サカセルコラム

SAPIX5年8月マンスリーでおさえるべきポイント!社会編 Column

SAPIXの活かし方

SAPIX5年8月マンスリーでおさえるべきポイント!社会編

2024.08.02

夏期講習中に実施されるマンスリーテスト。
8回分の範囲からの出題となっており、非常にボリューミーな内容になっています。
ここでは、全8回のテキストでおさえるべきポイントについてご紹介します。

優先順位
◎…必ずおさえる(偏差値50以上を目指す)
○…おさえておく(偏差値55以上を目指す)
△…余裕があれば(偏差値60以上を目指す)

N54−01 日本の国土

テーマ1 地図の見方と日本のすがた

1.地図の見方

◎主な地図記号を全て覚えましょう。
→地形図で書かれている内容を判断するには、地図記号の判別が必須となります。

○縮尺の計算の仕方、等高線の間隔による傾斜のルールをおさえましょう。

2.日本の位置

◎「日本周辺の様子」で描かれている島・海流などについておさえましょう。

○全長3000km・島の数7000などは白地図をおさえた後に覚える

3.日本の地形

◎総面積38万㎢

◎国土の4分の3が山地
→「4分の山地」と覚えましょう

◎日本アルプス=飛騨・木曽・明石山脈

○環太平洋造山帯・海岸線が長く複雑

テーマ2 日本の資源

1.地下資源

○資源の博物館(鉱物の標本室)

○石炭の輸入相手国ベスト3:オーストラリア、インドネシア、ロシア

◎原油の輸入相手国ベスト3:サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール

◎天然ガスの輸入相手国ベスト3:オーストラリア、マレーシア、カタール

○石灰石:自給率100%
→セメントの原料になる他、鉄鋼の原料になることも知っておいて損はないでしょう。

2.水資源

○川が短く流れが急なため、ダムを作って水をたくわえている

○水資源で最も多く利用されているのは農業用水

◎東日本大震災の後から原子力発電が減り、火力発電が増えた
→石油を原料とした発電は減り、石炭・天然ガスを原料とした発電が増えています。

○自然エネルギー:地熱発電、風力発電など

△自然エネルギーの弱点:得られる電力が小さい、どこでも安定して電力が得られるわけではない

3.森林資源

◎国土の3分の2が森林
→森林の「木」という字の数を数えましょう。森は木が3つ、林は木が2つで「3分の2」です。ただ、外国の木材の方が安いので、多くを輸入材に頼っています。

△天然の三大美林:青森ひば・秋田すぎ・木曽ひのき

△人口の三大美林:天竜すぎ・吉野すぎ・尾鷲ひのき

テーマ3 日本の気候

1.日本の気候の特色

◎暖流:日本海流・対馬海流、寒流:千島海流・リマン海流

◎夏の季節風:南東からの季節風が吹いて太平洋側の地域の降水量が多くなる

◎冬の季節風:北西kらの季節風が吹いて日本海側の地域の降水量が多くなる

○梅雨で6〜7月、台風で8〜9月の降水量が増える

○国土の大部分は温帯に含まれ、四季の変化がある

△年の平均降水量は1700〜1800mm(世界平均の約2倍)

△北の地域と南の地域で気温の差が大きい

2.各地の気候の特色

◎次の手順で各地を判別しましょう。

①1月の気温が最も低い:札幌、最も高い:那覇

②雨のピークが冬:金沢

③雨のピークが夏:尾鷲・高知・東京
→雨の量が400を振り切っていれば尾鷲、比較的多めであれば高知、9・10月だけ多ければ東京です。

④雨が少ない地域:長野、岡山
→1月の気温が0℃なら長野、5℃なら岡山(瀬戸内)です。

◎北海道:千島海流の影響で夏に濃霧が発生

○日本海側:フェーン現象で夏に高温になる

◎太平洋側:東北地方では夏にやませがふき、冷害になる

○太平洋側:関東地方の内陸部では北西からの季節風がからっ風となるので、屋敷森で対策

△中央高地:夏と冬の気温の差が大きい

○南西諸島:亜熱帯の気候、「台風銀座」

N54−02 日本の貿易

テーマ1 日本の貿易の特色

1.日本の貿易の特色

◎加工貿易:原料を外国から輸入して、日本で製品を加工し、完成した商品を外国へ輸出

○貿易品目の変化:戦前…せんい中心、1960年代…資源の大量輸入と重化学工業製品の大量輸出、現在…機械類の輸入と輸出が最も多い

2.日本の主な貿易港

◎次の手順で貿易港を見分けましょう。

①空港は集積回路の輸出を行う
→成田は金を扱っているので「成金」と覚えて判別、金を扱っていなかったら関西国際空港です。

②自動車関連の名古屋港と横浜港
→世界のTOYOTA有する名古屋港の方が自動車の割合が多いです。少ない方が横浜港です。

③食料品を輸入する東京港と大阪港
→肉類と魚介類のどちらも輸入しているのが東京港、肉類のみ輸入しているのが大阪港です。

④たばこを輸入する神戸港
→通常の紙巻きたばこは火を使用しないと「喫煙」ができません。
 全国でもマッチを生産できる気候の地域は少なく、昔は、マッチの生産はほとんど神戸で行われていました。
 その頃からの付き合いで、神戸港は輸入たばこの関西方面の発信基地になっています。

○輸送機関の長所と短所
一つ一つを正確に知らなくてもなんとなく答えられる子が多い印象の項目です。

テーマ2 日本の主な貿易相手国

1.日本の主な貿易相手国

◎原油・液化天然ガス・木材・小麦・衣類はベスト3まで覚える

○石炭・鉄鉱石・果実・肉類はベスト2まで覚える

○綿花・大豆・とうもろこし・野菜・魚介類・自動車はベスト1を覚える

◎貿易総額1位は中国、輸出額1位はアメリカ、輸入額1位は中国

2.各国との貿易の特ちょう

◎貿易総額1位:中国 2位:アメリカ 3位:韓国

○アメリカ…日本の自動車輸出による貿易黒字により、貿易摩擦の原因に

○中国…衣類・野菜・家具・玩具の輸入が多い

○韓国…石油製品・鉄鋼の輸入が多い

◎インドネシア…液化天然ガス(LNG)・原油・石炭・衣類の輸入が多い

◎マレーシア…液化天然ガス(LNG)・合板の輸入が多い

◎サウジアラビア…原油の輸入が多い

○イギリス…産業革命を実現した国、かつての「世界の工場」

○フランス…EU最大の農業国、ぶどう酒(ワイン)の輸入が多い

○ドイツ…EU最大の工業国、自動車(メルセデス・ベンツなど)の輸入が多い

◎オーストラリア…石炭、液化天然ガス、鉄鉱石、肉類、羊毛の輸入が多い

◎ブラジル…日本からの移民が多い、鉄鉱石、コーヒーの輸入が多い

◎カナダ…なたね、木材、石炭の輸入が多い

テーマ3 日本の貿易の問題点

1.貿易摩擦

◎貿易摩擦:一方の国が大幅に輸出超過で貿易黒字になると、もう一方の国が輸入超過による貿易赤字になることで発生する様々な問題

△1970年代は鉄鋼、1980年代は自動車・半導体で貿易摩擦に

○貿易摩擦の対策:輸出量の制限、現地生産
→日本は現地生産を行って対策することが多くなりました。

2.貿易の自由化

○保護貿易:輸入品に関税をかけて、国内の産業を保護する

○自由貿易:輸入品に関税などの制限をかけない

△対策:WTO(世界貿易機関)、FTA(自由貿易協定)とEPA(経済連携協定)
→WTOは国際連合の機関ですが、FTAとEPAは国同士の協定です。
 FTAは関税をかけないやり取りです。ASEAN・NAFTAがこれを実施していました。
 EPAはFTAの内容をパワーアップさせ、取り扱えるものに人材・資金・技術も入れました。TPPがこれを実施しています。

3.円高と円安

◎円高 1ドル=100円から1ドル=80円になること

◎円安 1ドル=100円から1ドル=120円になること

○円高 外国の通貨に対して、日本円の価値が上がること、輸出した製品の値段が上がって輸出に不利・輸入に有利

○円安 外国の通貨に対して、日本円の価値が下がること、輸出した製品の値段が下がって輸出に有利・輸入に不利

N54-03 日本の第一次産業①

テーマ1 日本の米作

1.日本の米作

◎米の生産量が多い地方:東北地方

◎米の生産量が多い都道府県ベスト3:新潟県、北海道、秋田県

○米作がさかんな理由:夏に高温多雨になる気候が米作に適しているから

△米ができるまでの手順:田おこし→代かき→田植え→(草取り→)稲刈り
→並び替えの出題が多いです。「代かき」で何を行っているかなどがわからないからなのではないかと増田個人としては考えています。

2.米作のさかんな地域

◎太字の内容を中心におさえましょう。
→石狩平野は客土が行われたなど、トピックスがあるものは特に注意です。

テーマ2 日本の畑作(野菜、工芸作物など)

1.野菜作りの工夫

◎促成栽培:冬でも暖かい気候を生かして、ビニルハウスを利用して冬に夏野菜を出荷する
→高知平野(なす)・宮崎平野(ピーマン)は必ずおさえましょう。

△保冷車・カーフェリー・コールドチェーンの意味と名称

◎高冷地農業(抑制栽培):夏でも涼しい気候を生かして、夏の間に冬・春の野菜を出荷する
→嬬恋村(キャベツ)・野辺山原(レタス・はくさい)は必ずおさえましょう。

◎近郊農業:大都市の周辺で、大都市向けに作物を作って出荷する
→武蔵野(ほうれん草)・下総台地(日本なし・らっかせい)・淡路島(たまねぎ)はおさえておきましょう。

2.その他の畑作のさかんな地域

◎十勝平野:てんさい・ばれいしょ・小麦・大豆などの輪作

△群馬県;こんにゃくいも

△栃木県:かんぴょう・いちご

○牧ノ原:茶

○鳥取砂丘:スプリンクラーを利用して砂地を開発し、らっきょう・ながいもを生産

△福岡県:いちご

○熊本県:すいか、い草(八代平野)

◎笠野原:かんしょ・茶・畜産業

◎沖縄県:さとうきび・菊

テーマ3 日本の畑作(果物)と畜産

1.日本の果物作り

◎農業生産額に占める割合ベスト3:畜産物、野菜、米

◎太字の内容を中心におさえましょう。
→特に、全国一の生産地については特に注意です。

2.日本の畜産業

◎食生活の多様化により、畜産物の消費量が増えた

△大規模な畜産農家が増えている

◎根釧台地:パイロットファームにより酪農が発達、現在は新酪農村に発展

◎鹿児島県・宮崎県:畜産が発達、肉用牛・ぶた・ブロイラーの生産がさかん

○那須野原・岩手県;乳用牛の生産がさかん

N54-04 日本の第一次産業②

テーマ1 日本の水産業

1.日本で水産業がさかんな理由

○日本で水産業がさかんな理由:リアス海岸が多いため、漁港が作りやすい・周りを海に囲まれた島国

◎潮目:三陸海岸の沖合いに、千島海流と日本海流がぶつかる漁場がある
→プランクトンや海藻類が多い

△仏教の影響:四足の動物の肉を食べることが禁じられていた

2.漁業の種類と漁業のさかんな地域

◎距離が近い順に、沿岸漁業<沖合漁業<遠洋漁業

○北洋漁業:オホーツク海・ベーリング海などでの漁業

◎養殖業:魚を卵から成魚になるまで育てる

◎栽培漁業:魚を卵から稚魚になるまで育て、海に放流する

◎主な漁港・養殖業のさかんな地域は太字を中心に覚えましょう。

◎主な漁法の図を見て、名前を答えられるようにしておきましょう。

3.水産物の輸入

○水産物の輸入相手国:中国・アメリカ・チリなど

◎まぐろ・えびの輸入が多い

テーマ2 日本の食料生産の問題点①

1.低い食料自給率9

◎日本の総合食料自給率は約40%

△食料自給率が低いことによる問題点

2.農畜産物の輸入自由化

◎1991年に牛肉とオレンジの自由化、1995年に米が部分解放された

◎輸入自由化が進むと、国内産業が衰退する可能性がある

3.農業の問題点

◎農業人口の高齢化が進み、後継者も不足している

○日本は耕地が狭いので、集約農業を行う必要がある

△主業農家・準主業農家・副業的農家と聞いて、どういう意味かをおさえる

◎化学肥料による農法の対策:有機農法・たい肥・アイガモ農法 と答えられるようにする

○食生活の多様化による米余りの対策
→新食糧法を設定して、食糧管理制度から自主流通米制度に切り替えた
 減反政策(生産調整)を進め、米の生産量を減らした

○転作・休耕と聞いて、どういう意味かおさえる

△青刈りと聞いて、どういう意味かおさえる

テーマ3 日本の食料生産の問題点②

1.畜産業の問題点

○輸入飼料が増加することの問題点
→BSE(狂牛病)の発生、畜産物の自給率が実質的に下がること

2.水産業の問題点

◎漁業の種類別の漁獲量の変化:多い順に沖合漁業>沿岸漁業>海面養殖業>遠洋漁業

◎遠洋漁業が衰えた理由:200カイリ漁業専管水域、2度の石油危機(オイルショック)

○沿岸漁業・養殖業の問題点:赤潮の発生

N54-05 日本の工業①

テーマ1 工業都市の分布

1.重化学工業の立地条件

◎製鉄業:鉄鉱石・石炭を輸入するため臨海部に多い
→◎室蘭・千葉・君津・川崎・倉敷
 ○鹿嶋・東海・呉・北九州

◎石油化学コンビナート:石油を輸入するため臨海部に多い
→◎市原・川崎・倉敷(製鉄業も行っている三都市)
 ○四日市・周南・大分

○造船所:必ず臨海部に立地
→◎神戸・呉・今治・坂出
 ○函館・横浜・横須賀・長崎・佐世保

◎自動車:臨海部・内陸部関係なく立地
→◎豊田・太田・横浜・横須賀
 ○広島・苅田

○電気機械:臨海部・内陸部関係なく立地
→○日立・門真

◎半導体(IC):空港や高速道路の周辺に立地
→◎太平洋ベルト・シリコンロード(東北自動車道)
 ○シリコンアイランド(九州)

2.軽工業の立地条件:原料が取れやすいところで発達している

◎太字を中心におさえましょう。

テーマ2 各地方ごとのおもな工業都市

◎テーマ1の「立地条件」を意識して、太字を中心におさえましょう。

テーマ3 日本の伝統工業

1.伝統工業

◎伝統工業:昔から伝わる技術・原料を使って、手作業で製品を作る工業
→漆などの原料を日本で調達するのは難しく、輸入に頼っていますが、輸入した原料を使用していても伝統工芸品とは認められます。ひっかけで出るので注意です。

○北陸地方:豪雪地帯のため、冬に農業ができないので、冬に行う副業として発達

◎問題点:大量生産ができず収入が不安定、原料・後継者不足

○経済産業大臣の認定:伝統証紙により「伝統的工芸品」を認定

2.主な伝統的工芸品

◎太字を中心におさえましょう。

△伝統的工芸品の多い都道府県:1位東京都、2位京都府、3位新潟県・沖縄県
→京都府が1位と考える子が多いので、注意しましょう。

N54-06 日本の工業②

テーマ1 三大工業地帯

△生産額トップの工業地帯:戦前…阪神工業地帯、1990年まで…京浜工業地帯、現在…中京工業地帯

1.京浜工業地帯

◎京浜とは東「京」+横「浜」のこと

◎機械工業が50%弱、化学工業が約20%

◎東京では印刷業がさかん…△様々な情報が集まるため

○東京湾沿いの埋め立て地を中心に発展

2.中京工業地帯

◎中京とは東「京」と「京」都の「中」間のこと

◎機械工業が65%超え
→世界のTOYOTAによるものです。

3.阪神工業地帯

◎阪神とは大「阪」+「神」戸のこと

◎せんい工業が1%超え
→泉佐野市のせんい工業によるものです。

○「天下の台所」

△「東洋のマンチェスター」

◎金属部品・電気機器の部品を作る中小工場が多い

[参考]北九州工業地帯

◎金属工業が20%弱、機械工業が20%弱

→私の授業では、製鉄所が家の裏にあるとどうなるか…という話をします。
私の友人の家はベランダ側に製鉄所があり、ベランダに出るための戸のスキマに黒い鉄粉が挟まり、また洗濯物を干すと黒い粉がつくために部屋で洗濯物を干さなければならないのです。
「鉄粉飛んでる北九州」とも伝えています。

◎また、苅田町には日産自動車の工場があります。

○八幡製鉄所をもとに発展

△中国からの鉄鉱石、筑豊炭田の鉄鉱石から製鉄を行っていたが、輸入先の変化、炭田の閉鎖などにより売上高がどんどん下がった

テーマ2 新しい工業地域とその他の工業のさかんな地域

1.新しい工業地域

◎関東内陸工業地域:機械工業が50%弱、化学工業が10%弱
→京浜工業地帯の用地不足から発展した地域であるため、出荷額の割合は似ています。
 化学工業は京浜工業地帯の割合の半分ほどです。

◎京葉工業地域:化学工業が40%超え
→市原市は1993年のJリーグ開幕時にチームを持っているほど売上が大きかったのです。
 当時のチーム名は「ジェフユナイテッド市原」、現在の「ジェフ千葉」にあたります。

◎東海工業地域:機械が50%超え
→浜松市のYAMAHAの力が大きいでしょう。楽器・オートバイのメーカーです。

◎瀬戸内工業地域:せんいが2%超え
→タオルで有名な今治市の力が大きいでしょう。せんい工業の割合で判断できるのは、阪神工業地帯・瀬戸内工業地域・北陸工業地域の3つです。

2.その他の工業のさかんな地域

○北海道:食料品工業がさかん

△北陸工業地域:せんい工業が3%以上
→SAPIXの場合、これを出荷額割合の問題として出題することはほとんどありません。

○鹿島臨海工業地域:Y字型の掘り込み港がある

○九州地方:シリコンアイランド

◎東北地方:シリコンロード
→IC(集積回路)の工場を見分けるときは、太平洋ベルト+シリコンロードに工場があるかで判定するとわかりやすいです。

○諏訪湖周辺:戦前は製糸業がさかんだったが、現在は諏訪市・岡谷市で精密機械工業が発達

テーマ3 日本の工業の特色と問題点

1.工業の発展の歴史

△イギリスで産業革命が起こり、蒸気機関による大量生産が可能に

○日本の産業革命は戦前まではせんい工業が、戦後は重化学工業が中心になった

○1960年代に高度経済成長期がきた

△1970年代の石油危機(オイルショック)以降、機械工業が中心になった

2.工業生産の仕組みの変化

○大量生産:産業用ロボットによるオートメーションの仕組みができた

△大量廃棄をやめて、省エネ・リサイクルなどにより循環型社会を目指すように

3.中小工場が多い

◎大工場と中小工場の工場数:「1:99」

◎大工場と中小工場の従業員数:「3:7」

◎大工場と中小工場の出荷額:「1:1」
→よって、大工場の方が効率の良い売り上げとなっている、という話になります。

○中小工場の問題点:大工場の関連工場が多く、大工場の景気に左右されやすい

4.原料の大部分を輸入にたよっている(加工貿易)

◎日本は地下資源が少ない
→日本で賄える地下資源は、石灰石・硫黄・硝石(ガラスの原料)くらいです。あとは全て輸入に頼っています。

△石油備蓄基地:石油の値段の高騰に備えて建設

5.工業の発達があたえた影響

△1950年代から1960年代にかけて三種の神器「電気冷蔵庫・電気洗濯機・白黒テレビ」と呼ばれる家電が普及

△1960年代中盤から3C「自動車・クーラー・カラーテレビ」が普及

◎都市部に人口が集中する過密が発生

N54-07 環境問題

テーマ1 日本の環境問題

1.日本の公害問題

○環境保護よりも工業生産を重視させたことで、様々な公害問題が発生

◎足尾鉱毒事件:栃木県の渡良瀬川上流で発生、田中正造が問題解決に力を尽くした

◎イタイイタイ病:富山県神通川  原因…カドミウム

◎水俣病    :熊本県水俣湾  原因…有機水銀

◎四日市ぜんそく:三重県四日市市 原因…亜硫酸ガス

◎新潟水俣病  :新潟県阿賀野川 原因…有機水銀

○郊外への取り組み:<1967>公害対策基本法、<1971>環境庁(現在は環境省)、<1993>環境基本法

2.ごみ問題

△高度経済成長期以降、大量生産・大量消費の時代をむかえてごみの量が増えたことで、処分場不足が深刻に

◎3つのR:リデュース(ゴミを減らす関連)・リユース(洗って再使用)・リサイクル(原料に戻すなどして再利用)

△都市鉱山の活用:小型家電リサイクル法などで携帯電話・デジタルカメラなどを回収し、中に使われているレアメタルを回収する

3.その他の環境問題

○環境アセスメント:大規模な工事を行う前に、環境への影響を事前に調べる制度
→長崎県諫早湾の干潟を干拓したことで、生態系が破壊されたことをきっかけに、重要性が叫ばれるようになった

◎地球温暖化:石油や石炭などの化石燃料を燃やすことで二酸化炭素などの温室効果ガスが発生する

テーマ2 世界の環境問題

1.地球温暖化

○世界の国々の二酸化炭素排出量ベスト2:中国>アメリカ

◎原因:二酸化炭素やメタンをはじめとした温室効果ガスの増加

○影響:異常気象・海面の上昇

△対策:地球温暖化防止京都会議(COP3)が開かれて京都議定書が採択され、その後気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)が開かれてパリ協定が採択され、温室効果ガスの削減目標が設定された

2.オゾン層の破壊

◎原因:大気中のフロンガスの大量流出

◎影響:地表に注ぐ紫外線により、皮膚がんなどの原因に

○対策:フロンの使用・生産の禁止

3.酸性雨

◎原因:工場から出る煙・自動車の排気ガスに含まれる硫黄酸化物・窒素酸化物の増加

◎影響:森林が枯れる

4.熱帯雨林の減少

◎原因:木材の大量伐採、焼畑農業

◎影響:土砂崩れなどの自然災害が発生、地球温暖化が進む

5.砂漠化

◎原因:家畜の過放牧・過耕作

◎影響:農業用地・居住地の減少

テーマ3 環境を守るための取り組み

1.国連(国際連合)による国際会議

○<1972>国連人間環境会議 スウェーデンのストックホルムで開催、スローガン「かけがえのない地球」

○<1992>国連環境開発会議(地球サミット) ブラジルのリオデジャネイロで開催

△<2002>環境開発サミット 南アフリカ共和国のヨハネスバーグで開催。「持続可能な開発」を目指す

△<2012>国連持続可能な開発会議(リオ+20) ブラジルのリオデジャネイロで開催
→リオ+20という名前は地球サミットから20年経過し、同じ開催地で会議をしたことによるものです。

2.世界遺産条約

◎ユネスコ(国連教育科学文化機関)が中心となって設定

○日本の世界遺産:まず自然遺産をおさえ、その後文化遺産をおさえましょう。

3.その他の条約や活動

△気候変動枠組条約:京都議定書・パリ協定が結ばれたのは、これを<1992>に結んだことがきっかけ

△生物多様性条約

◎ラムサール条約:水鳥を守るための条約 釧路湿原・琵琶湖・尾瀬あたりからおさえましょう。

○ワシントン条約:絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引を規制する条約

◎ナショナルトラスト:一般市民が資金を集めて、守りたい土地を買い取る運動

△世界ジオパーク:地球科学の分野で価値のある大地の遺産を保護する

N54−08 人口問題・都市問題

テーマ1 進む少子高齢化

1.日本の人口

◎日本の総人口:1億2300万人

○世界の総人口:80億人超え(1位:インド、2位:中国)

△日本は人口密度が高い(340人/㎢)

2.人口ピラミッドで見る日本の人口

○人口ピラミッドの形:発展途上国…富士山型、先進国…つりがね型、つぼ形

○日本の人口ピラミッドの推移:<1930>ピラミッド型、<1960>つりがね型、<現在>つぼ型

◎少子高齢化:14歳以下の年少人口が減り、65歳以上の高齢者人口が増えていることが原因

3.高齢社会

◎高齢者の占める割合:7%…高齢化社会、14%…高齢社会、21%…超高齢社会

◎現在の日本の高齢者の割合…29%

○高齢化の原因:医学の進歩、食生活の向上、少子化が進んでいること

○少子化の原因:仕事と子育てを両立できる環境が整備されていない

△合計特殊出生率:1.20<2023>

◎少子高齢化の問題点:労働者一人あたりの年金・医療費などの負担が大きくなる

○少子高齢化の対策:介護保険制度、ホームヘルパーの増強、バリアフリーの推進、特別養護老人ホームの拡充

テーマ2 人口と産業・都市

1.人口のかたより

◎人口の多い都道府県はまずベスト3をおさえる:1位東京都、2位神奈川県、3位大阪府

◎人口の少ない都道府県もまずベスト3をおさえる:1位鳥取県、2位島根県、3位高知県

○ドーナツ化現象:大都市の周辺で人口が減少し、周辺の地域で人口が増加

△都心回帰現象:大都市の地価が下がり、タワーマンションなどの建設により大都市中心部の人口が増加

○Uターン現象:地方から都会に進学した若者が、自分の出身地で就職すること

◎ベッドタウン:昼間の人口は少ないが、夜間の人口が多い都市部の周りの郊外の街

◎第一次産業:農林水産業、人口は大幅に減少している

◎第二次産業:工業・建設業、高度経済成長期以降増加したが、現在は伸び悩んでいる

◎第三次産業:サービス業、年々増加している

2.都市の人口と環境問題

△スプロール現象:都心部から郊外へ向けて無計画に開発が広がっていく現象

◎ヒートアイランド現象:都市の中心部の気温が、周辺に比べて高くなること

テーマ3 日本のおもな都市と交通の発達

1.日本のおもな都市

○百万都市:

→頭文字で、「とうよこだいみょう」「さっぷくかわかみ」「きょうさいひろせん」と音で覚えてしまうのがオススメです。

○人口百万人未満の政令指定都市:

→同じように頭文字で「せんきたさかいはま」「にいくまさがみはら」「おかめしずかに」と音で覚えるのがオススメです。

○東北三大祭り:ねぶた祭(青森)、竿燈まつり(秋田)、七夕まつり(仙台)
→花笠まつり(山形)を加えると東北四大祭りになります。

○主な都市の昔の呼び名:東京「将軍様のおひざもと」、大阪「天下の台所」、京都「千年の古都」

2.交通の発達

○〜△太字の内容を中心におさえましょう。


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増田 雄介

この記事を書いたのは...

増田 雄介

圧倒的な指導力、学校別の専門性の高さ、そして面倒見の良さを持つ自律学習サカセルの国語・社会の看板講師。

その驚異的な指導力を武器に、大手集団塾の開成中コースの国語担当や有名個別指導塾のリピート率1位の凄腕講師として活躍。
成績が本当に伸びる実戦的な指導に目を付けた自律学習サカセルからのスカウトを受け、満を持して文系科目の講師として指導開始。

個別指導の業界では指導力No. 1の呼び声も高く、逆転、順当のどちらの合格にも強く、生徒のレベルに関係なく指導できる幅広さを持っている。

生徒だけでなく、自分の子供の成長を見守るのが楽しみな一児の父でもある。
趣味はぽっちゃりの自分でも着られるファッションの構築。

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