!という場合はサピックスが出している「きらめき算数脳」が近い内容になっているので、取り組んでみてもいいでしょう。
ただ、今後のテストは単元ごとの定着度合を測ることがメインの出題になるため、大問3以降のような思考発想系の対策をする優先度は低いと考えて問題ありません。
【SAPIX内部生 前期 テストスケジュール】
3/27 3月度復習テスト
5/7,8 5月度マンスリー確認テスト
6/13,14 6月度マンスリー確認テスト
7/7 7月度入室組分けテスト
7/16,17 7月度復習テスト
(※校舎によって授業曜日が異なるため日程が2日あります)
いずれのテストも重要ですが、7月度入室組分けテストでは夏期講習で受けるコースが決まります。マンスリーテストと違い、コース変動の制限がないので失敗は避けたいところ。マンスリーテストごとに範囲の単元をしっかり定着させておきましょう。
ではここで少し外部生が受ける入室テストとしての側面についても言及しておきます。
この時期であればサピックスに入室をお考えの方もいらっしゃるでしょう。
巷では難しいと言われているサピックスのテスト。
算数はいったい
どの程度の出題レベルなのか
どのくらい得点できれば入室できるのか
気になりますよね。情報収集されている保護者の方もいらっしゃると思うので、可能な限り掘り下げていきます。
★入室基準点は算数と国語の合計で100/300点前後になることが多い
⇒内部生対策と同様に算数は大問1,2でできるだけ点数を稼ぎましょう!
全問正解すれば算数だけで基準点の9割ほど取れてしまいます!とはいってもまだ3年生さんですし、テストを受けることに不慣れでケアレスミスもするでしょう。その分は国語の得点で補いたいですよね。
ただ、サピックスの国語は結構な長文で読み切ることから難しいのでは?という保護者の方の声を耳にするので国語についても少し言及しておきましょう。
国語は例年、大問1で漢字の読み書きが10問で各3点、大問2で知識系の問題が5問で各2~3点であることが多く、全問正解すれば40~45点得点できます。大問3以降は3ページ程の長文読解ですので慣れていないと読むだけでも一苦労ですが、記号選択だけでも点数が拾えるので、できる限り頑張りましょう。
以上のことから国語も算数も知識や計算問題といった基本的な部分で得点できるようにすることが入室のカギだと言えるでしょう。
算数の大問1,2の対策としてはサピックスの窓口で販売されているパワーアップトレーニングが使いやすいでしょう。
【外部生 前期 テストスケジュール】
4/14 4月度入室テスト
5/12 5月度入室テスト
6/9 6月度入室テスト
7/7 7月度入室組分けテスト
入室テストは過年度の問題から出題されることが多く、答案用紙と点数の他はおおよその分布と推定偏差値が出されますが細かなデータは出ません。一方、入室組分けテストは内部生と同じ試験内容で正確な順位と偏差値がわかります。
たとえ今回残念な結果になってしまったとしても、夏期講習までにあと4回あるので、反省を活かしてチャレンジを続けてもいいでしょう。
まれに「入室はできたけどコースが低いから見合わせようかしら・・」というご相談を受けますが、ここは迷うことなく入室しましょう!!
サピックスはコース変動がとても多い塾です。たとえスタート時のコースに納得がいかなくても巻き返すチャンスはいくらでもあります。とにかく入室してカリキュラムに乗ることを優先しましょう。
最後に入室後の学習法についてです。
【SAPIX4年生 算数 学習方法】
①基礎力トレーニングは必ず毎日直しまで!
⇒授業で履修した単元の中から1週間同じ内容が続くのでまとめてやっても意味がありません。反復練習の他に学習習慣をつけることを目的としているので必ず日付通りに進めましょう。また、解いたら必ず答え合わせと間違い直しをしましょう。
②Bテキスト(導入編)はすぐ復習!
⇒せっかく習って理解したことも日が経つと忘れてしまいます。今後はつるかめ算や和差算、消去算など受験算数において重要な単元が出てきます。その際、授業では必ず線分図や面積図などを使った解法を教わってくるので、記憶が新しいうちに正しい解法で練習することが非常に重要です。
まずは授業の翌日か翌々日までに授業のおさらいをして、週末にステップを使って反復練習をする流れが理想的です。
③デイリーチェックテストは満点を取ろう!
⇒毎単元の定着度を測ることを目的とした、大問が4問ほどで約10分間のテストです。授業内容がきちんと理解できていれば決して難しくありません。
算数ではまずこのテストで100点満点を取ることを目標に1週間のスケジュールが組めるといいでしょう。
④Aテキスト(復習編)は間違えた問題の直しと計算力コンテスト!
⇒優先順位としては低めですが、前回履修した内容をしっかり理解し、正しく適用できているかの確認になるので、授業中に間違えたところは直しておけるといいでしょう。また、算数の要である計算力をつけることも4年生の間の超重要事項ですので計算力コンテストもぜひ取り組むようにしましょう。
以上になります。もし学習法に疑問があったり、テスト結果をどう捉えたらいいかわからなかったりした場合は、お気軽にご相談くださいね。
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