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【5年算数】四谷大塚・早稲アカ 12月度組み分けテストはどう対策する? Column

四谷・早稲アカの活かし方

【5年算数】四谷大塚・早稲アカ 12月度組み分けテストはどう対策する?

2024.12.12

大問1 計算 3問    24点分
大問2 小問集合     64点分
大問3 基本的な大問 16点分
大問4 基本的な大問 16点分
大問5 基本的な大問 16点分
大問6 難しめの大問 16点分
大問7 難しめの大問 24点分
大問8 難しめの大問 24点分

※問題の数、形式は昨年のものです。

※範囲は11〜15回です。

※一昨年の平均点は約100.5点

・偏差値40を狙う場合

大問1で2問。
大問2で3〜4問。
大問3・4で2~3問。

以上を目安に取っていけば良いです。

計算問題は絶対取れると思われている保護者の方も多いかもしれませんが、苦手なお子様にとっては意外と複雑で難しいです。むしろ組分けテストでは大問2や大問3・4の方が簡単に取れる問題が多くありますので、そちらで点数を確保していくイメージで時間配分や見直しをしていきましょう。もちろん計算問題を落として良いわけではないので、練習はしっかりおこなっていきましょうね。

また、後半の問題は当然複雑になります。得意分野や取れる問題があったら挑戦していき、そうでない場合は取れるところをしっかり見直しし、ケアレスミスによる失点を防ぎましょう。

・偏差値50を狙っていく場合

大問1で2〜3問。
大問2で5〜6問。
大問3・4で3問。
大問5〜6の(1)で1〜2問。

以上を目安に点数を取っていきましょう。偏差値50を狙っていくためには、基本的な問題は落とせません。注意しながら進めましょう。

大問5以降は(1)をしっかり取っていきましょう。後ろの大問は当然難易度が上がりますが、「よく読むと実は簡単」という問題が紛れています。ここは狙っていきたいですね。

・偏差値60を狙っていく場合

大問5までで2問ミスに抑える。
大問6以降で2問以上。

以上を目安に点数を取りたいですね。

最後の方の問題(大問7や8)は正答率が一桁%だったりするので、無理に解かなくて良いです。読んでみて(1)が簡単だったら解く、難しそうだったら見直しに時間を回す。という認識で良いでしょう。

それでは次に大問ごとの特徴に触れていきます。

大問1 計算問題

計算です。逆算や分配法則など基本的な計算のテクニックを確認しておきましょう。また、小数→分数の変換も押さえておきましょう。過去には連比(比合わせ)なども登場しています。

大問2 小問集合

基本的な一行問題です。予習シリーズの基本問題の難易度ですので、しっかり取り切りたいですね。特に今回は比を利用した基本的な問題が多く、しっかり練習していれば点数が稼げます。比の利用に関してしっかり練習しておきましょう!

気をつけないといけない点として(7)や(8)では意外と難しい問題が登場します。正答率も毎回低いので、無理に解かなくて良いです。

大問3〜4

大問形式の基本的な難易度の問題です。予習シリーズの基本問題や演習問題集の反復基本問題に相当する難易度です。大問2の(7)や(8)に比べるとこちらの方が簡単なことが多いので、しっかり取り切りましょう。

大問5〜6

少し難しい大問形式の問題です。予習シリーズの練習問題や演習問題集の反復練習問題に相当する難易度です。 (1)の問題に比較的簡単な問題が紛れているので、見逃さないようにしましょう。

大問7〜8

応用的な大問形式の問題です。正答率が一桁%のことが多く、取り切るのは難しいでしょう。注意したい点として、(1)に読めばわかるような比較的簡単な問題が紛れていることがあります。ここは逃さないようにしましょう。

最後に単元ごとの重要ポイントについてお話しさせていただきます。

・第11回 仕事に関する問題

仕事算に関してはそれほど難しくありません。

苦手なお子様へのおすすめは11月の組分けでも登場した「はじき表」です。
しっかり情報をまとめていきましょう。
距離を仕事量と置き換えて取り組んでみてください。

また、仕事算では7回で登場した「距離を比で出す」という発想が当たり前に登場します。しっかり出来るようにしましょう。

のべ算は仕事算と同じ発想です。
苦手なお子様は同じく「はじき表」を利用して解きましょう。

厄介なのはニュートン算になります。
例題5はどんなに算数が苦手でも取り組みましょう。
偏差値50以上の生徒は例題6.7まで取り組み、持ち偏差値が60以上の生徒は例題8まで扱いましょう。

ポイントは「線分図で解くこと」「単位をかくこと」「差をとる意識」の3点です。特に「単位をかくこと」をしないことで今自分が何をしているのか分からなくなる生徒が多いです。注意しましょう。

・第12回 水深の変化と比

面積の比をしっかり理解している生徒にとってはそれほど難しくない単元です。ポイントは「正面図」をかくこと、「体積を計算しないこと」です。

水量が増加していく問題は以下の図をかきましょう。

底面(高さ)の比 ⇆ 体積の比

体積の比    ⇆ 時間の比

時間の比    ⇆ 底面(高さ)の比

という関係を押さえ、読み取れる情報から必要な情報を導き出せるようにしましょう。間違っても体積を出したりはしてはいけません。

重りを沈める問題では以下の図をかきましょう。

ポイントは「同じ面積の部分がどこか」を押さえることと、「逆比」を利用することです。例題5の補足に解き方がかいてあります。間違っても体積を計算するような動きはしないようにしましょう。

ちなみに、こぼれる系の問題と重りを引き抜く問題は以下の図を参考にしてください。

・こぼれる系の問題

・重りを引き抜く問題

・第13回 整数の分解と構成

重要な知識がいくつか登場します。

・約数の個数の求め方

これは基礎知識になります。
しっかりとできるようにしましょう。
ポイントとしては道順の考え方を利用することです。

この仕組みが分かってしまえば例題2と例題3まで解けます。

・約数の個数の知識

素因数分解を利用した考え方を理解しておけば暗記する必要はありません。
先ほどの道順の考え方を頭に入れておきましょう。

また重要な知識として「約数の個数が奇数のものは平方数である」というものがあります。難関中を目指す場合は覚えておきましょう。

・最小公倍数と最大公約数

予習シリーズのやり方で良いでしょう。

ポイントは「互いに素」です。
ケアレスミス多発地帯なので注意しましょう。

・割り切れる回数

これも予習シリーズのやり方で良いかと思います。
素因数が何個あるのかを考えます。
ここでよくあるミスとして「6の中に2が3個ある」という回答です。
2+2+2という足し算としては間違っていないのですが、ここではあくまで掛け算の世界の話なので、2×3で「6の中に2は1個ある」が正しいです。確認しましょう。

・第14回 立方体・直方体の切断

・立体の切断のルール

1 同一平面上の点は結べる
2 向かい面の切り口は平行(相似の利用)
3 困った時の延長

特に1と2は成績に関わらずきっちり押さえましょう。
3に関しては算数の偏差値55以上を目指すのであれば確認しておきましょう。
基本的に予習シリーズに親切にかいてあるのでそちらの通りにやっていけば良いです。
注意すべき点としては「雰囲気で切断していないかどうか」です。
ご家庭ではどうやって切断したのかお子様に説明させ、論理的に切断をおこなっているかどうか確認しましょう。

・断頭四角柱

例題4になります。ここは頻出なのでしっかり押さえておきましょう。
「向かい合う柱(辺)の高さの合計が同じ」
「高さの平均を考える」or「反対向きに重ねて÷2」

以上2点が分かっていることの確認と向きが横になった時にも気がつけるように練習しておきましょう。(基本問題の大問4)

・角出し

立体の角出しはしっかりできるようにしておきましょう。
例題5の上にかかれている図が分かりやすいので確認しておくと良いでしょう。

体積比の利用は算数に偏差値50以上を狙っていくのであれば出来るようにしておきましょう。

解説は以上となります。少しでもお役に立てる情報があればと思います。


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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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