「なんでこんな単純な計算を間違えたんだろう…」「計算に時間がかかってしまってテストの時間が足りなくなってしまう」などの悩みは誰にでもあると思います。特定の単元ができないという悩みであれば、その単元に関連するテキストを反復練習するという明確な対処法がありますが、「計算ミスの直し方」というテキストというテキストはあまりなく、困っている人も多いと思います。ここではそんな「計算ミスの直し方」に焦点を当てていこうと思います。
【はじめに】
テストで確実に点数を取るためには「正確かつ速い」計算が必要となります。速さを求めすぎるがあまり、「字が汚すぎて自分でも読めないせいで失点した」「見直しを全くしていない」という人も多くいます。解くのに時間がかかりすぎてしまう人は、「単純に計算が遅い」という他には、「字を丁寧に書きすぎている」「見直しに時間がかかっている」というパターンが多いでしょう。他の教科にも言えることですが、「字の綺麗さ」と「字を書く速さ」のちょうどいいバランスを見つけましょう。「走り書きではあるけどしっかり識別できる字」を目安にすると良いです。個人的には速さ7、綺麗さ3くらいがちょうどいいと思っています。
そして、「見直し」も非常に重要ですが、ここに時間をかけすぎては本末転倒です。計算ミスの確認方法は「ただ検算する」だけではないということを知らない人は意外と多いのではないでしょうか。もちろん完全な検算と比べると正確性は落ちますが、確認の速さは段違いです。
では具体的にどうすれば良いのかという話ですが、計算ミスをしないためにはただ「注意する」という抽象的な意識だけではなく、具体的な確認法を修得する必要があります。
【計算ミスの確認法】
①一の位は合っている?
例えば、34×48=1632のところを34×48=1634としてしまいました。 ここで、一の位に注目すると
4×8=32より、計算の答えの一の位は”必ず”2になります。しかし、1634だとーの位が4になってしまっているので絶対に間違っていると分かります。
②本当にその数はあり得る?
例えば、23×64=1472のところを、23×64=1272としてしまいました。64より小さくて64に一番近いキリの良い数は60です。23×60=1380なので、23×64の答えは当然これより大きくなるはずですね。しかし、1272は1380より小さいので、計算ミスをしていると分かります。
同様に、43×78も考えてみましょう。43×78=3354のところを43×78=3554としてしまいました。78より大きくて78に一番近いキリの良い数は80です。43×80=3440なので、43×78の答えは3440より小さくなるはずですね。しかし、3554は3440より大きいので、計算ミスをしていると分かります。
【まとめ】
このような少しの工夫でテストの結果が大きく変わる人もいます。意識できているかできていないかで、中学受験以降の学習でも差がつくので、今のうちに習得しておきましょう。