NN志望校別コースの1つに合格をいただけたのですが、日曜の講座以外にも土曜特訓というのがあるようです。これを取るか、これを取らずに個別指導を受けるべきか悩んでいるのですが…
土曜特訓(以下、土特)とは?
6年生の9月から始まるNN志望校別コースの土曜講座です。
4月から7月までのNNの前期コースには設置されません。例年、9:00~12:00、13:00~16:00の1コマ3時間授業となっています。
必修である日曜コースとは違い、国語、算数、社会、理科の4科目からのレベル別・科目選択制です。
土特ではどんな授業が行われるのか?
基本的には所属するNNに応じて、「その名前がついている学校」と同じ傾向の問題演習、解説が中心になります。
NNによって、完全に新規の「予想問題」を扱うケースと「過去問」を扱うケースとどちらもあるようです。また、特殊なケースとして、NN開成の場合は「筑波大付属駒場(以下、筑駒)」と「灘」の対策も行います。
「その名前がついている学校(開成)」を扱わずに、筑駒・灘対策を行うクラスを設置する、ということですね。
私が担当していたNN開成で例を挙げてみると、国語は上からNTK、STD、BSCというクラスの分け方でした。
NTKが灘・筑駒、STDが開成スタンダード、BSCが開成ベーシックですね。NTK、BSCは1クラス。STDは午前と午後で2クラスでした。
当時のNN開成は6クラスでしたので、
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開成1組~2組上中位→NTK
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開成2組下位~開成5組上位→STD
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開成5組中下位~開成6組→BSC
というイメージでしょうか。
つまり、「灘・筑駒を受験する予定がなくても、灘・筑駒対策を土特で行う可能性がある」ということです。
現在はNN開成の中でも、開成第一志望の生徒と、筑駒第一志望の生徒でクラスを分けているので、日曜の講座の内容で、筑駒対策の内容も厚くなっていると言えます。
基本的には土特で「名前がついている学校」以外の対策を行うことが多かったです。SAPIXの開成コースでも同じ動きが取られます。
土曜特訓を選択したときの例
これは自分がいたNN開成の例になります。
理社のどちらかが苦手な生徒
→午前で理社のどちらかを選択して、午後で国語か算数のどちらかを選択する。
※年によって午前午後が逆のケースもあります。
理社のどちらも点数が安定している生徒
→国語か算数のうち苦手な科目を選択する。
このどちらかのパターンが多かったです。
その学校の形式の問題に慣れていない場合に、演習を重ねて「慣れ」を作ったり、答案添削の機会を増やして、実践と反省の機会を作ったりなど、何かしらの「目的」が噛み合っている場合に継続して受講する、という進め方ができると良いでしょう。
土曜特訓を選択しない例
土特を敢えて選択せず、「自分の弱点となっている内容の復習」を行う場合や、個別指導や家庭教師の授業を入れて、「より自分の子供にあった課題を見つけて埋める」場合。
志望校別の模試で成績上位でも、そうでなくても、この選択をする生徒さんはかなりの数います。
志望校で出題される問題から逆算して、どういう内容が解ければ良いのか、はたまた何が必要ないのかの「取捨選択がきちんとできている先生」から指導を受けている場合、指導がかなり有効に働くと思います。
そういう先生に出会えている場合は、是非それを大切にして、指導された内容をしっかり身に着けるのが合格への最短ルートと言えるでしょう。
土特を「授業の内容」以外で見てみると…
日曜コースで自分が習っていない先生の授業を受けられる場になっています。
かく言う私も、土特で授業を担当したことがきっかけで、受験の直前まで記述などの添削をお願いされるケースというのは少なからずありました。
添削以外だと、併願校や1月のお試し校などの「ご相談」をする担当として見る面も。担当する人数が増えるというのは必ずしもマイナス、というわけではないようです。
まとめ
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土曜特訓は科目ごとの選択授業。
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その学校の傾向に合わせた演習が中心。
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土特を選択する生徒は多いが、あえて選択せず、個別指導や家庭教師を頼むケースも。
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土特がきっかけで添削や電話での相談が頼める先生が見つかることも。
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