【試験の範囲】
540-01 三大工業地帯
540-02 新しい工業地域
540-03 日本の工業の特色と問題点
540-04 日本の貿易①
540-05 日本の貿易②
【平常授業のテキストで扱うべき問題と順番】
SAPIXの各種テストは、リード文や設問から「関連する知識を引っ張り出す→設問の条件に当てはめて答える」形式がほとんどです。
つまり、テキスト範囲の知識事項については盤石にしておく必要があります。
平常テキストは
授業の確認問題 基礎
→授業の確認問題 発展
→授業の確認問題 実戦
と進めて、
→デイリーステップ パート1・2
で全体を改めて復習とするのがおすすめです。
【各回のポイント】
540-01 三大工業地帯
四大工業地帯のポイント
四大工業地帯
【学習のアドバイス】
- それぞれの名前、位置関係は言わずもがな、しっかりと覚えましょう。位置関係を覚える際、第5回で登場する港とセットで覚えると効率が良いかもしれません。
- 企業名なども合わせて覚えておいても良いでしょう。
- 出荷額の割合を確認し、どういう特徴があるのかおさえておきましょう。グラフを見た時に見分けがつくかどうかが重要です。
中京工業地帯
- 現在出荷額日本一。
- トヨタグループなどを中心に自動車産業が発展。近年は航空宇宙産業も発展。
- 出荷額において「機械」がそれぞれ70%近い割合。
京浜工業地帯
- 2000年頃まで出荷額は日本一。現在は5位。
- 出荷額の割合では「機械」が50%ほどで、「化学」が20%を超えない程度。
阪神工業地帯
- 現在出荷額2位。
- 出荷額割合は「金属」と「化学」が20%ほど。繊維が1%。
- 大量消費地である大阪兵庫が近いため、食料品が10%を超える。
北九州工業地帯
- 食品の割合が15%〜20%ほど(明太子のイメージ)。
- また、化学が10%を切るので、そこで見分けると良い。
540-02 新しい工業地域
工業地域と四大公害病のポイント
工業地域
【学習のアドバイス】
- 工業地帯と同様に地域名、場所を覚え、出荷額の割合のグラフの見極めができるようにしましょう。
💡 豆知識: 歴史が古いものには「地帯」という名称が、新しくできたものには「地域」という名称がついています。
関東内陸工業地域
- 3位の出荷額。群馬県にSUBARUがある。
- 「機械」が45%ほど。
- 海に面していないため、石油を使った「化学」が発展しにくく、10%弱。
- 人口が多いことから「その他」と「食料品」の合計が30%ほど。
東海工業地域
- 中京に近くYAMAHAなどの企業もあるため、「機械」が発展し、50%を超える。
- 「食料品」と「その他」の合計が25%ほどと高め。
瀬戸内工業地域
- 阪神工業地帯に近いためグラフの割合は似ており、「金属」と「化学」が20%ほど。
- 【阪神との見分け方】瀬戸内は阪神と比べると人口が少ないため、「食料品が10%を下回る」。
- 繊維が2%ほどあるのも特徴。
四大公害病
【学習のアドバイス】
- 公害の場所、名前、そして原因(物質と種類)を確実におさえておきましょう。
富山県:イタイイタイ病
- 発生地: 神通川流域
- 原因物質: 工場から川に流れ込んだカドミウム
- 水質汚濁
熊本県:水俣病
- 発生地: 熊本県水俣市(周辺)
- 原因物質: 工場から川に流れ込んだ有機水銀
- 水質汚濁
新潟県:第二水俣病
- 発生地: 阿賀野川流域など
- 原因物質: 熊本県(水俣病)と同じ原因(有機水銀)
- 水質汚濁
三重県:四日市ぜんそく
- 発生地: 四日市市
- 原因物質: 工場から発生した二酸化硫黄(亜硫酸ガス)
- 大気汚染
540-03 04 日本の工業の特色と問題点・日本の貿易①
知識が少ないのでここはまとめてお話しをします。
日本にはエネルギー資源や食料を大規模生産するための平野が少ない。
→工業中心の経済へ
大工場と中小工場の工場数の比は1:99、働く人の数は3:7、出荷額は1:1をおさえておきましょう。
日本の工業の歴史と発展のポイント
日本の工業の歴史
【学習のアドバイス】
- 時代ごとに「どのような産業が中心だったか(軽工業→重化学工業→機械工業など)」の流れを掴みましょう。
- 産業が変化するきっかけとなった出来事(オイルショックやバブル崩壊など)とセットで覚えるのがポイントです。
明治初期 軽工業の発展
- お金のかからない繊維産業(軽工業)を中心に発展。
- 綿花や羊毛などの原料を輸入し、綿織物などを輸出した。
- また、高級品である絹織物の原料である生糸の輸出も盛んであった。
1950年中頃〜1973年 高度経済成長期
- 石油化学工業、金属(製鉄)業を中心に大きく経済が成長。
- 1974年のオイルショック(石油危機)を機に終了。
1975〜1991年 安定成長期
- オイルショックを反省に、石油を大量に消費しない機械工業(自動車工業や電子工業)を中心に順調に経済が成長。
- 1992年のバブル崩壊に伴い終了。
1993年〜現在 産業の空洞化
- バブルを契機に円高が進んだため、工場が国内から人件費の安い海外(中国や韓国などのアジアの国々)へ移動。
- 海外で作り、国内へ輸入するという形になっている(これを産業の空洞化という)。
●円高と円安
お子様にとってはややこしい部分なので、この機会にぜひ理解してしまいましょう。
為替(円高と円安)のしくみ
為替の前提知識
【指導のポイント:お金は交換できる】
前提として、お金は世界でいくつも種類が存在しており、交換が可能で、そのせいで価値は常に変動しているということを確認しましょう。
ドルやユーロ、ウォンなど数多くの通貨が存在しています。アメリカ人が日本で買い物しようとするとドルのままでは買い物はできません。そこでドルと円を事前に交換しておきます。
※「通貨は交換ができる」という点は、意外とお子様はピンときていなかったりしますので、まずは確認しておくとよいかと思います。
【通貨の価値はどう決まる?】
- A国のA通貨・・・A国は戦争状態で経済が破綻寸前。
- B国のB通貨・・・B国は経済が発展しており、今後30年は経済発展するという予測。
さて、あなたの持っている円という通貨をA通貨とB通貨どちらかに交換しなくてはいけません。どちらの通貨を選びますか?
この問いに対して多くの人はB通貨を選ぶと思います。こういった政治や経済の状況などから、通貨にも人気不人気が出ており、その結果、円に人気が集中すると円高に。円の人気がなくなると円安になる。そのようなしくみになっています。
円安と円高の意味と影響
円安と円高とは?
- 円安 = 円の価値が低い状態【日本で作られる物の価値や円の価値が下がっている状態】
- 円高 = 円の価値が高い状態【日本で作られる物の価値や円の価値が上がっている状態】
日本の購入者の視点【輸入】
日本で働いているあなたが今、10ドルの海外の製品を買おうとしています。どちらの時に買い物をすると得をするでしょうか?
- 1ドル=150円(円安)の時:10ドル買うのに 1500円 かかる
- 1ドル=75円(円高)の時:10ドル買うのに 750円 かかる
答えは円高の時ですね。円が人気な円高の時に買う方が、お得に買い物ができます。
つまり、円高の場合は日本から見ると海外のものを買うのが有利になるわけです。円安はこの逆で、海外のものを買うのが不利になります。
海外の購入者の視点【輸出】
今度は逆の視点で考えましょう。あなたはアメリカで働いており、通販で1500円する日本の製品を買おうとしています。どちらの時に買うでしょうか?
- 1ドル=150円(円安)の時:10ドル 払えば1500円分手に入る
- 1ドル=75円(円高)の時:20ドル 払わないと1500円分手に入らない
答えは円安の時ですね。海外の人からすれば円の人気が低い円安の時に日本の製品を買った方が得をします。
つまり、円安の場合は海外の人が日本の製品をたくさん買ってくれ、円高の場合は海外の人が日本の製品を買わなくなるわけです。
【まとめ】
円安:輸出が有利、輸入は不利
円高:輸出が不利、輸入は有利
540-05 日本の貿易②
この回では主に欧米との貿易に関しての内容です。04との違いを意識しながら確認していきましょう。
貿易と貿易港のポイント
アメリカとの貿易
【学習のアドバイス】
輸入と輸出の品目をおさえておきましょう。単に暗記するのではなく、歴史的な背景と結びつけると覚えやすくなります。
航空機産業と自動車産業の歴史
- 日本は太平洋戦争に負けたため、航空機産業を禁止されてしまいました。そのため、航空機産業はアメリカ頼みとなっており、輸入品目に航空機が入っています。
- 逆に、航空機産業を禁止された日本は、経済的資本と人的資本を自動車産業に投入しました。
- その結果、トヨタをはじめとした自動車産業の成功に繋がり、輸出品目に自動車が入っています。
貿易摩擦の発生
1980年ごろから自動車産業を中心として、日本の製品がアメリカに対して売れすぎた(輸出超過した)ため、貿易摩擦が発生します。
- アメリカ人が日本の製品ばかりを買うと、アメリカの持つ資本が日本に流れます。
- 同時に、アメリカの企業の製品が売れなくなってしまいます。
- その結果、失業者が増え、経済が低迷する可能性があります。(日本としてはありがたいですが、アメリカとしては困ります)
主な輸入品と相手国
品目ごとの上位の国をしっかりと結びつけておさえておきましょう。
- 石油: サウジアラビア、アラブ首長国連邦
- 地面から掘り起こす系(鉱産資源など): オーストラリア
- 食料品: アメリカ
- 野菜・衣類・魚介類: 中国
貿易港・空港の特色
【大前提のルール】
重いものは船。軽いものは飛行機。これをまずおさえておきましょう。
東京港
- 輸出: 精密機器が多い。東京湾は大型タンカーが入れないため、自動車の輸出はできない。
- 輸入: 大量消費地である東京が近いため、食料品や衣類が多い。
横浜港
- 輸出: 日産やいすゞなどがあり、東京港で自動車の輸出が難しいため、自動車の輸出が多い。
- 輸入: 工場で使用する製品が多い。
川崎港
- 輸出: 川崎重工やその他の自動車メーカーの工場もあり、自動車の輸出が多い。
千葉港
- 輸出: 京葉工業地域では化学の出荷額が高いため、そこから化学系の製品の輸出が多い。
名古屋港
- 輸出: トヨタがあるため、自動車関連の輸出品が多い。
- 輸入: 工場で使用する製品が多い。
大阪港
- 輸出: 阪神工業地帯の影響を受け、集積回路(IC)などが上位。
- 輸入: 大量消費地である大阪が近いため、食料品や衣類が多くなっている。
神戸港
- 輸出: 阪神工業地帯で「繊維」が多かったことから、輸出では織物が多いと覚える。
- 輸入: 神戸にたばこの大きな物流拠点があることが影響し、たばこが多い。
成田国際空港
- 特徴: 貿易額1位。
- 輸出: 軽くて高価な集積回路(IC)や半導体、科学光学機器(レンズや液晶パネルなど)、医薬品、金など。
- 輸入: 医薬品や通信機器、集積回路。医薬品も多い。
関西国際空港
- 特徴: 成田国際空港とほぼ同じ品目構成となっているが、金はない。
地理・歴史 確認問題
総合確認テスト
【四大工業地帯】
問1
現在出荷額日本一の工業地帯は□工業地帯である。
問2
中京工業地帯では、出荷額において「□」が70%近い割合を占めている。
問3
阪神工業地帯は大量消費地が近いため、「□」の割合が10%を超えるのが特徴である。
問4
北九州工業地帯は、出荷額において「□」の割合が10%を切ることで見分けることができる。
【工業地域・四大公害病】
問5
関東内陸工業地域は海に面していないため、石油を使った「□」が発展しにくい。
問6
京葉工業地域は、「□」の割合が40%を超えることが最大の特徴である。
問7
瀬戸内工業地域は阪神工業地帯とグラフが似ているが、人口が少ないため「□」が10%を下回る。
問8
富山県の神通川流域で発生した公害病は□病であり、原因物質はカドミウムである。
問9
三重県の四日市市で発生した四日市ぜんそくの原因物質は□である。
【日本の工業の歴史】
問10
明治初期は、お金のかからない□産業(軽工業)を中心に発展した。
問11
1950年中頃からの高度経済成長期は、1974年の□を機に終了した。
問12
バブル崩壊後、工場が人件費の安い海外へ移動した現象を産業の□という。
【為替(円高と円安)】
問13
1ドル=150円から1ドル=75円になることを、円の価値が高くなるため□という。
問14
円高の時は、日本から海外のものを買う「□」が有利になる。
問15
円安の時は、海外の人が日本の製品を買いやすくなるため「□」が有利になる。
【アメリカとの貿易・輸入品・貿易港】
問16
日本の自動車がアメリカに売れすぎたことで、1980年ごろから□が発生した。
問17
日本の輸入品のうち、鉱産資源など地面から掘り起こす系の品目が多い国は□である。
問18
東京港では自動車の輸出ができないため、代わりに□港での自動車の輸出が多い。
問19
成田国際空港の輸出品で、軽くて高価な□が上位を占めている。
問20
神戸港は、過去に阪神工業地帯で繊維が多かった影響で「□」の輸出が多い。
【解答】
問1:中京 問2:機械 問3:食料品 問4:化学
問5:化学 問6:化学 問7:食料品 問8:イタイイタイ 問9:二酸化硫黄
問10:繊維 問11:オイルショック(石油危機) 問12:空洞化
問13:円高 問14:輸入 問15:輸出
問16:貿易摩擦 問17:オーストラリア 問18:横浜 問19:集積回路(IC) 問20:織物
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