多くの個別指導塾では「時間割」が設定され、申し込みをすると、「月曜日の5限目…」のような形で案内されます。
そんな中で、自律学習サカセルは「時間割が設定されていない」塾となっています。
今回は、時間割のあれこれについてお話ししていければと思います。
●時間割はなぜ存在するのか?
これは完全に会社側(塾側)の都合です。
60分、80分などの時間を設定して、多くの生徒さんを受け入れる体制を作る、というのが多いでしょう。
●時間割の例
ここで例を挙げてみます。
80分授業なら、小学生が集中すると思われる時間が30分。
30分×2に、合間に「ゆるみ」の時間が20分という構成は理にかなっていると言えそうです。
60分授業なら、30分×2です。合間の時間はありませんので、集中を切らさないようにする必要がありますね。
●よくある時間割の構成
※平日の6限は「前コマ」、7限は「中コマ」、8限は「後コマ」と言われることがあります。
●:塾の授業が入るコマ
▲:学校が早く終わった場合に塾の授業が入れられるコマ
×:学校の授業があるコマ
平日は学校後、16:30から17:00あたりまでの時間から始まる3コマ分、土曜・日曜・祝日は朝8:30から9:00あたりまでの時間から始まる8コマ分くらいのイメージでしょうか。
水曜日は学校が早く終わる子もいるので、▲としています。
授業可能な●の枠に授業のコマを入れていって、全て埋まるのが早ければ「人気講師」と判断するのが一般的でしょう。
●個別指導の時間割の人気コマ
6年生は大手塾を始めとする「集団授業塾」と「個別指導塾」を併用する生徒が多いです。
集団授業の塾の中で拘束時間が短めなのがSAPIX。
それもあって、個別指導に通う6年生はSAPIX生が一番多いです。
曜日で言うと、月曜日・水曜日・金曜日・土曜日の午前中。
時間で言うと、平日1つ目の授業である「前コマ」が人気です。
今回は平日の授業コマに注目していこうと思います。
●前コマ(平日授業1コマ目)
メリット
-
早い時間に終了するので、授業後の時間を有意義に過ごせる
-
学校の後、塾の時間までの「ダラダラした時間」を回避しやすい
-
授業後、授業の内容を復習・練習する時間を最も確保しやすい
デメリット
-
家に帰った後に、勉強に身が入らない可能性がある
-
授業前に自習時間が取れない
-
授業の報告は駆け足になり気味(後の授業の人を待たせられないので)
→先行予約などでも、一番に希望されることが多いのが「前コマ」です。
Time is money. や 「時間はお金で買うことが出来ない」など、時間に対しての格言は色々あります。
まとまった「有効な時間」を取りたい方が多いのも納得ですね。
●中コマ(平日授業2コマ目)
メリット
-
授業までの時間に入試演習などを始めとした「演習時間」が確保できる
-
授業後、授業の内容を復習・練習する時間を確保しやすい
デメリット
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始まりの時間が中途半端で「ダラダラした時間」が生まれやすい
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前コマの授業が延びる可能性がある
-
授業の報告は駆け足になり気味(後の授業の人を待たせられないので)
→「前コマ」の次に人気なのが「中コマ」です。
学校から塾までの時間で、少し余裕を持って行動したい、授業の前後で自習時間をきちんと取りたいというご家庭にはオススメのコマです。
講師側は授業と授業の合間になるため、忙しく過ごしていることが多いです。
自習の時間を授業の前後に挟めるメリットが大きいと感じているため、個人的には最もオススメのコマです。
●後コマ(平日授業3コマ目)
メリット
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授業前に食事が取れたり、十分な自習時間が取れたりできる
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授業の報告が余裕を持って出来る(その後の授業がないので)
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授業の延長などがしやすい(これはご家庭によるかもしれません)
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授業終了後と共に「今日の勉強終了」として、メリハリを利かせることも可能
デメリット
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始まる時間が遅いため、通学時・お迎え時に不安が残る
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始まる時間が遅いため、寝る時間が遅くなりがち
-
授業後に自習時間が取れない
→「後コマ」です。3コマの中では最も人気のないコマです。
これは「終わりの時間が遅い」ことでの心配事が多いことが原因でしょう。
最もお勧めできるのは、「授業後の報告の時間に、色々相談をしたい」というご家庭の場合。
「後が詰まっている」状態ではないからこそ、そう言った対応が可能です。
●自律学習サカセルでは…
お話してきた「時間割」自体がありません。
私自身、平日15:30からスタートする日もあれば、17:00から授業が始まる日もあります。
授業時間も1時間から3時間までで幅広く取っており、生徒さんの集中具合・担当する科目数・志望する学校・特に厚めに扱ってほしい内容などによって変更しています。
授業のスタート時間、コマとコマの間の時間なども講師に委ねられているので、本来後コマのメリットだった授業後の報告時間の余裕」も確保できていることが多いです。
こういった融通が利くのが生徒さん側にも、講師側にも良いと感じて、増田はサカセルで働いています。
●小学校を休んだり、早退したりして個別指導などの授業ってどうなの?
これは…個別指導・家庭教師においての「闇の部分」と言えるかもしれません。
中学受験は自分の行きたい「学校」に行くための勉強だと私は考えています。
ですから、
学校は休むべきではない。学校に通うのが大原則です。
その上で…
学校を遅刻すること・早退することは生徒さんにとって多少なりともストレスになることでしょう。
「なんでこの時間に」という目で見られることも少なくないと思います。
そういう思いをしてまで、個別指導などを受けるご家庭が現れるのは、「逆転の一手を打ちたい」からでしょう。
講師側から、「休む・遅刻/早退して意味がある子」についてお伝えします。
「休む・遅刻/早退して意味がある子」は、
「知識不足」の子。
「授業内の点数が、休みなどを取った時の勉強時間に比例して上昇する」子。
この2つのケース以外は得策ではありません。
「学校に行くべき」だと思います。
学校に行って、誰かと話をしたり、身体を動かしたり、皆と何かを取り組むことによって得られるものは、想像以上に多いです。
子供さんに合わせて「最善手」が打てると良いですね。。
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