この記事を書いたのは...
H.Y
パリ政治学院修士1年
ハンドボール、スカッシュ、尺八と
マイナーなものをせめがち。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
結論、中学受験でオンライン個別指導は対面に敵わない? Column
みなさんこんにちは。自律学習サカセルで学生講師をしておりますH・Yです。
2020年はコロナウイルスの影響で大学の授業がオンラインばかりになってしまって苦労しました。同じような経験をされた生徒さん、学生さんも多いと思います。2021年に入ってもウイルスの勢いはとどまるところを知らず…。今後、小学校、中学校などでも引き続きオンラインの授業が継続、または増えるのではないでしょうか。塾もご多分に漏れず、このサカセルも含めオンライン授業を始めるところが多くなりました。
しかし、実際問題中学受験でオンライン授業ってどうなの?
と気になったので、営業トーク抜きで実情を教えてくれるサカセルの講師陣、三宅先生と増田先生に講師目線でのオンライン授業のメリット・デメリットについて聞いてみました!
今回この質問に答えるのは...
(自律学習サカセル代表 算数科講師)
(自律学習サカセル 国語・社会科講師)
さて、まずはいいことからお2人に聞きたいと思います。率直にオンライン個別指導をしてよかったことはありましたか?
一番大きいのはどこにいても授業ができること、それを受けられることですね。
まずは、授業内容以外の利点ですね。
これは大学生の僕も感じたことですが、家にいながらにして授業を受けられるというのは、交通費の節約にもなるし、パジャマで授業を受けられるし、いいことばかり!と小学生はそんなことは思わないかもしれませんが、受験のプロの授業を都内に住んでいない生徒も受けられるというのは大きなポイントですよね。
東京にいても京都にいる子、時差がある子、親の転勤があった子に対応できたよ。
確かに、どこにいても同じ先生に教えてもらえるのは心強い。
あと、生徒目線だと気づきにくいけど、オンライン授業になって移動時間が無くなると提供コマ数が増えるんだよね。
なるほど、オンライン授業でより多くの生徒が人気講師の授業を受講できるようになるんですね。
両方の視点を合わせると、オンライン化の良い点まず1つ目は、
「オンラインによる生徒、講師両者にとっての地理的な制限からの解放と、そこから生み出される時間から、より多くの生徒が授業を受ける可能性を得られる点」
と言えそうです!
1つ目のポイントは授業の形式に関してでしたが、授業内容に関してオンラインに変更して良い点ありましたか?
子供が書いている時その瞬間に書き出し方、考え方を指導するのは対面じゃできないことですね。
確かに記述問題っていつも解答を書いた後に色々指摘されるけど、書いている途中のプロセスを指導されることってほとんどないですよね。
それがオンラインで画面共有をしながら行う授業だと、コメント機能によって可能になるんです。
あとやっぱり、後から見返せるのは大きい…生徒にとっても講師にとってもね
両者にとって、というのはどういうことでしょう?
中学受験生が得られる利点は、もちろん内容を復習するときに、後から講師が言っていたことをもう一度聞けるということ。
あとは、講師自身も自分の動画を見直して、授業の改善に努めているんだよ。授業をより生徒1人1人に合わせたものにするようにね。
中学生、高校生の指導をする際には、授業で使う内容をファイルで送受信できるというのもオンラインになってとても便利になったね。
なるほど、重い荷物を持って歩かなくてもいいというのは確かに楽です。ここまでまとめると、オンライン授業の良い点2つ目は、
「画面共有、録画、コメント機能、ファイルの送受信などオンラインならではの機能によって、幅が広がった授業を受けられる点」
と言えそうです!
さて、オンライン授業の良い点ばかり聞いてきましたが、悪い点も聞かないわけにはいきません。率直な意見をお聞かせください。
なぜか上手く画面が映らなかったり、会話が聞こえにくかったりするときもある…
通信環境って不安的な時は不安定、どれだけ機材がしっかりしていても不具合がでるときはでるんだよね。
それは仕方がない部分なんですかね。やっぱり、対面だとその心配はありませんよね。授業に思わぬ障害が発生するとしても電車が遅れたり、途中でお腹が痛くなったりして授業時間が短くなったりするくらい。実際に対面している時に相手が書いたものが見えないなんてことは起こりませんし。
あと、画面の端で見切れる部分があって、そこが見えるようにするのが意外と大変なんですよ。
これはちょっと細かい話ですが、このようなちょっとした時間のロスも積もり積もると結局時間があっという間に過ぎてしまいます。
確かに個別指導は何時間も無制限に受けられるわけではないですから、せっかく授業を受けるなら無駄な時間はできるだけ減らしたいですよね。
と、ここまでをまとめるとオンライン授業の悪い点1つ目として、
「機材上の障害が理由で、無駄な時間が発生することがある点」
という非常に根本的な要素が挙げられるみたいです。
では、また形式的な部分から回答をいただきましたが、授業内容はどうなのでしょうか?
空気感、温度感がわからない。
気持ちが伝わっているかわからない。
目線がわからない。
うわ、2人からどんどん出てくるわからないこと!オンラインだと講師の方からは分からないことがこんなにたくさん…
やっぱり授業をしていても伝わるもの、伝わっているという感覚が対面とは全然違いますね。
そして、この差が原因で、授業をやった結果その生徒の成績がどのくらい変わるかにも差が出ると考えてます。
やっぱり画面の向こうでネットサーフィンしていても分からないしね…
とこんな風にオンラインに対してネガティブな言葉が並ぶ中、増田先生がズバリ…
結論、オンラインは対面にかなわない!!
そんなー!ダイレクトに言われるとなんだか悲しい…
やっぱり個別指導の先生たち、生徒とのコミュニケーションにおけるこだわりが強いです。その分インタビューをしているとオンライン授業ではある種の悔しさも胸に抱いているように感じました。
最後にここまでにプロの講師たちから教えてもらったオンライン授業のいい点、悪い点をまとめてみましょう。
1. オンラインによる生徒、講師両者にとっての地理的な制限からの解放と、そこから生み出される時間から、より多くの生徒が授業を受ける可能性を得られる。
2. 画面共有、録画、コメント機能、ファイルの送受信などオンラインならではの機能によって、幅が広がった授業を受けられる。
1. 機材上の障害が理由で、無駄な時間が発生することがある。
2. コミュニケーションの難しさを考えるとオンラインは対面に敵わない。
結局、多くの人が利用できること、感染症対策ができることと、コミュニケーションの面での障害というのはトレードオフといったところでしょうか。
今後、もしVRなどでバーチャルな空間で対面授業ができるようになったら、悪い点として挙げられていた「コミュニケーションの面での対面との差」は改善されるでしょうが、それはまだ先の話になりそうです。
この記事を書いたのは...
H.Y
パリ政治学院修士1年
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マイナーなものをせめがち。