サカセルコラム

オンライン個別指導、受験のプロが思う良い点、悪い点 Column

知っトク 中学受験

オンライン個別指導、受験のプロが思う良い点、悪い点

2021.01.10

みなさんこんにちは。

2020年はコロナウイルスの影響で大学の授業がオンラインばかりになってしまって苦労しました。同じような経験をされた生徒さん、学生さんも多いと思います。2021年に入ってもウイルスの勢いはとどまるところを知らず…。今後、小学校、中学校などでもオンラインの授業が増えて行くのではないでしょうか。塾もご多分に漏れず、このサカセルも含めオンライン授業を始めるところが多くなりました。

しかし、実際問題中学受験でオンライン授業ってどうなの?

と気になったので、営業トーク抜きで実情を教えてくれるサカセルの講師陣、三宅先生と増田先生に講師目線でのオンライン授業の良い点、悪い点についてインタビューしてみました!

良い点1:生徒も家にいられる、講師も教室にいられる→授業の柔軟性up

「一番大きいのはどこにいても授業ができること、それを受けられること。」

「東京にいても京都にいる子、時差がある子、親の転勤があった子に対応できた。」

まずは、2人が口を合わせて答えてくれたのは授業内容以外の利点。

これは大学生の僕も感じたことですが、家にいながらにして授業を受けられるというのは、交通費の節約にもなるし、パジャマで授業を受けられるし、いいことばかり!

と小学生はそんなことは思わないかもしれませんが、受験のプロの授業を都内に住んでいない生徒も受けられるというのは大きなポイントです。

また、その一方で講師も教室にいながら遠くの生徒の指導ができるというのは、移動時間の節約という面で大きいそうです。

ただでさえ、受験期には1日中、朝から晩まで授業の予定が入っている講師陣、移動時間が無くなることで提供できるコマ数が増えるそう。

両方の視点を合わせると、オンライン化の良い点まず1つ目は、

「オンラインによる生徒、講師両者にとっての地理的な制限からの解放と、そこから生み出される時間から、より多くの生徒が授業を受ける可能性を得られる点」

と言えそうです!

良い点2:記述添削がリアルタイムで可能+後で見直すことも可能→対面では難しかった指導が可能に

「子供が書いている時その瞬間に書き出し方、考え方を指導できる。」

これは記述問題の多い国語、社会科を担当される増田先生から。

確かに記述問題っていつも解答を書いた後に色々指摘されるけど、書いている途中のプロセスを指導されることってほとんどないですよね。それがオンラインで画面共有をしながら行う授業だと、コメント機能によって可能になるのだそうです。

「やっぱり、後から見返せるのは大きい…生徒にとっても講師にとってもね」

そして、これは算数を担当されている三宅先生から。ライブの授業を見逃しても、後から見られる!なんて、思ってしまうのは怠け者な大学生。

中学受験生が得られる利点はもちろん違って、内容を復習するときに、後から講師が言っていたことを見返すことができますよね!

さらに、講師も自分の動画を見直して、授業の改善に努めているみたいです。ただでさえ、教え方や内容がパーソナライズされている個人指導を、より生徒1人1人に合わせたものにできるということですね。

さらに中学生、高校生の指導をする際には、授業で使う内容をファイルで送受信できるというのもオンラインになってとても便利になったポイントだそうです。

まとめると、オンライン授業の良い点2つ目は、

「画面共有、録画、コメント機能、ファイルの送受信などオンラインならではの機能によって、幅が広がった授業を受けられる点」

と言えそうです!

さて、オンライン授業の良い点ばかり聞いてきましたが、悪い点も聞かないわけにはいきません。どんな言葉が聞けるのか…

悪い点1:機材トラブルで戸惑うことがある

「なぜか上手く画面が映らなかったり、会話が聞こえにくかったりするときもある…」

通信環境って不安的な時は不安定、どれだけ機材がしっかりしていても不具合がでるときはあるみたいです。やっぱり、対面だとその心配はありませんよね。授業に思わぬ障害が発生するとしても電車が遅れたり、途中でお腹が痛くなったりして授業時間が短くなったりするくらい。実際に対面している時に相手が書いたものが見えないなんてことは起こりません。

「画面の端で見切れる部分があって、そこが見えるようにするのが以外と大変…」

これはちょっと細かい話ですが、このようなちょっとした時間のロスも積もり積もると結局時間があっという間に過ぎてしまうそうです。

確かに個人指導は何時間も無制限に受けられるわけではない。せっかく授業を受けるなら無駄な時間はできるだけ減らしたいですよね。

と、ここまで聞いているとオンライン授業の悪い点1つ目として、

「機材上の障害が理由で、無駄な時間が発生することがある点」

という非常に根本的な要素が挙げられるみたいです。

ただ、最後の画面を修正する話に入った時に、2人の話に熱が入りました。オンラインと対面のより重要な差につながっているようです。

悪い点2:生徒と講師のコミュニケーションが難しい

「空気感、温度感がわからない」

「気持ちが伝わっているかわからない」

「目線がわからない」

と、2人からどんどん出てくるわからないこと!オンラインだと講師の方からは分からないことがこんなにたくさん…

やっぱり授業をしていても伝わるもの、伝わっているという感覚が対面とは全然違うみたいです。そして、この差が原因で、授業をやった結果その生徒の成績がどのくらい変わるかにも差が出ると考えているみたいです。

「やっぱり画面の向こうでネットサーフィンしていても分からないしね…」

とこんな風にオンラインに対してネガティブな言葉が並ぶ中、増田先生がズバリ…

「結論、オンラインは対面にかなわない!!」

そんなー!ダイレクトに言われるとなんだか悲しい…

やっぱり個人指導の先生たち、生徒とのコミュニケーションにおけるこだわりが強いです。その分インタビューをしているとオンライン授業ではある種の悔しさも胸に抱いているように感じました。

まとめ

最後にここまでにプロの講師たちから教えてもらったオンライン授業のいい点、悪い点をまとめてみましょう。

いい点

1. オンラインによる生徒、講師両者にとっての地理的な制限からの解放と、そこから生み出される時間から、より多くの生徒が授業を受ける可能性を得られる。

2. 画面共有、録画、コメント機能、ファイルの送受信などオンラインならではの機能によって、幅が広がった授業を受けられる。

悪い点

1. 機材上の障害が理由で、無駄な時間が発生することがある。

2. コミュニケーションの難しさを考えるとオンラインは対面に敵わない。

結局、多くの人が利用できること、感染症対策ができることと、コミュニケーションの面での障害というのはトレードオフといったところでしょうか。

今後、もしVRなどでバーチャルな空間で対面授業ができるようになったら、悪い点として挙げられていた「コミュニケーションの面での対面との差」は改善されるでしょうが、それはまだ先の話になりそうです。

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H.Y

この記事を書いたのは...

H.Y

慶應義塾大学4年
ハンドボール、スカッシュ、尺八と
マイナーなものをせめがち。

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