サカセルコラム

日比谷高校 学校紹介① Column

学校紹介

日比谷高校 学校紹介①

2024.09.03

学校情報

最寄り駅と学校の周りの様子

最寄り駅は永田町駅や赤坂見附駅、国会議事堂前駅、溜池山王駅の4つがあります。しかし、ほとんどの生徒は永田町駅と赤坂見附駅を利用して通学しています。
永田町駅は、自民党本部や衆参議院議長公邸、首相官邸などが徒歩圏内にあります。1年生の地理で学校周辺の探検に出かけた時に色々な建物の前を通ることになりますが、あまりの近さに驚くことは間違いないです。この立地のおかげか、政治家や官僚志望の人が多い気がします。そして、国会議事堂もかなり近くにあり、国会議事堂前でしているデモの声は教室内に響きわたります。生徒はみなデモ隊の声を聞きながら授業を受けることになります。はじめは、デモ隊の声を聞きすぎて授業に集中できなかったり、毎回聞くたびに新鮮に驚いていたりしていましたが、1カ月も経てば慣れます。また、これだけの建物が揃っていると通学路に警察官がほぼ毎日いるため日本一安全な通学路と言っても過言ではないでしょう。

赤坂見附駅は、周辺に飲食店やカラオケなどが揃っています。試験終わりや夏休みに赤坂でグルメを楽しむ人も多いです。赤坂見附駅から学校に通う場合はかなり急な坂があるため毎日通って是非体力をつけてください。

学校の特徴

日比谷ではグローバル・リーダーの育成をスローガンとして掲げており、英語には他教科に比べて力を入れています。G10(東京グローバル10)に含まれており、定期的に外国人による講演会が行われたり、ディベートコンテストが開催されたりします。また、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)にも含まれており、SSHとG10では海外派遣も行われます。

授業でも英語に力を入れており、アメリカやイギリスのニュース番組のリスニングや、1年間で10冊以上の副読本読書、ケンブリッジ英検などがあり、All Englishの授業が3年間続きます。授業では、1年生でプレゼンテーション、2年生でディベート、3年生でディスカッションを行います。英語に苦手意識がある生徒にはかなりハードルが高い授業ですが、どれもグループで行うため同じグループの人と助け合うことで授業形式に慣れてきます。ちなみに教科書もアメリカやイギリスで使われている教科書を使う事が多いため、ほとんど英語で書かれています。

英語に触れる機会がとても多い事やなぜか帰国子女が多い事から、日比谷高校全体の英語力は高いと思います。

学校の施設

校舎はコの字の形であり、教室や美術室、家庭科室、図書館、自習室などがあります。図書館には蔵書が約5万冊あり、文庫本から赤本まで置いてあります。自習室は7時~19時まで開いており、始業前や放課後に勉強する人が利用できるようになっています。定期試験前はもちろん、部活終了後も満員になります。教室は理科(物理、化学、生物それぞれ2つと地学教室)、社会、国語、数学、英語、情報とそれぞれの専門の教室があります。

ある程度、一般的な構成ですが、玄関は2階にあります。これは階段を毎朝上る必要があるわけではなく、ただ門から校舎に入っていくとそこはなぜか2階という事です。この構造によって、いわゆる1階にある教室はほぼ地下になっており、1階にある教室は「地下教室」と呼ばれています。

体育館棟には、体育館や屋外プール、剣道場、柔道場、トレーニングルームなどがあります。体育館は大小2つあり、大きい方ではバスケットボールの試合ができます。剣道と柔道は1・2年生男子が必修選択となっており、2年生の12月には発表の場として柔剣道大会がそれぞれの道場で行われます。トレーニングルームでは、運動部の部員が休み時間や部活の時間を利用して鍛えています。グラウンドは人工芝ではなく土でできています。グラウンドの端には、ラグビー用のゴールが設置されており、詳しいことは分かりませんがラグビーをすることができるくらいの広さはあると聞いたことがあります。立地から考えると、運動関係の施設はかなり揃っている方で、運動部に入っても十分に活動はできます。

講堂は学校の敷地内にあるわけではないですが、同窓会が運営しており学年全体が集まって活動をする際や星陵祭での文化部の発表をする際に使用します。

補習、補講、留年の規定について

補修や補講はないと思います。というのも、補講のお知らせが来ている人を見たことも、声をかけられている人を見たことも無いからです。そもそも、赤点というものが存在していません。赤点の基準がない分、生徒が自分自身である程度の基準を設けて試験に臨んでいます。低くても30点を基準には考えていたような印象です。

では、どんな点を取っても留年をしないかというとそういう訳には行かず、私の学年やその前の学年には留年生はいませんでしたが、数年前くらいには留年した人がいたそうです。そもそも通知表の評価は、試験の点数をもとにつけられるため容赦なく点数が悪ければ低い評価がつきます。内申点は大学受験で得点に入ることが少ないため、あまり気にしていない人が一般的には多いかもしれませんが、高校受験時には都立は内申点がかなり大切であったためその名残で低い評価がつかないように気を付けている人が高校内では多かったです。

制服

男子の冬服は、学ランに黒いズボンであり、女子はブレザーに紺色のスカートです。夏になると、男子のズボンと女子のスカートは灰色の通気性がいい素材になります。女子のスカートはプリーツが4つあるボックススカートと言われるものです。あまり特徴的な制服ではないため、街で見かけても分かりにくいです。通学かばんは各々自由です。色の指定などもなく、ほとんどの人がリュックか部活動のかばんで通学しています。3年生になると荷物が増えるため、大きめのリュックや登山用のリュックを使っている人もよく見かけます。

典型的な生徒のタイプ

話すことが上手い人やリーダーシップのある人が多い印象です。多くの生徒が、中学で生徒会長やクラブの部長など団体をまとめる経験をしたことがあるため、このような傾向にあると考えられます。また、物事に一生懸命に取り組む人も多いです。
文武両道を高校のスローガンとして挙げられており、行事の期間は行事に集中し、行事が終わると勉強に集中し、部活の大会前には部活に集中し、どんなことに対しても真剣に一生懸命取り組みます。表向きは真面目なタイプが多いですが、真面目さ以上にユーモアがある人が多く高校生らしくわいわいがやがやしています。

ここで、プチ情報として「日比谷高校に初めて来た人達が驚くことトップ3」を紹介していきます。

日比谷高校に初めて来た人達が驚くことトップ3

●ほとんどの人が登校してくるのは通用門

正門もありますが、私は正門から登校したことも下校したこともありません。正門登校はたまに見かけるくらいで本当にほとんどいません。その理由は正門の方には駅が少なく、通用門の方には赤坂見附や永田町など多くの駅があるからです。門の大きさも通用門の方が大きく、入試の合格発表も通用門の前で行われるため、日比谷生の中でも通用門を正門だと思っている人はきっといます。では、なぜ通用門を正門にしなかったかというと高校の裏にある日枝神社に背を向けないためだそうです。

●教室から国会議事堂が見える

高校が政治の中心“永田町”にあれば、高校の周辺は国会議事堂をはじめ、首相官邸、自民党本部、衆参議院議長公邸などがありすべて徒歩圏内です。そして、その中でも国会議事堂は日比谷高校との間に高い建物が無いため、何も邪魔するものなく国会議事堂が見えます。
全ての教室から見える訳ではないので、その教室に当たった生徒はラッキーですね。

●教室に黒板が3面

これはどういうことかというと、教室の前、横、後ろに黒板が置かれているということになり、教室は窓と黒板3面に囲まれているということです。この黒板3枚は何に使われるのかというと、教室の前の黒板は授業の板書、残りの2枚は様々な使い方をされます。真面目な使い方であれば、数学の授業で練習問題の解答を生徒がそれぞれ3枚の黒板に書いたり、友達と問題を教え合ったりします。
他には、行事が近いときはその行事の決定事項などで黒板がいっぱいになったり、お絵描きをしたりして、「黒板に書いてあることはそのクラスの性格をよく表している。」と担任に言われたことが多々あります。ちなみに、1年生の時に教室の横の黒板で自分たちのセンター試験までの時間を毎日カウントダウンしている意識高め?のクラスメイトがいました。


にほんブログ村にも参加しています。ぜひ下のバナーをワンクリックで応援もお願いします!

関連記事

自律学習サポーター

この記事を書いたのは...

自律学習サポーター

自律学習サポートコースで、学習管理や科目の質問、採点などを担当する講師陣。
頼れるお兄さん、お姉さんたちが今日もみんなをサポートします。

同じ筆者の記事を見る

人気の記事