【試験の範囲】
440-01 紙をめぐる探検
440-02 日本の家に木造が多いわけ
440-03 この服は植物?動物?石油?
440-04 スイッチを入れるだけで~電気エネルギー~
440-05 人とくるま~自動車産業とくらし~
【平常授業のテキストで扱うべき問題と順番の一例<いつも通りなので再掲>】
SAPIXの各種テストは、一問一答形式で出題されることがほとんどありません。
リード文や設問から「関連する知識を引っ張り出す→設問の条件に当てはめて答える」形式がほとんどです。
つまり、ここで出ている知識事項については盤石にしておく必要があります。
平常テキストは
授業のかくにん問題 レベル1→レベル2→レベル3 と進めてから、→デイリーステップで全体を改めて復習、とするのがおすすめです。
【各回のトピックス】
●440-01 紙をめぐる探検
①テーマ1 紙は、何でできているんだろう?
→紙が何から作られているのかをおさえる
西洋紙は木から、和紙は「こうぞ」「みつまた」という植物から、再生紙は古紙から作られます。
「木」から「パルプ」を作り、それを薄くのばして作るのが西洋紙です。
薄くのばす関係で、作られるパルプのせんいは長く、強いものが好まれました。
すぎ・ひのきなどの針葉樹がそれにあたり、製紙の原料の中心になっていました。
それに対してユーカリ・ポプラ・アカシアなどの広葉樹はせんいが短く、技術が未熟だったときには広葉樹から紙は作れませんでした。
現在は化学薬品を使ったクラフトパルプ法によって、パルプに不要な成分を取り除くことが可能となり、広葉樹からも強靭なせんいが作れるようになりました。
※その他おさえておくべき⽤語:エコマーク・グリーンマーク・再生紙使用マーク
②テーマ2 紙は、どんな役に立っているんだろう?
→紙の特徴と何に使われているのかをおさえる
紙はうすくて軽く、切る・曲げるなどの加工をしやすいという特徴があります。
そして、メモなど何かを「記録する」こと、それを別の人に「伝える」ことができます。
エジプトでは「パピルス」が、中国では「麻」が、日本では「こうぞ・みつまた」が紙の原料として使われました。
どれも、せんいが細く丈夫であることから、破れにくい紙を作ることができます。
国名と植物名をきちんと結びつけて覚えたいところです。
③テーマ3 紙の一生 〜木材から、再生紙まで〜
→どのように紙が作られるか、用語とともにおさえる
「チップ」とは木は細かく砕かれたもののこと。
それが製紙パルプ工場の薬品で煮て溶かされると「パルプ」と蒸解廃液に分かれます。
「パルプ」とは紙の原料となるせんいの集合体のこと。
また、蒸解廃液は黒液と呼ばれ、燃焼することで工場を動かす蒸気や電気を作る燃料になります。
無駄がありません。
日本は国内で生産するだけでなく、ベトナム・オーストラリア・チリなどからチップを大量に輸入しています。
また、古紙のうち、再利用できるものは資源ごみに出され、汚れなどを取り除いた後、「パルプ」にします。
ここから出来た紙が「再生紙」と呼ばれます。
・発展学習 牛乳パックで、森ができた!
→こっそり出てくる社会の用語をおさえる
「ユネスコ」は国際連合の機関のひとつで、「国連教育科学文化機関」のこと。
「ユネスコ世界寺子屋運動」により、書き損じたはがきを集め、お金に換えて、貧しい国に送られています。
「ユニセフ(国連児童基金)」とは別なので注意です。
また、ヒマラヤ山脈とエベレスト山、ネパールの位置についても紹介されています。
中国とインドの位置をおさえて、「その間」と判定できると、他にも応用が効きます。
●440-02 日本の家に木造が多いわけ
①テーマ1 日本人は、昔から「木」で家をつくってきた
→木を使ってどんな家が作られてきたのかをおさえる
国語でも出てくるテーマですが、「東洋」に属する日本は、四季があり、適度な気温・降水量があることで豊かな森林に恵まれています。
それに比べて「西洋」に属するヨーロッパなどは緯度が高い(北極に近い)ことで、冬の寒さが厳しく、日照不足に陥ります。それにより「厳しい自然」と言われます。
そのため、ヨーロッパは石で家を作り、日本は木で家を作り、森林にも石にも恵まれないアフリカは土で家を作るのです。
日本は夏に湿気が多くて暑いですが、冬は乾燥して(湿気が少なくて)寒いです。
季節によって気候の変化が大きいので、湿気を一定に保てる木の家は日本の気候に適しているのです。
木の家の弱点は燃えやすいこと。その他、夏は暑く・冬は寒くなりやすいです。
それらを対策したコンクリートの家やマンションも増えています。
②テーマ2 日本には、どんな木があるんだろう?
→どこにどんな木が生えているかをおさえる
日本の森林の割合は「3分の2」です。「漢字の木の数を数え」て判断しましょう。
また、木の種類は広葉樹約30%と針葉樹約70%となっています。
日本は南北に長いため、地域によって見られる木が変わります。
寒い北海道ではとどまつ、本州ではすぎ・ひのき、暑い沖縄ではマングローブ。
その中でも「すぎ」は成長が早い・真っ直ぐ伸びるので建築材としても適していることから、日本各地で植林されて来ました。
花粉症の中でも「すぎ花粉」に苦しめられるようになったのは、人間の都合で大量に植林されてきたから、と言っても良いでしょう。
※その他おさえておくべき⽤語:緑のダム・腐葉土
緑のダムの用例は選択肢で問われることがあります。必ずおさえておきましょう。
③テーマ3 日本は、外国から木を買っている?
→国産材よりも輸入材が多いこと、なぜ輸入材が多くなるのかをおさえる
「輸入」が多くなるのは簡単で、「国産のものを買うよりも輸入した方が安く済むから」です。
輸入と聞いたら「その方が安く済む」というのは、他の分野でも同じです。必ずおさえておきましょう。
面積が大きいカナダ・アメリカの木材輸入国ベスト2は必ずおさえておきましょう。
日本の木材が高くなるのは、森林が険しい山地にあって移動や輸送が大変で、どうしても値段が高くなってしまうからです。
・発展学習 これ以上、熱帯雨林を失わないように…
→熱帯雨林が減少している理由をおさえる
一年中気温が高く雨が多い熱帯(東南アジアなど)に生える「熱帯雨林」の減少が続いています。
それは「人口増加」「先進国への木材の輸出」「せざるを得ない焼畑」の3つが原因です。
医療技術の発展・都市化・若い世代の多さから、東南アジアの地域は急激に人口が増加しています。
それによって食料不足に陥っているのです。
食料不足により、売れる商品を生産し、金を得なければなりません。
熱帯雨林の急激な伐採が続いているのは、「先進国への木材の輸出」で金を稼ぐためです。
また、発展途上国のエリアで、日本のように農業を丁寧に行っても、法整備がきちんと進んでおらず、「土地を持っている」と主張しても、その権利が守られず、勝手に盗まれてしまう、というのが多発しています。
「せざるを得ない焼畑農業」というのは、そう言ったところから発生しています。
貧困を解決するには、法を整備して治安を守り、継続的に仕事ができる仕組みを作る必要があるのです。
440-03 この服は植物?動物?石油?
①テーマ1 植物や動物からできる服 〜天然せんい〜
→天然せんいの種類・何が原料となるのかをおさえる
植物から取れるのが、綿織物と麻織物です。
・綿織物…肌触りが良く、水分をよく吸収する
原料 綿花から取れる「綿 めん」(コットン)
例 福岡県久留米市の「久留米がすり」
・麻織物…夏向き。風通しがよく、丈夫で、初めは硬いが洗濯を繰り返すとやわらかくなる
原料 「大麻 たいま」(ヘンプ)・「苧麻 ちょま」(ラミー)・「亜麻 あま」(リネン)
例 新潟県小千谷市の「小千谷ちぢみ」
動物から取れるのが、絹織物と毛織物です。動物由来のため、量の確保が植物よりも難しいです。
・絹織物…なめらかな肌触りで、高級
原料 「絹 きぬ」(シルク)
例 京都府京都市の「西陣織」、福岡県福岡市の「博多織」、茨城県結城市の「結城つむぎ」
・毛織物…保温性がよく、天然の高機能素材と呼ばれる。冬に着るのが一般的だが、夏に着られる薄手のものも。
原料 「羊毛 ようもう」(ウール) 「山羊毛 やぎげ」(カシミヤ)
アンゴラ山羊(モヘヤ)、アンゴラウサギ(アンゴラ)、アルパカ(アルパカ)など
例 愛知県一宮市の「尾州ウール」
自然の原料から作られている分、値段が高くなりやすいです。(特に動物由来のもの)
②テーマ2 えっ、石油から服ができるの? 〜化学せんい〜
→化学せんいの特徴と名前をおさえる
石油から作られるのが化学せんいです。
工場で大量生産がしやすく、値段が安く、また洗濯の際に洗剤や乾燥時間などに気を使いすぎなくて良いものが多いです。
雨を弾く・汚れにくくなる・皺になりにくい加工などがしやすいのが特徴です。
天然せんいの生産量の約6倍となっています。
③テーマ3 わたしたちの着ている服は、外国からやって来た?
→せんいの原料は、外国の輸入に頼っている
綿花はアメリカ(USAコットン)・オーストラリア(オーストラリアコットン・オーストラリアスラブ)
羊毛は中国(中国羊毛)・オーストラリア(オーストラリア産のメリノウール)
石油はサウジアラビア・アラブ首長国連邦など
生糸は中国(シルクロードで有名、また杭州はシルクの都と呼ばれています)が中心です。
・発展学習 中国製の服がふえているのは、なぜ?
→どこの国で洋服が生産されているのか、その理由とともにおさえる
アジアの国々の工業が発達したのと共に、給料(人件費)が安いことがその理由です。
日本と違って様々な社会保障の制度がないこともあり、現実問題として「人が安く買い叩かれている」こともその原因になっています。
また、最新の流行を取り入れた製品を短期間・低価格で販売する「ファストファッション」が日本の購買の中心となり、中国・ベトナム・インドネシアにその生産を任せているのも原因としてあるでしょう。
440-04 スイッチを入れるだけで~電気エネルギー~
①テーマ1 電気を生み出す力①〜「水力発電」〜
→水力発電の特徴とおおまかな場所をおさえる
ダムにたくわえられた水の力を利用し、タービンを回すことで発電を行います。
そのため、川の上流の山あい、特に日本海側で多く作られています。
大都市に電気を送るとなると、どうしても距離がある分、失われる電気が多くなってしまうこと、
大規模な設備が多くなることから、日本の発電に占める割合はだいぶ減っています。
富山県の黒部ダムは特に有名です。
基本的に電気を多く使うのは「冬」ですが、温暖化もあり、「夏」も電気の使用量が上がっています。
②テーマ2 電気を生み出す力②〜「火力発電」と「原子力発電」〜
→火力発電・原子力発電の特徴と、主な場所をおさえる
石油・石炭・天然ガスを燃やし、その蒸気でタービンを回すのが火力発電です。
大きな電力を得られますが、化石燃料を燃やすので、資源を大量に消費すること、二酸化炭素が大量に発生することが問題点となっています。
化石燃料を輸入する関係で、海沿いに作られています。
集めておくだけで熱くなるウランを利用し、水を温めて蒸気にして、タービンを回すのが原子力発電です。
原子炉を冷やすために海沿いに作られ、特に福井県に集中する「原発銀座」が有名です。
※その他おさえておくべき⽤語:地球温暖化・温室効果ガス
③テーマ3 電気を生み出す力③〜新しい発電〜
→自然エネルギーを利用した発電は何があるのか、共通する特徴をおさえる
自然エネルギーを利用した発電として、「地熱発電」「風力発電」「太陽光発電」があります。
地熱発電は火山に近い場所でないと発電できず、風力発電と太陽光発電は場所の限定だけでなく、天候に発電量が左右されます。
どれも化石燃料を燃やさないので、地球にやさしい発電と言えますが、発電量が少なくなってしまうのが問題点となっています。
今の「地球沸騰化」に対応できる発電量ではないのです。
また、フランスは石油危機のときに燃料調達に苦労したことが原因で原子力発電が中心に、
ドイツは2011年の東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故をきっかけに「脱原発」を決定し、現在は一切原子力発電に頼っていません。
日本もそれがきっかけで、原子力発電の稼働をほとんど行わなくなりました。
・発展学習 ごみから電気をつくろう!
→バイオガス発電、牛から出るメタンガスについておさえましょう
生ごみにバクテリアを混ぜ、温めると、メタンガスが出ます。
そのメタンガスを利用して発電をするのがバイオガス発電です。
これも発電量が少ないことが難点となっています。
440-05 人とくるま~自動車産業とくらし~
①テーマ1 自動車は、とっても便利な乗り物 〜自動車の利用〜
→自動車が何を運ぶのに利用されているか、その特徴をおさえる
日本は世界の中でも自動車の数が多いです。
人を運ぶ「旅客輸送」では1965年度の30%程度から現在は60%を超え、
物を運ぶ「貨物輸送」では1965年度の25%程度から現在は50%を超え、輸送の中心となっています。
行きたいところに直接行けるが、移動距離が長くなると環境破壊に貢献してしまうのが特徴となっています。
特に、インターネットを利用した通販サイトであるアマゾン・楽天などの利用者が爆発的に増えたこともあり、これから先も自動車が輸送の中心となるでしょう。
②テーマ2 自動車大国・日本 〜自動車の生産と輸出〜
→中小工場と大工場がそれぞれ何をしているのかをおさえる
部品を作る中小工場、自動車の組み立てを行う大工場があります。
完成した自動車は、名古屋港や横浜港で船に載せられ、外国に輸出されます。
海沿いだけでなく、運び出しやすい内陸部の高速道路沿いにも作られます。
広い用地が獲得できる場所であれば作れるのが自動車工場です。
現在は自動車の輸出しすぎによる輸入超過の関係で、輸出したい「現地」で生産する現地生産が中心となっていますが、日本の自動車工場は変わらず多いです。
③テーマ3 地球とともに、人とともに 〜自動車の問題点〜
→自動車の問題点とその対策をおさえる
自動車の排気ガスが原因で発生する窒素酸化物や硫黄酸化物が酸性雨の原因となります。
また、排気ガスは空気を汚すだけでなく、二酸化炭素が含まれており、地球温暖化の原因となります。
対策になるのが「エコカー」です。
このうち、石油も使用するのは「ハイブリッドカー」で、使用しないのが「電気自動車」「燃料電池車」になります。
・発展学習 ほんとうに「地球にやさしい」自動車であるために ~自動車のリサイクル~
→年間300万台の車をただのごみにしないために、何をしているのかをおさえる
90%以上がリサイクルできるようになった自動車。
現在は中古部品や材料として再利用されています。
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