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中学受験、塾までの送り迎えはするべき? Column

勉強一言アドバイス

中学受験、塾までの送り迎えはするべき?

2022.08.23

平日20:30~21:00の時間帯に、なぜか駅のロータリーが混雑する…

首都圏では「あぁ、塾のお迎えなのね」と納得できる風潮が出来上がっていると言えるかもしれません。

私が中学受験をしたのは25年ほど前。

当時は23時まで授業延長など、今では考えられない状況もありました。

私の母は授業と授業の合間のお弁当を届けに来てくれましたが、帰宅時間が定まっているようで、そうではなかった(とにかく突然の授業延長が多かった)ことから、基本的に自分で電車に乗り、数駅先の最寄り駅まで帰宅していました。

小学生が22時~23時に授業が終わって、そこから同じ方面に帰宅する数人で混み混みの電車に乗って帰宅、というのは今ではちょっと考えにくい状況ですね。

仮に同じ状況になった場合、私が子供の迎えに行きます。

ここからは、中学受験の塾の送り迎えについて書いていきたいと思います。

●集団授業の塾の送り迎え

塾の入り口などの所定の位置で保護者の方が一列になって、子どもを待つのも一般的になりましたね。

私のいた集団授業の塾の前の通りは決して広い通りではないにも関わらず、塾生が700人近くになったこともあり、子どもの帰りを待つ保護者の方の車で渋滞になることも。

「駅のロータリーで待ち合わせを」と伝達していましたが、それが守られる/守られないについては半々くらいでした。

メリットとデメリットについては以下の通りです。

メリット

  •  担当の先生と直接話ができることがある。
  •  塾で同じクラスの保護者の方と知り合えることも。
  •  子どもが親御さんの顔を見て安心することも。
  •  送り迎えの車の中での会話を大切に感じる親子も多いはず。
  •  犯罪などに巻き込まれるケースを避けられる。
  •  子どもだけで遅い時間に歩く、という状態を避けられる。

デメリット

  •  送り迎えによる拘束時間などの時間面
  •  送り迎えによる費用面(交通費・ガソリン代・その他雑費など)。
  •  他の保護者とのやり取りを不必要と感じる場合、それがストレスになることも。

「安全面」に寄与するメリットが大きいですね。

後は「行き帰りの際のちょっとした会話」によるやり取りができるところでしょうか。

●個別指導の塾の送り迎え

集団授業の塾の内容にプラスして、

  •  扱った授業の内容。
  •  授業中の子どもの反応。
  •  どれができて、どれができなかったなどの進度について。
  •  点数が出る課題なら、数値だけではない現状の「合格ライン」について。
  •  取り組むべき課題、そうでない課題の取捨選択について。
  •  出されている宿題について。
  •  次回/今後の予定について。

などを、まとめて情報を共有できる。さらに、

  •  共有した内容・そうでない内容に関わらず、疑問に思った内容をすぐに解消できる。

ということがメリットとして挙げられます。

塾でご用意している連絡帳でもある程度の情報共有は可能ですが、それ以上に、お通いいただいている生徒さんについての多くの情報をやり取りできます。

それも、毎回です。

こちらは安全面というより、「生徒さんに直結した情報が手に入れられる」という面が大きいと思います。

「疑問の解消もしやすい」のも、良い中学受験ライフを送るうえで、邪魔にはならないはずです。

振り返ってみると、「中学受験で成功を収めた」と感じているご家庭で多かったのは、「授業後の情報共有がしっかりできたご家庭だったな」と思います。

●まとめ

まとめ
  •  昨今の状況から考えて、送り迎えを「する」方が「メリットが大きい」と感じるケースが多い。
  •  個別指導と集団授業での一番の違いは「我が子に直結した状況の共有」の頻度。
  •  状況の共有がきちんとできているご家庭は、「うまくいく」ケースが多い。

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増田 雄介

この記事を書いたのは...

増田 雄介

圧倒的な指導力、学校別の専門性の高さ、そして面倒見の良さを持つ自律学習サカセルの国語・社会の看板講師。

その驚異的な指導力を武器に、大手集団塾の開成中コースの国語担当や有名個別指導塾のリピート率1位の凄腕講師として活躍。
成績が本当に伸びる実戦的な指導に目を付けた自律学習サカセルからのスカウトを受け、満を持して文系科目の講師として指導開始。

個別指導の業界では指導力No. 1の呼び声も高く、逆転、順当のどちらの合格にも強く、生徒のレベルに関係なく指導できる幅広さを持っている。

生徒だけでなく、自分の子供の成長を見守るのが楽しみな一児の父でもある。
趣味はぽっちゃりの自分でも着られるファッションの構築。

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