以前、早稲田アカデミーへの転塾を考えている方から「ExiVという校舎とは何なのか」という質問を頂きました。そこで、今回はExiVの解説をしたいと思います。
ExiVとは、早稲田アカデミーが実績を出すことを最優先に作った特別校舎です。
ExiVってどんな校舎?
「Excellent(エクセレント)な講師がi(愛)を持ってVictoryを狙う」というのが語源だったと思います。
要は「一定以上の実力を持った講師を集めた拠点校」というのと同義でしょう。
実は中学受験だけでなく、高校受験も実施しているため、中学1年生から中学3年生も同じ校舎に通います。また、通常校舎の最上位クラスの名前は「SS」クラスですが、ExiVの最上位クラスは「SG」クラスと、特別感を持たせた名称になっています。
SGクラスが複数ある場合は、SG1、SG2…とクラスが割り振られ、数字が小さくなればより上位のクラス、という位置づけになります。
同じ小学5年生や小学6年生でも、中高一貫公立校ではない、いわゆる「普通」の公立中学校に進学する上で、必要な学力をつけるコースもあります。
そのため、中学受験メインの先生、高校受験メインの先生がはっきり分かれていることが多いです。
「エクセレントな講師」とは?
「素晴らしい力を持った講師」…というのが直訳したときの印象になるのでしょうが、
要は「一定以上の力を持った講師」が多くいるということです。一定以上とは「教務力」だけでなく「役職」も含みます。
「会社の役職が上の方の人を中心に集めた校舎」と言ってもよいですね。
役職付きの人間が一般校舎に授業に行く、というのはあまり見られない光景です。
また、そういった事情もあり、「志望校別コースであるNN担当や、高校受験の志望校別コースである必勝担当」が中心に講師が配置されていることが多いです。
看板講座を担当していない人間よりも、担当している人間の方が一定以上のレベルはあると判断できるから、というのもあるでしょう。
「中学受験専門で授業を行っている微妙な教務力の先生よりも、高校受験と兼任で教務力のある先生の方が合格実績を上げられる」という考えなのだと思います。
ExiVってどこにあるの?
お茶の水、渋谷、新宿、西日暮里、たまプラーザの5校舎です。
新宿はその昔WACという中学受験専門校舎だったのですが、生徒数が少なすぎてExiVとなり、高校受験を目指す中学生も受け入れることになったという経緯があります。
「実績」
実績とは何でしょうか。
本来は「第一志望校に受かること」が生徒さんにとっても講師側にとっても実績のはずですが…
大手塾になると、「東大合格者数ランキング上位の学校にどれだけの人数を合格させたか」がポイントになります。言い換えると、偏差値ランキングで上位に来る学校ですね。
ということは、必然的に最上位クラス、またはそれに準じたクラスが「実績を作る」ことになります。
慢性的な人不足が伝えられる塾業界で、実績を出すために、限りある優秀な講師を配置するなら、まず最上位クラスということになるでしょう。
つまり、「エクセレントな講師」が入るのは最上位、もしくはそこに準ずるレベルだけであることも大いにあり得ます。
ですから「ExiVに通っているから合格する」わけではなく、きちんと上位のクラスを目指して実力を高める必要があるということなのですね。
通常校舎をあえて選ぶ理由
ExiVではなく通常校舎を選んだとき、どういうメリットが考えられるでしょうか。
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小規模だと、先生との距離が近い。
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小規模がと最上位クラスの人数が少ない傾向にあって、より良い環境で授業が受けられる。
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名物先生がいる。
などなどでしょうか。
裏を返せばそういうメリットがなければExiVの方が良い…
というより「ExiVの方が失敗のない選択ができそう」とも言えますね。より講師との距離感の近い環境を選びたいなら通常校舎を選ぶべきだと思います。
まとめ
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ExiVとは早稲田アカデミーが「実績を出すために作った校舎」
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特別講座であるNN、必勝の担当者、また会社の役職が上の方の人が担当することが多い
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講師のレベルは一定以上は保たれている
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通うのに無理がなさそうであれば、ExiVの方が無難…というか失敗が少ない
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