投稿:2021年12月3日
更新:2023年11月24日
「季節もの」の講習会としては学年で最後となる冬期講習。
ここでは各科目のポイントを紹介できればと思っています。
●算数 4回分
【全体のトピックス】
-
冬期は珍しく「復習中心」(新規単元は①「N進法」のみ)
-
以前の単元の理解が前提となっていて、全体の難易度としては「高め」
-
テストの準備期間が講習会後1週間程度であまり余裕がない
【各回のアドバイス】
①F51-01:数に関する問題
「約数、倍数、N進法」の回です。
N進法のみ初出の単元となっています。
N進法は受験では頻出ではないですが、約数と倍数は頻出です。
約数と倍数は入念に復習し、N進法は今回で定着させられるよう練習しましょう。
②F51-02:平面図形
「図形の移動」の回です。
既習事項が大多数で比較的取り組みやすいテキストです。
「動きの変わり目」に注目して、丁寧に作図しましょう。
もし不安があれば、「ベイシック」平面図形②の5章を復習すると良いでしょう。
③F51-03:比と割合
「食塩水と損益」の回です。
5年生の夏休みから比を用いた解法を扱っている重要単元です。「できる前提」で進み、全体を通して難易度が高く、特に後半の問題が非常に「重い」と言えます。
もし前半の問題に不安があれば、「ベイシック」割合の3・4・5章を復習すると良いでしょう。
④F51-04:速さに関する問題
「速さ」の回です。
最近勉強したばかりの流水算・通過算・時計算ではなく「旅人算」が中心です。「比の理解」が問われる大事な単元のため、丁寧な復習が必要です。
もし不安があれば、「ベイシック」速さの2・3章を復習すると良いでしょう。
●国語 4回分
①F52-01:物語
②F52-02:随筆
③F52-03:物語
④F52-04:随筆
【全体のトピックス】
SAPIXの各講習会と同じで、「Bテキストの延長」となっています。
授業内で記述答案の添削、文章の内容の解説があるはずです。
宿題については、「読解教室」で全体の話の流れを追いかけて文章の内容をきちんと把握することが大切になります。
授業内で扱った「記述答案」については、「根拠が本文のどの箇所に合ったのか」の確認をして、「最低限」の量で復習を。
他の科目と違って、新規単元が進むということはありません。できれば他の科目に勉強時間を回してほしいです。
ただし、「選択肢問題」が手薄になりがちです。
もし何か追加の課題を、と言う話なら、5年の国語Aのテキストでまだ扱っていない「読解演習」のコーナーなどを扱うのが良いでしょう。
●理科 2回分
【電流単元の重要度】
◎530-24
○530-25
○F53-02(冬期②)
△F53-01(冬期①)
となっており、冬期講習以前のテキストは習得する優先順位が高いと言えます。
【各回のアドバイス】
①F53-01:磁力と電気 ~電気のはたらき④~
電流の基本(530-24)が出来ているかどうかを確認・判断できれば良い回となっています。
重要度は低めです。
また、導線の近くに置いた方位磁針の振れに関しては、「把握しなければいけないこと」が多く、難しいと言えるでしょう。
観点としては大きく分けて4つあります。
-
電流の向き、大きさ
-
方位磁針が導線の上か下か
-
北(地磁気)
-
右手の親指の向き
これらのうち、「方位磁針」の振れ方は「右手の親指の向き」を参考にしますが、電流が下に流れるときに、右手の親指は「直角に伸びているもの」として見るので、向きに少々注意が必要です。(「斜め」に伸びていると判断しないように注意)
特に大問3は難易度が高く、難しいと言えます。
②F53-02:電磁石 ~電気のはたらき⑤~
暗記メイン、あまり難度の高くない回です。
「電流の向きをたどって(書き込んで)N極、S極が判断できるか」がポイントとなります。
電磁力の利点の3つ、電磁力の強くなる条件の3つに関しては暗記が必要です。
1点注意があり、電磁石が強くなる条件の内の1つは、「電池を増やす」と覚えてしまうと、直列つなぎか、並列つなぎかを言及する必要が出てくるため、×となります。
「×電池を増やす」→「○電流を強くする」と正しく覚えましょう。
●社会 2回分
【全体のトピックス】
基本的に授業の確認問題の基礎編、発展編、実践編は全て解くべきです。
基礎編→発展編→実践編と解いてから、デイリーステップパート1・2へ+コアプラスのテストの準備と進めるのが良いでしょう。
【各回のアドバイス】
①F54-01:戦争の時代①(明治の後半、日清戦争~韓国併合)
テーマは「どうやって植民地を獲得したのか?」です。
<1871>日清修好条規~清とは対等に国交を結んだ
<1873>征韓論が国会で主張されるが、退けられる
<1875>江華島事件
<1876>日朝修好条規~朝鮮とは不平等な条約を結んで開国させた
という、4つの事項をおさえてから、日清戦争、日露戦争、韓国併合をおさえるのがコツです。
日清戦争の講和条約・日露戦争の講和条約で韓国&朝鮮について触れているところは、この4つの事項を扱ってから見てみると、全体の因果関係がおさえやすくなるでしょう。
地図帳で「リャオトン半島」「台湾」「山東半島」の位置は必ずチェックして、どの条約でどこを獲得したのかもおさえておきたいところです。小6になると、日本とその周辺の地図の「日本の領土となっている場所」から並べ替え問題が出題されることがあります。
②F54-02:大正時代
テーマは「朝鮮の次にどこを植民地として狙ったのか?」です。
<1912>中華民国の成立
<1914>サラエボ事件
<1914>第一次世界大戦
~大戦景気
<1915>(対華)二十一か条の要求
<1918>ドイツが降伏
<1919>ベルサイユ条約
<1919.3.1>三・一独立運動
<1919.5.4>五・四運動
第一次世界大戦は、日本が直接戦地になっていないこともあり、印象が薄く、「穴になりやすい単元」と言えます。
6年になると、世界地図とともに出題されるので、「セルビアのサラエボ」「オーストリア」「ドイツ」「イタリア」「イギリス」「フランス」の位置は確実に、余裕があれば「スペイン」「ポルトガル」「オランダ」の位置は地図帳でチェックしておきたいところです。
ちなみに「フランス」を中心にして覚えるのがオススメです。
にほんブログ村にも参加しています。ぜひ下のバナーをワンクリックで応援もお願いします!