この記事を書いたのは...
松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
SAPIX5年生 3月度復習テストはどう対策する?国語編 Column
大問1 (20点) 漢字の読み書き 10問
大問2 (20点) 知識問題 10問
大問3 (50~60点) 長文問題
大問4 (50~60点) 長文問題
SAPIXのテスト全般に共通することになりますが、まずはしっかりと客観問題(選択肢問題など)で点数を確保しましょう。
その上で、記述問題で部分点を確保していくのがよいでしょう。
客観問題は1問で4~6点程度です。2問落とすだけで10点程点数が消えますので、雑にはできません。
記述問題は点数が大きいですが、満点を取るのは非常に難しいです。6,7割を目安に取れるとよいですね。
時間が足りないというお子様も多いと思います。
時間が足りない方は
・予め大問ごとに使う時間を決めておくこと
・「選択肢>記述>抜き出し」の優先順位で問題を解くこと
以上を念頭に入れて取り組みましょう。
また、テスト直前では難しいですが、普段の学習の際に
・時間を測る
・音読をさせない
などを取り組み、読む速さを上げる練習にも取り組みましょう。
新5年生であれば分速400~500文字ほど読めれば十分です。はやいお子様だと分速700~800文字程度。本当にはやいお子様だと1000文字を超えますが、そこまでは必要ないですね。
文章では説明しにくいですが、より具体的なご家庭でできる訓練方法もあります。気になる方はぜひご連絡ください。
注意点としては、読み方が雑になり、「線引きやチェックが疎かになる」「文章の内容が理解できなくなる」などが挙げられます。このあたりのバランス調整は難しいので、読み終わった後に文章内容の確認をするなどして、「文章の内容が理解できるギリギリの速度で文章を読む」ということをお子様に分かってもらいましょう。
平常授業 1~5回の内容
言葉ナビ 上巻の該当範囲 20ページ強
漢字の要 該当範囲
・音読み 訓読み
・部首
・書き順
・熟字訓
・熟語の組み立て
音読みは中国読みで、訓読みは日本読みです。
音読みの特徴
・発音だけでは他の人に意味が伝わりにくい
・中国から伝来したもの (駅・金・銀・茶 など)
・ラ行のもの
訓読みの特徴
・送り仮名がつく(必ずではない。「徹する」は音読み。) ※
・発音だけでも他の人に意味が伝わる
※専門的な話をすると徹するの「する」は送り仮名ではありません。ただこの話をしてもお子様が混乱するだけだと思いますので、深入りする必要はないでしょう。
以上が挙げられます。
少し前の広尾学園では出題されていましたが、最近は出題されていません。
部首は直接テストには出ませんが、漢字の得点に繋がりますので、意味を覚えておく価値はあるでしょう。
有名どころでは
・にんべん → 人に関係
・のぎへん → 稲や畑に関係
・さんずい → 水に関係
・にくづき → 体に関係
・しめすへん → 神に関係
・ころもへん → 衣類に関係
・りっしんべん → 心に関係
・かいへん → お金に関係
・けものへん → 獣に関係
・はばへん → 布に関係
などが挙げられます。
例えば、漢字を書くときに「ころもへん」か「しめすへん」かで迷った場合、意味を知っていれば間違えなくなりますね。そういったことを含めて部首は意味を捉えておくとよいと思います。
そもそも正しい書き順というものは存在しません。
今学習している書き順は、現在の文部科学省(当時の文部省)が戦後に作成したものです。特に歴史的背景が深いわけでも何でもないので、ほとほどに学習しておけば良いでしょう。
ちなみに、一応規則性はありまして
・上から書く
・左から書く
・貫通する線(中の真ん中の縦棒など)を書く時は、貫通する線が最後
・点(浦や補)を打つ時は最後
・にょう(しんにょうなど)を書く時は最後
・真ん中の縦棒で左右を分ける字(小など)を書く時は、真ん中の縦棒を最初に書く
などがあります。
もちろん例外もたくさんありますので、注意してください。
これは入試でも出題されますので、しっかりと覚えましょう。
親子でクイズ形式でやるなどして、楽しみながらやるのがよいでしょう。
・簡単
①同じ漢字が続くもの。
②似た意味の漢字が続くもの。
③反対の意味の漢字が続くもの。
・普通
④前に「不無非未」がつくもの。
⑤後に「的性然化」がつくもの。
⑥省略形。(国連など)
・難しい
⑦前が主語、後ろが述語。
⑧前が修飾語、後ろが被修飾語。
⑨前が述語、後ろが目的語。
以上のような形で分けさせていただきました。
今回のSAPIXのテキストでは⑤がなく、また⑥と⑦が一つになって紹介されていますので、それに沿った形でお話をしていきます。
まず簡単の①~③ですが、これは自分の経験上、お子様に何か特別なことを教えなくても練習すれば、簡単に見極められるようになります。できないお子様は問題数をある程度こなしていきましょう。
次に普通の④と⑤ですが、「不無非未」と「的性然化」を覚えていても、その言葉が入っていることに意外と気づかないこともあります。まずはしっかりと「不無非未」と「的性然化」を覚え、それから、その存在に気がつけるように練習をしていきましょう。
最後に難しいの⑦〜⑨です。今回のテキストでは上から読むか下から読むかだけなので簡単ですが、せっかくの機会なので一応識別方法をお伝えしておきます。
⑦前から読むときに「は・が・も」を入れて読むことができる。
⑧前から読むときに「送り仮名」だけで読むことができる。(何も入れる必要がない)
⑨前から読めず、後ろから読むときに「を・に」を入れて読むことができる。
以上を覚えておくと、できるようになるでしょう。
解説は以上となります。
少しでもご参考になればと思います。
何か気になる点などございましたら、お気軽にご連絡ください。
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松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。