目次
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学校の特徴
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試験の情報
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科目ごとの特徴
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よくある併願パターン
1. 学校の特徴
東京タワーのすぐ近くにある、自由と自主性が特徴の男子校。高校からの募集はない完全中高一貫校。
2023年度は東大13名、京大6名、医学部合計60名、早慶上理383名と高い進学実績を誇り、自主性を重んじながらも学業のフォローはしっかりしてくれる人気校です。
都心にありますが、おおらかな校風で生徒がのびのび育つ、男子校らしい男子校で穏やかなとした生徒が多い印象でしょうか。
第一志望にする場合も多いですが、麻布や駒場東邦、浅野など上位校と併願するパターンも多く、2/4の入試はかなりのハイレベルになります。
2. 試験情報
・入試情報
2/1 1回 150名募集
2/4 2回130名募集
ともに8時までに入室
当日21時頃発表
・科目
国語 算数(各50分 100点満点)
社会 理科(各40分 75点満点)40分 75点
・平均点と倍率
年度・回 | | 国語 | 算数 | 社会 | 理科 | 合計 | 合格最低点 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
2023年・1回 | 合 | 60.8 | 59.3 | 43.9 | 47.6 | 211.6 | 195 | 489 | 193 | 2.5 |
受 | 54.1 | 48.5 | 40.2 | 43.2 | 185.0 |
2023年・2回 | 合 | 62.8 | 55.9 | 44.2 | 47.7 | 210.7 | 190 | 867 | 258 | 3.4 |
受 | 53.9 | 38.8 | 38.8 | 41.8 | 173.2 |
2022年・1回 | 合 | 76,1 | 66.9 | 42.2 | 43.7 | 229.0 | 210 | 482 | 193 | 2.5 |
受 | 71.2 | 52.1 | 37.9 | 36.7 | 198.0 |
2022年・2回 | 合 | 75.9 | 63.1 | 41.2 | 43.7 | 223.9 | 203 | 757 | 282 | 2.7 |
受 | 67.7 | 48.2 | 36.7 | 36.3 | 188.9 |
2021年・1回 | 合 | 48.7 | 68.6 | 47.1 | 50.4 | 214.8 | 194 | 445 | 187 | 2.4 |
受 | 43.6 | 53.3 | 42.4 | 45.0 | 184.3 |
2021年・2回 | 合 | 71.7 | 53.5 | 44.6 | 42.7 | 212.5 | 195 | 715 | 293 | 2.3 |
受 | 66.2 | 42.8 | 40.1 | 37.6 | 186.7 |
※合:合格者 受:受験者
参考:https://www.shiba.ac.jp/admissions/results.html
3. 科目の特徴
ここからは簡単に各科目の紹介をしていきます。
・算数
大問1が計算問題のほかは8~9問の大問が続き、いわゆる小問集合がありません。
記述形式はなく、解答のみを採点する問題しか出題されません。難易度順に問題が並んでいるわけではなく、中盤(大問4、5あたり)に数え上げが大変な場合の数の問題や、速さと比やダイヤグラムの問題など、時間のかかる問題が登場することが多いです。
速さと比はかなりの習熟度が求められます。また、発想力を求められる平面図形の問題も多く出題されます。
全体的には中学受験に向けた勉強の努力が報われやすい出題だが、問題を取捨選択する判断力は必須。平均点は問題の難易度によりかなりの上下があります。
過去問解説はこちら
芝中の算数分析(2021年 第1回)
芝中の算数分析(2018年 第1回)
・国語
平成27年度から傾向が変わり、大問1漢字の穴埋め5問、大問2漢字で答えるタイプの語彙5問、大問3論説文記述のみ4問、大問4小説文記述のみ4問の大問4問構成になりました。以前は選択肢・抜き出しも出題されていましたが、それからは一切登場せずずっとこの形式を守っています。
記述は大問ごとに30字程度のものが3題+90字程度のものが1題。
「どのようなものですか」などの言い換えを説明させる記述が多めではあるが、理由や気持ちの変化も問われます。合格者平均点は直近5年で43.6点〜71.2点とばらつきあり。平均点が低い回は大問3の論説文で対比構造を取るのが難しいとき、という印象。
大問1と2は難しくないので満点狙い。大問3と4の記述で6〜7割作っていくイメージ。時間的に苦しくなることは少ないので、しっかり本文の内容を利用して全問埋めたいところです。
過去問解説はこちら
芝中の国語分析(2020年)
・社会
大問1地理 大問2歴史 大問3政治 大問4総合、小問数38問の大問4題構成。
合格者平均は40点台前半から後半くらいのイメージ。形式の変更も特になく、安定しています。
小問数が多めではあるが選択肢と書き取りが中心。表とグラフを使った問題の出題も多めです。
地理・歴史・公民とまんべんなく出す学校は歴史の内容が多くなりがちですが、公民分野の中に時事問題を含めるなら、公民がもっとも出題される設問が多いという珍しい学校。
大問4の最後の問題で120字以内の記述が出題される。基本的には国語の読解の延長、リード文を読ませた上で指定された三つの用語を使って記述する問題→芝の社会記述は芝の過去問で行うのがおすすめ、他の学校で同じ形式の出題はほぼ見ません。
・理科
大問5問。大問1はリード文からいろいろな分野に広がる小問集合。この中に難問や時間のかかる問題が混ざることがあるため、取捨選択して時間をかけすぎないようにしたいところです。
大問2~5は生物・地学・化学・物理から各1問ずつ。
生物と地学は内容も難易度も標準的なものが多いです。
化学は中和や燃焼など定番の化学計算が多く出題されます。グラフを描かせる問題も登場するので練習しておきましょう。
物理は電流や力学で難問も登場するが、標準的な問題も混ざるので見つけて確実に得点できるかが勝負。
大問の中でだんだん難しくなるわけではなく、中盤に難問が登場し後半に取り組みやすい問題が残されていることも多いです。
化学計算・力学計算・電流はかなりの習熟度が求められます。合格ラインは6割程度で上下します。
4. よくある併願パターン
ここからはよくある併願先の一覧と実際の併願パターンをご紹介していきます。
・学力に余裕がある場合(判定で80%以上を何回も出している)
1月 | 2/1 | 2/2 | 2/3 | 2/4 | 2/5 | 2/6 |
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1/10栄東 1/21東邦大東邦 | 芝 | 聖光学院 △城北 △世田谷学園 広尾学園(医進) | 浅野 海城 早稲田 △成城 | 芝 聖光学院 △城北 △世田谷学園 △都市大付属 △高輪 | 広尾学園 | 都市大付属 |
|
PM広尾学園 PM世田谷学園(算数) | PM東京農大第一 PM広尾小石川 | PM暁星 |
※下段は午後入試
※△はそこまでに合格が取れなかった場合の押さえ校
成績にかなり余裕があり、芝中に行きたいけれど、聖光や浅野あたりにも憧れがある場合のパターンです。2/1芝(当日夜発表)で確実に合格を取って、2/2以降にチャレンジをするという受験生もかなりいます。
といっても試験に絶対はありませんので2/1が不合格だった場合は、2/2を城北や世田谷学園(いずれも当日夜発表)あたりで合格を取りに行き、2/3以降で再びチャレンジ、2/4で芝リベンジ!という形もあります。2/4の芝はハイレベルですが、上位からこぼれてきた子たちは芝の問題に慣れていないことが多いので、第一志望で勉強してきた受験生にはその分のアドバンテージがあります。
芝と押さえ校の対策をしっかりと、チャレンジ校も1校に絞って対策をし、受験を迎えたいところです。
・学力真ん中(判定で40%~70%)の場合
1月 | 2/1 | 2/2 | 2/3 | 2/4 | 2/5 | 2/6 |
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1/10栄東A 1/21東邦大東邦 1/25立教新座 | 芝 | 城北 世田谷学園 明大中野 暁星 都市大付属 | 浅野 △成城 | 芝 城北 世田谷学園 明大中野 都市大付属 △高輪 | △立教池袋 △成城 △國學院久我山(ST) | △都市大付属 |
PM都市大付属 PM東京農大一 PM國學院久我山(ST) | PM高輪(算数) PM東京農大一 PM青陵 | PM暁星 △PM國學院久我山(ST) △PM都市大等々力(S特チャ) |
※ 下段は午後入試
※△はそこまでに通ってもよい学校の合格が取れなかった場合の押さえ校
1月は一校でもよいと思いますが、緊張しがちで場数を踏みたい場合は2~3校受験してもよいと思います。
芝中の次に「通ってもよい学校」を決めて対策をしっかり取っておきましょう。
上の表では世田谷学園、城北、明大中野、暁星、都市大付属あたりを挙げています。
2/1芝→夜発表合格!ならもちろん良いですが
2/1芝: ×
→2/2世田学(第2志望): ○
→(2/3浅野にチャレンジ/翌日のために勉強)
→2/4芝
というパターンもよくあります。
2/2までに通ってもよい学校の合格が取れなかった場合は2/3の午前午後で合格を取りましょう!成城中は標準的な出題をするため、併願校としてよく選ばれます。
2/1芝×
→2/2城北など(第2志望)×
→2/3成城(押さえ)○
など、押さえ校のみ合格の場合は2/4芝回避で第2志望受験が現実的です。芝がダントツの第一志望!他は同じ…ならチャンスは逃せないので芝を、第2志望と押さえ校の差が大きいなら第2志望を受験するのがよいでしょう。
・学力に余裕がない場合(判定~30%程度)
1月 | 2/1 | 2/2 | 2/3 | 2/4 | 2/5 | 2/6 |
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1/9佐久長聖 1/10栄東A | 芝 | 高輪 國學院久我山 獨協 青陵 | 成城 | 芝 高輪 獨協 | 成城 國學院久我山(ST) | 都市大付属 |
PM青陵 PM都市大等々力(S特選) PM獨協 | PM青陵 PM都市大等々力(S特選) | PM暁星 PM國學院久我山(ST) PM都市大等々力(S特チャ) |
※ 下段は午後入試
芝がチャレンジ受験の場合は、第2志望をしっかり決め、対策を取っておきたいところです。
第2志望群として上の表では青稜、都市大等々力、高輪、国学院久我山、成城
押さえ校として獨協を挙げています。
2/1芝○ならおめでとう!
①早めに押さえ校パターン
2/1芝、PM獨協: 芝×獨協○
→2/2高輪(第2志望): ○
→2/4芝リベンジ!
②第2志望優先パターン
その1
2/1芝、PM青稜(第2志望): 芝×青稜○
→2/2と2/3は家で勉強
→2/4芝リベンジ!
この場合、2/2と2/3がもったいなく感じたら、もう少し上の学校群(学力真ん中で挙げた学校群)を受験してもよいかと思います。下記に示します。
2/1芝、PM青稜(第2志望)
→芝×青稜○
→2/2世田谷学園など
→2/3暁星
→2/4芝リベンジ!
その2
2/1芝、PM青稜(第2志望): 両方×
→2/2青稜PM青稜: ○
→2/3家で勉強
→2/4芝リベンジ!
その3
2/1芝、PM青稜(第2志望): 両方×
→2/2青稜PM青稜: ×
→2/3成城: ○
→2/4芝リベンジ!
2/3までに通ってもよい学校の合格が取れなかった場合は2/4は芝回避が現実的です。
2/4高輪→2/5成城、2/4獨協→2/5成城などが考えられますが、偏差値だけでなく問題との相性、本人のモチベーション(気に入っていない学校だと力が出ない)などもありますので、より可能性の高い学校を、塾の先生と相談して受けるのがよいでしょう。
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