「○○にいくならサピックス」というポスターを見たことがありますか?
〇〇には御三家中学を始めとした難関中学の名前が入ります。
「女子学院にいくならサピックス」「麻布にいくならサピックス」などですね。
難関中に合格するならまず選択肢に挙がってくるであろうSAPIXの入塾テストについてお話ししていきたいと思います。
ちなみに、SAPIXの入塾テストは「入室テスト」という名前ですので、これ以降は「入室テスト」と表記します。
●SAPIXに入るのは難しい?
SAPIXに入る難しさは2つあると思います。
①定員が決まっており、いつでも入塾できるわけではない
②入室テストの合格ラインの高さ
の2点です。
①定員が決まっており、いつでも入塾できるわけではない
2021年12月15日現在で、新1年生(現在の年長)~新6年生(現在の5年生)の全学年で「入塾ができない」校舎が、王子校、白金高輪校、練馬校、巣鴨校の4校舎。
その他にも、「新6年生」のみ受け入れ可など、一部の学年が締め切られている校舎が大半です。
「どの学年も入塾できる」のは大船校、海浜幕張校、新越谷校、センター南校、千葉校、東戸塚校、若葉台校の7校舎のみ。
新学年は来年の2月からの授業にも関わらず、その約2か月前に「もう締め切りが確定している」というのも…なかなか恐ろしい状況ですね。
集団授業の指導をしていた時に、新規生徒の問い合わせの対応をしていたのがなんだか懐かしいです。
任意の学年からスタートするために、低学年から「籍を置いておく」必要がある塾…
少子化が叫ばれている現在でこの状況は…凄まじいというしかないですね。
「どこかの学年で定員に達している校舎がほとんど」であるため、入塾しにくいというのが1点目です。
②入室テストの合格ラインの高さ
こちらは学年によって大きく印象が違います。
受験勉強が本格的に始まる4年生の4月以降ですと、入塾する「難易度」が格段に上がります。
6年生になると屈指の難易度の高さとなり、SAPIX偏差値43程度ないと、入塾することも難しいです。
SAPIX偏差値43ということは、四谷大塚偏差値で55程度、首都圏模試の偏差値で65程度必要です。
「中学受験の勉強をきちんと始めていないと、合格するのが難しい」と言えます。
組分けテストの正式名称は「入室・組分けテスト」です。
実施月を紹介すると、
1年生 7・1月実施
2年生 3・7・1月実施
3年生 3・7・1月実施
4年生 3・7・1月実施
5年生 3・7・1月実施
6年生 3・6月実施
となっています。
このタイミングで行われるテストは、「入室・組分けテスト」を使用します。
ただ、4・5月などの「入室・組分けテスト」が実施されない月にも「入室テスト」は実施されます。
こう言った月では「マンスリーテストの過去問を使用しているのではないか」と言われたり言われなかったりしています。
SAPIXでは学年ごとのカリキュラムを掲載しているので、該当する単元をチェックし、対策しておくのも有効かもしれませんね。
ちなみに「入室テスト」の他に、3・4・5年生の「実力診断サピックスオープン」や6年生の「志望校判定サピックスオープン」などのオープン模試でも入塾資格が出ます。
反対に4年生の2月まではどうなのか?
「学校の勉強にきちんとついていく」実力があれば、合格が出るラインです。
上位のクラスを目指すとなると、中学入試の勉強に即した準備が必要です。
算数でよく言われるのが「きらめき算数脳」。
この問題集の内容がそのまま出るからやり込んでおくというよりも「算数的な言い回しに慣れる」ことを目的とするのが良いでしょう。
●入室テストは「スタートライン」
入室テストはあくまでも「きっかけ」です。
本当に大切なのは、「入塾した後」にどう「集中して勉強に取り組んだ時間」を作るのか、に尽きます。
「入塾させたから、合格脳をセットしてもらえる」わけではないのですね。
「入塾前」に「より上位のクラスに」と考えるよりも、「入塾後」に「より上位のクラスに」と考えるほうが、その後の勉強にも繋がります。
どのクラスで合格したかよりも、その後のことを重視する方が建設的で良いかもしれませんね。
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塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説
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