内容も難しくなってきた4年生の秋、11月マンスリーが近づいてきました。
今回のメインは水の三態!!入試にもよく出る重要単元です。日常生活に即した内容ですが、イメージできない小学生も多いです。まだ少し余裕のある4年生のうちに、水を加熱したときの様子を実体験として見ておいてほしいところです。
範囲
430-24 水の三態①
430-25 熱の伝わり方
430-26 光の性質
430-27 水の三態②
形式
30分 100点満点
大問は3~4
大問1 季節と生物(表紙裏)+各回から基本知識
大問2 水の三態
大問3 熱の伝わり方
大問4 光の性質
上記のようなパターン、もしくは「光の性質」が大問1に組み込まれているパターンになっています。
各回のポイント
重要度は以下です。
◎全員!
〇偏差値45~55
△上位を目指す!理科が得意!
430-24 水の三態①
◎水を加熱したときの様子を覚えましょう(P7左)
はじめに出てくる小さな泡=水に溶けていた空気
しばらくして出てくる大きな泡=水蒸気
は頻出です。
加熱したときの様子は並べ替えもよく出題されますが、6年生でもできない子が多いです。
はじめにフラスコの外側がくもる理由は「燃焼」について深く理解していないと難しいでしょう。※コアプラスの155(P47)で説明されています。
◎水蒸気と湯気について理解しましょう
水蒸気(気体) 見えない
湯気(液体) 水蒸気が冷やされて小さな水のつぶになったもの
◎蒸発とふっとうの違いをいえるようにしましょう(P7右)
どちらも水→水蒸気になっていますが、場所や温度が違います。
蒸発 水面から水蒸気になる/何℃でもおこる
ふっとう 水の内部からも水蒸気になる/100℃でおこる
◎水⇔氷に変化するときの様子や温度について覚えましょう
水⇔氷に変化するときの温度は0℃、状態変化している間、温度は0℃のまま変化しません。
◎氷を加熱した場合「氷と水が混ざっているときは温度が0℃のまま変化しない」理由を答えられるようにしましょう。(P8図6)
「熱が氷を水に変化させるためだけに使われるから」
〇水に浮いている氷がとけても水面の高さは変化しないことを覚えましょう(P8図4)
本当の理由は浮力を習ってからでないと説明できないので、まずは覚えておいてください。
◎氷・水・水蒸気の体積を覚えましょう(P9図1)
氷 水の1.1倍
水蒸気 水の1700倍
◎氷を加熱したときグラフ(P9図2)を見て、温度や状態を答えられるようにしましょう
0℃より低い 氷
0℃(融点) 氷と水
0℃~100℃ 水
100℃(沸点) 水と水蒸気
△氷の量を変えたときのグラフを考えられるようにしましょう(確認問題5(7))
氷がとけるのにかかる時間や、水の温度の上がり方(傾き)に注目して解きましょう。
430-25 熱の伝わり方
◎熱の伝わり方3つを覚えましょう(P7~8)
伝導 加熱したところから、だんだん遠くに熱が伝わっていく
温度の高いものと低いものが直接触れ合って熱が伝わる。
対流 あたためられた水や空気が動いて熱が伝わっていく
あたためられた水や空気→膨張して同じ体積あたりの重さ(密度)が小さくなる、と最終的には理解してほしいところですが、4年生のうちは「あたためられると軽くなる」と覚えてもよいでしょう。
放射 離れているものに直接熱が伝わる
◎身近な現象について、熱の伝わり方を判断できるようにしましょう
◎伝導は近いところから物体の中を伝わってあたたまっていくことをしっかり理解しましょう
向きや上下には関係なく、伝わる距離が短いものから先にあたたまります。
◎対流による水や空気の流れを矢印でかけるようにしましょう
あたたまったところから上にいくのがポイントです。
〇金属やガラスの熱の伝わりやすさ(伝導しやすさ)を覚えましょう
銅>アルミニウム>鉄>ガラス>木
◎海風・陸風について理解しましょう(P8右)
陸 あたたまりやすく冷めやすい
昼は陸上が高温になるので陸上から空気が上に上がります。ここから矢印をかきましょう。
海 あたたまりにくく冷めにくい
夜は海上の方があたたかいので海上から上にいく矢印をかきましょう。
風向きは吹いてくる向きを考えます。海から吹いてきたら海風!
矢印の先を答えたくなるので注意してください。「海→陸」=「海風」です。
また、上空ではなく地表の風向きを考えることにも注意しましょう。
◎朝と夕方には風が吹かなくなることを理解しましょう
朝なぎ、夕なぎといいます。
〇季節風も海風・陸風と同じ原理であることを理解しましょう(P9左)
夏(1年の中で高温の季節):(1日の中の)昼に対応)→(ユーラシア)大陸の方が海(太平洋)より高温→海(太平洋)から風が吹いてくる→南東の季節風
冬:夜に対応→大陸より海の方が高温→陸(ユーラシア大陸)から風が吹いてくる→北西 の季節風
430-26 光の性質
入試では難問になることも多い「光」です。4年生のうちから完璧に理解するのは難しいので、ざっくりと捉えられればよいでしょう。
◎ものが見えるしくみを理解しましょう(P7図1)
光を出しているもの 蛍光灯、太陽など
光を反射しているもの 机、人、植物など身の回りのものほとんど
光を吸収しているもの 黒く見えるもの
◎光の三原色・色の三原色を覚え、色が見えるしくみを理解しましょう(P7図2図3)
光の三原色 赤・青・緑
色の三原色 赤紫・黄・水色
光は混ざると明るくなり(全部混ざると白)、色は混ざると黒くなります。
白い光には赤・青・緑の3つの光が含まれていて、そのうち赤い光だけを反射(ほかの色の光は吸収)すれば赤く見えます。
すべての色の光を吸収すると黒く見えます。
少し難しいのでこの辺りは深追いしなくてよいと思います。興味がある場合は丁寧に学習すると楽しい内容です。
◎光の屈折について理解しましょう(P7図4)
光は水面やガラス面で屈折します。
◎プリズムで分けられる光の色を覚えましょう(P7図5)
赤:屈折しにくい
紫:屈折しやすい
順番もしっかり覚えましょう。
◎平行光線と拡散光線について理解しましょう(P8図1)
平行光線:日光。影の長さはどこでも同じ
拡散光線:豆電球など。光源に近づくほど影が短くなる
◎太陽高度と地面のあたたまり方を理解しましょう(P8図3図4)
太陽高度が大きい(高い)→一定面積あたりに当たる光の量が多い→地面があたたまりやすい
◎放射について理解しましょう(P9図1)
前回も登場しましたが、この回でより詳しく扱われています。
「太陽からの熱で地面があたたまる」ように、離れたところにある熱源から直接熱が伝わります。
白いものは光を反射してしまうのであたたまりにくく、黒いものは光を吸収するのであたたまりやすくなります。
◎身近な現象について、熱の伝わり方を判断できるようにしましょう
〇とつレンズによる光の集まり方を理解しましょう(P9図3)
レンズの直径が大きい方が、光の集まる量が多くなるので紙がはやくこげます。
430-27 水の三態②
水の三態は重要なため、2回に分けて扱われています。今回は「身のまわりの現象を考える」がメインです。
◎蒸発とふっとうの違いを理解しましょう(復習)
蒸発 水面から水蒸気になる/何℃でもおこる
ふっとう 水の内部からも水蒸気になる/100℃でおこる
◎身のまわりの状態変化を理解しましょう
水→水蒸気 P7図2
水蒸気→水 P7図3 露、霧、湯気
水→氷 P8図2 霜柱、つらら
氷→水 P8図3
水蒸気→氷 P9図1 霜
霜(水蒸気→氷)、霜柱(水→氷)は間違えやすいので注意しましょう。
霜はアイスについている粉のような氷です。すぐに見られるので、触っておくとよいでしょう。
◎物質の三態を理解し、状態変化の名称をいえるようにしましょう(P9図3)
あたためた/冷やしたときにどう変化するのか、しっかり理解しましょう。
表紙裏~季節と生物~
◎秋の七草
◎種子の運ばれ方
◎冬鳥
◎秋の虫
〇月食
あたりがよく登場していますが、まんべんなく出題されているのでポイントチェックやデイリーステップを使ってしっかり覚えてマンスリーに臨みましょう。
マンスリーに向けて解いておくべき問題
◎全員
〇偏差値45~55
△上位を目指す!理科が得意!
◎ポイントチェック
確認問題[1]~[4]
デイリーステップ
〇確認問題[5][6]
△発展問題
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