【合格力判定サピックスオープンって、そもそも何だろう】
合格力判定サピックスオープンは6年生の9・10・11・12月のSS特訓の無い日曜日に実施されるSAPIXの公開テストです。
SAPIXの内部生だけではなく他塾の上位生の多くが受け、まさに首都圏の中学受験生の頂上決戦と言える模擬試験になっています。
母集団の質が高く、問題も基礎学力の定着度を問われるものが主体であるため、SAPIXの偏差値表で40~60に位置する中学校の合否判定の精度が高いことも合格力判定サピックスオープンの特徴です。
志望校判定は最大10校まで登録することができ、またSAPIXの校舎以外に中学校が試験会場になることからも、受験に対するモチベーションの向上にも役立つ試験になっています。
【各科目の試験時間と配点】
合格力判定サピックスオープンは全4回いずれも以下の要項で実施されます。
算数・国語 各50分 各150点
理科・社会 各30分 各100点
計500点
【合格力判定サピックスオープンの重要性】
首都圏の上位生の多くが受験する合格力判定サピックスオープンは、複数回受験することで上位生の基礎学力の客観的指標として最も信頼できるデータが得られます。
合格力判定サピックスオープンでの成績や判定は、併願パターンの決定において非常に参考になるので、可能な限り4回全て受験することが望ましいでしょう。
成績の捉え方は以下の要領が良いでしょう。
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4回の平均偏差値を自身の持ち偏差値とする
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4回のうち最も良かった回の成績を、チャレンジ校の選択基準とする
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4回のうち最も良かった回の成績を、チャレンジ校の選択基準とする
首都圏の私立中学校が試験会場になることも、合格力判定サピックスオープンの魅力です。
もし自身が受験する可能性がある学校が試験会場になっている場合は、積極的に選択して受験しましょう。
試験本番より前に同じ会場で試験を受けたことがあるという経験は、試験本番で落ち着いて力を発揮できる自信になりますよ。
なお、かつては合格力判定サピックスオープンの試験会場の申し込みは先着順で、申し込み開始直後はサーバーダウンが当たり前、繋がった頃には希望していた人気校での受験は締め切られているという状況も少なくありませんでした。
現在は抽選制になったので、落ち着いて申し込みが出来るようになったので、ご安心ください。
また回によっては学校別サピックスオープンと同日に開催されます。
2月の受験本番の午前午後の受験の練習にもなるので、積極的に受験しましょう。
もし日程が合うならば四谷大塚の合不合判定テストや首都圏模試センターの合判模試を合格力判定サピックスオープンと同日に受験することで、午前午後の併願の練習としても良いでしょ。
なおSAPIXの模試に慣れていない他塾生は、形式の違いで力を発揮できない場合も見られます。
当初から複数回受けるつもりで初回の成績は練習だと度外視し、2回目以降の試験結果を自身の成績と判断しても良いでしょう。
いずれにせよ首都圏の上位校を目指す受験生にとっては、自身の受験直前の最終的な立ち位置を知る試験なので、積極的に受験し結果も厳粛に受け止めましょう
【合格力判定サピックスオープンの出題範囲】
6年生後半の実力テストなので、当然ながら特定の出題範囲はありません。
中学受験で課される可能性のある全分野が出題範囲だと言えるでしょう。
ただ、その場で考える思考力・論理力・考察の問題は少なめで、奇をてらった出題がされることも滅多にありません。
合格力判定サピックスオープンでは、中学受験レベルの解法知識を速く正確に活用できるかが問われる、より多くの受験生の学力を客観的に測ることの出来る試験になっています
【合格力判定サピックスオープンの難易度】
これまでに受けてきたSAPIXの模擬試験であるマンスリー確認テスト、組分けテスト、志望校診断サピックスオープンなどと比べると、易しめの出題となることが多い試験です。
平均点は300点前後になることが多く、280点前後のマンスリー確認テスト、260点前後の組分けテストと比べても得点が取りやすいことは明白です。
上位を目指す受験生の基礎学力の測定としては適切な難易度と言えるのではないでしょうか。
もちろん回によって平均点の上下は小さくはないので「合格力判定サピックスオープンは易しい」と決めつけないよう気を付けましょう。
目標点も定めずに「取れるものを確実に取る」姿勢で受験したいものですね。
【合格力判定サピックスオープンの対策】
合格力判定サピックスオープンに向けた対策は、基本的には不要です。
SAPIX生にとって合格力判定サピックスオープンは慣れ親しんだ試験形式なので、特に準備をして臨むものではありません。
自身が普段から心がけている試験における注意点を実践する実力試験の場として受験しましょう。
ただ他塾生が初めてSAPIXの模試を受ける場合は、先述の通り1回分でも過去問を解いておくか、初回は練習のつもりで受け2回目以降の結果で判断する形でも良いでしょう。
SAPIXの試験の形式への慣れの多寡が試験の結果にも影響することは否めません。
とは言え、やはり6年生の後半は志望校の対策に注力したいものですね。
対策は最小限に抑えていきましょう。
【合格力判定サピックスオープンの復習】
特別な対策は不要と言っても、合格力判定サピックスオープンを受けっぱなしにしてしまってはもったいないものです。
当日か遅くとも翌日のうちに失点箇所の確認は行い、すぐに直せるものは直しておきましょう。
試験中にどうして自分は失点してしまったのか、今後の試験では何に気をつければ良いのかを、記憶が新しいうちに確認して、次回以降に活かしていきましょう。
なお解説を確認しながらでも直せないものは、実際の入試で出題されてもおそらく正解できない問題なので、深追いは不要です。
6年生後半はどうしても志望校対策と日々の学習に追われてしまうので、合格力判定サピックスオープンの復習は、必要な内容を最小限にとどめておきたいところです。
このように合格力判定サピックスオープンは、上位生にとっては受けない理由がないような試験になっています。
是非とも積極的に受験し、自信を持って志望校の入試本番を迎えられるよう頑張りましょう。
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