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SAPIX5年11月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編 Column

SAPIXの活かし方

SAPIX5年11月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編

2023.10.20

2022年11月11日投稿
2023年10月20日更新

中学受験において重要だとされる2学期も既に半分が過ぎ、保護者の皆様も胸中様々な思いがあると思います。夏で頑張ったお子様はこの辺りから成績に変化が出始める頃です。本日解説する11月マンスリーもそんな夏の学習の成果の指標として活用したいですね。

◇国語のテストの形式◇

大問1 (20点) 漢字の読み書き10問
大問2 (20点) 知識問題10問
大問3 (55点程度) 初見の長文問題 9問程度 (選択肢6〜7問、抜き出し・記述2〜3問)
大問4   (55点程度)     初見の長文問題 9問程度 (選択肢6〜7問、抜き出し・記述2〜3問)

まずは知識や客観問題で点数をしっかり確保し、その上で記述の部分点で点数を上乗せしていきましょう!記述は満点ではなく、部分点の確保というイメージでテストに臨むと時間切れの可能性も減らせるかと思います。

客観系の問題は1問4〜6点程度。

平均点は大体80点前後になることが多いです。どこでどのくらい点数を取るか、時間を使うかをあらかじめしっかりとイメージしておきましょう。また、生徒全体の客観系問題の点数が高いと記述の採点が厳しくなることもあります。

◇テストの範囲◇

平常授業 26〜30回の内容
漢字の要 規定範囲
言葉ナビ 規定範囲

言葉ナビでは類義語、対義語、四字熟語、三字熟語が出題されます。

特に、四字熟語と三字熟語は難しい語彙の言葉が出ています。意味を辞書的に理解するというより、「この言葉はこういうシーンで使うべき言葉だ」という理解をすると良いです。辞書的な暗記は難しい上にすぐ抜けてしまうので要注意です。

◇Aテキストの知の冒険の範囲◇

※語彙の確認
修飾する:「意味を追加する」
言い切りの形:「~。で終わる形」
活用する:「後ろの言葉によって単語が変化する」(例:食べる→食べない)

主語述語、修飾語、品詞分類が出題されます。

・主語には「は・が・も」と「は・が・も、に置き換えられる言葉(こそ・だって、など)」が付き、述語は文末にあるのが基本です。よくある生徒の間違いとして、主語に「を・に」は付かない!ということも押さえておきましょう。「を・に」がつくのは目的語です。また、文章が倒置法などで書かれており、順番がめちゃくちゃなことがあります。その場合は正しい順番に一度直してから解くとわかりやすいでしょう。ここをおさえて、もう一度問題をといてみましょう。

・修飾語は言葉同士の繋がりを考えましょう。どの言葉がどの言葉に繋がっているかを一個ずつ確認する練習を繰り返せば、すぐできるようになります。基本的に日本語は上から下にしか就職しません、お子様によってはそこすら分かっていないことがあります。全然取れないお子様はそこから確認した方がよいです。

・品詞分類は、それぞれの特徴をまずはしっかり捉えましょう。品詞分類が苦手なお子様の場合、

名詞→『物の名前であること・語尾に「は・が」などがつくこと・活用できない』
動詞→『言い切りの形が「ウ段の音」であること』で、形容詞は『言い切りの形が「い」である』
形容動詞→『言い切りの形が「だ」である』

など、基本的な品詞の特徴を確認した方がよいです。そのほかに見分けることで難しいのは連体詞と副詞です。連体詞は数が少ないので、全て暗記してしまうのが手取り早いです。覚えかたは語尾に注目して、「~た・~だ・~の・~な・~る・~が」です。例えば、

「たっ・たいし
「とん
「あ・こ
「あん・大き・おかし
「あらゆ・いわゆ
「わ・おの

などがあります。一応このほかにも「あしき・あるまじき・こういう・そういう」などもありますが、入試ではまず出題されません。多くの連体詞の語尾がこの語尾になっています。これで覚えられれば、まず迷わなくなります。

副詞に関しては、「用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾しているもの」と押さえておきましょう。例外として「呼応の副詞・副詞→副詞・副詞+方角」などがあります。

◇重要な文章のテーマ◇

30回の詩は多くの生徒が苦手とするテーマです。実は多くの講師が教えるのを苦手とする単元でもあります。教える側がよく分かっていないから、教わる側もよくわからないわけですね。

詩は簡単に言うと「置き換え」が上手にできるかどうかという点と、具体的な複数の言葉から「連想」ができるかどうかが重要です。具体的には

「雨」→「涙・悲しい or 恵の雨・成長のきっかけ」

というように雨という単語を置き換えていく動きが「置き換え」です。また、

「重荷・上り坂・壁」→「困難」

というように複数の具体的なキーワードからイメージを連想していく動きが「連想」です。

詩は題材が説明的文章などと比べ大きく違い、非常に文学的な表現が多用されています。だからこそ、多くの生徒が解けるように問題はロジカルに作られています。そこの解き方の部分を知れば、論理的に解けるようになります。

以上となります。

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SAPIX5年11月マンスリーについては以下もご覧ください。

SAPIX5年11月マンスリーで押さえるべきポイント!算数編
SAPIX5年11月マンスリーで押さえるべきポイント!国語編
SAPIX5年11月マンスリーで押さえるべきポイント!理科編
SAPIX5年11月マンスリーで押さえるべきポイント!社会編

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塾選びから合格(または転塾)までSAPIX完全解説


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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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