サカセルコラム

私の中学受験 Column

学生講師の小話

私の中学受験

2020.11.30

皆さん、こんにちは。自習室管理をしている大学三年生です。

今回は私が中学受験生活についてお話ししたいと思います。

僕も最初は友達と日が暮れるまで遊び、宿題もろくにしない小学生でしたが、三年生になるタイミングの春休みに親にSAPIXの春期講習の体験授業に連れられて以降通うようになりました。

初めは算数も国語も知らない事が多かったので、幸い好奇心の強い性格だった事もあって塾に通う事に抵抗はなく、学校の外に友達も増えて楽しく勉強していました。

四年生になったタイミングでお世話になった算数の先生で良くしていただいた先生がいらっしゃったのですが、その先生のおかげで受験勉強が本格化した時に過去問に太刀打ちできる算数の体力がついたのかなと思います。

それまで興味本位で解いて、出来て楽しいといった単調なサイクルだった勉強が、解き方を体系的に学ぶことで初見の問題でも自分が持っている武器で戦うといった事が出来るようになったのも先生と出会ったこのタイミングであったように思えます。

ここまで順調に進んできた私の中学受験生活ですが、五年生に上がったタイミングで大きなスランプに陥ります。急にSAPIXのクラスも下がり、テストの点も取れなくなって行きました。後々になって思い返してみると先生との相性が良くなかった事が原因ではないかと思います。好きだった算数の授業も新しい先生の下では授業を受けることも億劫であったことをよく覚えています。優秀な教師が誰にとっても良い先生という訳ではないというのがこの経験から感じた僕の考えです。教師にとって、生徒は数ある出会いのうちの一人かもしれませんが、生徒にとっての教師との出会いとは、教師のそれとは比べられないほどに大切な出会いです。自分が家庭教師として教える立場にある今、生徒にとって自分との出会いが良い出会いであるかどうか常に問いただし続ける事を意識しています。

自分はもともと麻布志望ではありませんでした。初めて行った文化祭では髪を様々な色に染めたお兄さんたちがはしゃいでいるのを見て心底合わないと思いましたし、特別行きたい学校もなかったものの麻布だけは無いなとどこか心の中で思っていました。結局私は麻布学園を受験し、入学するわけですが受験のきっかけとなったのは入試問題との相性でした。解いていて楽しいという、まさに私の受験生活の原体験に通じるような問題に惹かれて受験を決意しました。受験校で悩まれている方がいたら問題との相性を大切にするのが良いのではないかと思います。きっとその先に作問した先生との良い出会いが待っていることと思います。

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石田貴嗣

この記事を書いたのは...

石田貴嗣

受験勉強に関する事だけでなく、読んで楽しい学習にまつわる様々な事をお伝え出来ればと思います。

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