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2018年の東大合格者数ランキングから中学受験を考える ~その1~ Column

知っトク 中学受験

2018年の東大合格者数ランキングから中学受験を考える ~その1~

2018.03.14

310日、東京大学の合格発表が行われました。

今の時代はネットでも合否の確認が出来てしまうんですが、やっぱり掲示板を直接見に行って、あの雰囲気を味わいたいもの。

僕自身も発表を見るため、大阪から東京まで新幹線で向かったものです。

無事に番号を見つけたときはヨシッ!と思ったわけですが、もっと分かりやすく喜んで、胴上げをされておけば良かったなと思っています。

 

さてさて毎年、話題にのぼるのが、高校ごとの東大合格者数です。 

もちろん別に東大に行ったから偉いという訳でもないし、合格は学校や予備校の力ではなく個人の力であることは当然です。

 

ただこのランキング、やはり中学受験界においても非常に意味のあるものなんです。

 

合格者の実数の変化だけではなく、

「6年前と現在の偏差値の推移は?」

「当時と今の社会的な情勢の変化は?」

「その年度の入試問題で選抜した生徒が、どんな実績を残すか?」

などを見ていくと、今後の各校の伸びや人気の変化を想像することも可能です。

 

まずは3/13現在の、今年の合格者数ランキング上位を見てみましょう。

1 173名 開成

2 96名 麻布

3 91名 灘

4 77名 栄光学園

5 74名 桜蔭

6 72名 聖光学院

7 49名 学芸大付

8 48名 渋谷幕張

9 48名 海城

10 47名 駒場東邦

11 47名 日比谷

12 42名 ラ・サール

13 42名 浅野

14 37名 筑波大附

15 37名 早稲田

 

開成さすが!

桜蔭も女子校では断トツ。

聖光も安定して実績を上げるなぁ。

筑駒や女子学院は相変わらず発表が遅いな・・・

など、普通の感想ではつまらないので、中学受験的な視点で見てみます。

 

ますは麻布、栄光ですね。

取り巻く受験環境の変化に流されず、実験・観察・表現などを重視した教育を続けている2校。

今年の東大合格実績は見事なものでした。

麻布は以前よりも学習面の面倒見を意識し始めたことが功を奏したのかもしれませんね。

栄光は小規模校ながら現役生だけで50名。

現役合格率なら開成をも上回りました。

面倒見の良い学校が人気を集める中、アンチテーゼとして一石を投じる結果と言えそうです。

 

次に海城、浅野です。

こちらの2校は面倒見の良さの評価が高く、また中学入試の試験日が23日に設定されるため、1日にトップ校を受ける生徒の併願先としても人気が高い学校です。

大学合格実績も堅調、この人気は続きそうです。

 

心配なのは駒場東邦

2015年に82名もの合格者を出したものの、その後はやや減少傾向。

中学受験における志願者も減っているので不安が残る結果です。

ただ今の在校生は、人気が非常に高く、入学者偏差値も麻布を大きく上回っていた頃の生徒が中心です。

数年後には実績を盛り返すことでしょう。

その後の生徒がどんな結果を出していくのか、中期的なスパンで見ていきたいと思います。

 

今度は千葉県に注目してみます。

渋谷幕張が48名以下、県立千葉が22名、市川が18名、県立船橋が14名、東邦大東邦が6名、昭和秀英が6名と言った順番です。

かつては公立王国だった千葉も、渋谷幕張を筆頭に千葉御三家と称される私立校の躍進が目立っています。

最注目は、やはり渋谷幕張。

昨年の78名と比べ、今年は48名と大きく数を減らしてしまいましたが、前年が好結果だと浪人生が少なく実績が出にくい隔年現象だと言えるでしょう。

また2018年の卒業生の入学年度は2012年。

3.11の翌年で臨海部が敬遠された経緯もある学年です。

おそらく来年以降は実績を戻して、さらに伸ばしてくることでしょう。

注目したいのは渋谷幕張の隣の昭和秀英。

面倒見が良く、また学校らしい学校と称される学校が、東邦大東邦と並ぶ東大合格者を記録しました。

第一志望入試の導入以来、高まっている注目度も、ますます高まるかもしれません。

 

 

他にも話したい事は山積ですがキリがないので、このあたりにしておきましょう。

「現役合格率は…」「国公立医学部医学科は…」「京大は…」「公立中高一貫校は…」「来年の予測は…」「注目校の結果は…」など、近いうちにコラムでお話ししたいと思います。

この話題に関しては、僕もネットに張り付いて各校の発表をチェックし、翌日の合格者数速報の雑誌は必ず購入するほど、多大なる興味をもって注目している所謂マニアなんでしょうね。

 

ちなみに母校の今年の実績は今一つ。

頑張れ後輩達。

 

2018年の東大合格者数ランキングから中学受験を考える ~その2~ は、こちらをご覧ください

 

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三宅 貴之

この記事を書いたのは...

三宅 貴之

自律学習サカセル代表。
東大寺学園から東京大学に進み、以降は講師としてキャリアを積む。

また講師としてだけではなく、東大生のみを紹介する家庭教師センターを設立し、誰よりも多くの東大生と勉強法を論じてきた経験も持つ。
そして満を持して、2017年に自律学習サカセルを創設。

その昔、高校生クイズで全国大会の準決勝に進出したことも。
現在は卒業生との語らいと娘の成長が楽しみ。

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