新学年が始まりました。
生徒達も「クラス替えがあったー」 「担任の先生が」 「友達の○○くんが」 など、落ち着かないながらも変化を楽しんでいるようです。
卒業生からも「入学式があった」 「制服がブカブカだ!」 「一人暮らしを始めました」など、希望に満ち溢れた報告が続きます。
あんまり変化が無いのは僕くらいですね。
去年の同じ時期よりも18キロ太って、見た目は悪いほうに変わったんだけどな・・・
さて気を取り直して、本日のテーマは「学校行事と受験勉強の両立」です。
特に今回は質問にあった通り小学6年生と中学受験に絞って、話を進めていきますね。
「小学校は5年生まで、6年目は受験生や!」生徒によく話す内容です。
中学受験の講師としては、生徒達には学校行事や家族旅行、習い事は5年生までにシッカリ楽しんで、6年生の1年間は受験勉強に邁進してほしいと思うわけです。
生徒達もその思いに応えて、4月には意識も高く真の受験生となってくれます。
しかしこの後、大きな壁が待っているんです。
小学6年生にとって避けては通れない、小学校生活の集大成。
「運動会」と「修学旅行」です。
どんなに受験勉強に集中している生徒でも、この2大行事の前後はどうしても学習のペースが落ちてしまうもの。
運動会
組体操やマスゲーム、ダンスなど1か月以上前から放課後も残って練習する学校が大多数です。
練習が長引いて塾に遅刻してしまったり、張り切りすぎて家では眠気に負けて勉強時間が激減してしまったり・・・
その上、応援団に立候補して放課後の居残りが増えたり、リレーの朝練のために早朝勉強が削られてしまったり・・・
その上、毎年のように怪我をする生徒も出てきます。
「腕じゃなくて脚を折ってくれ」「利き手だけは折るなよ」というのは本音。
まぁそれでも運動会が春ならマシ、秋の運動会は学校別のテストに被ったり、日曜特訓を欠席したり・・・
受験勉強をサポートする講師や保護者にとっては、気を揉む日々が続きます。
修学旅行
首都圏の学校は2泊3日くらいで日光に行くことが多いようですね。
僕が通っていた大阪の公立小学校は広島・宮島でした、懐かしい。
普段は夕方までしか遊べない友達と夜まで知らない土地で過ごす経験は非常に強い印象を残します。
宮島の鳥居のライトアップ、綺麗やったなぁ・・・
閑話休題。
2泊3日だと、ほぼ確実に塾の日程と重複してしまいます。
塾の授業を1日休んだら取り返すのは非常に大変です。
しかも修学旅行の時期や期間によっては、塾を休まなければならない日数が1日や2日では済まないことも・・・
実際に毎年、7月下旬から8月上旬にかけて何日も欠席してしまう生徒も多いもの。
中学受験と学校行事の両立のためにできること
もし可能ならば欠席分の教材を先に手に入れ、終業式から夏期講習開始までのわずかな間で学習してしまえるとベストです。
一部の私立小学校では、修学旅行が中学受験の終わった2月だそうです。
中学受験の講師としては「分かってるやん」と高評価。
さてこの2大行事、中学受験を考えると難しいものであることは確かです。
ただ、じゃあ休ませたらいいかと言うと、決してそうではないでしょう。
生徒自身が休みたいと言ったとしても、やはり学校の友達と過ごす時間はかけがえのないもの。
ましてや運動会と修学旅行の2大行事は小学校生活のハイライトとして強く記憶に残るもの。
受験生とは言え、この期間だけは普通の小学生として過ごさせてあげたいものです。
僕も小6の1年間は勉強漬けの日々を過ごしましたが、この2つの学校行事は非常に楽しく参加することが出来ました。
サポートする保護者の皆様は、あらかじめこの時期は勉強のペースが著しく低下すると覚悟しておきましょう。
その影響を最小限に抑えるには、どうスケジュールを組めばよいか考えることが大切なのではないでしょうか。
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