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筑波大学付属駒場中受験解説!特徴や併願パターンは? Column

過去問分析

筑波大学付属駒場中受験解説!特徴や併願パターンは?

2023.08.01

目次
  •  学校の特徴
  •  試験の情報
  •  科目ごとの特徴
  •  よくある併願パターン
  •  まとめ

1. 学校の特徴

日本で最難関と呼ばれる中学校であり、東大の合格率などは開成をも上回ります。

そんな頭の良い学校ですが、学業以外に置いて学校側の大切にしている点として、心の成長があります。生徒たちの「自分づくり」ということを行事や学校生活を通して推奨しており、学業だけではなく、どういう人間となるのかという点にも重きを置いています。

また、学校生活では、筑波大との連携もあり、筑波大学訪問といった行事もあり、最先端の研究などに触れる機会があるのも良いところです。

主な大学合格実績 2020-2023

2023202220212020
東京大学87968993
京都大学2111
一橋大学13
東京工業大学4212
海外大学4
国立医学部21163917

詳しくはこちら:https://www.komaba-s.tsukuba.ac.jp/about/after_graduation/

2. 試験情報

・入試情報
 入試日程 2/3      
 合否発表 2/5  15:00〜17:00頃  

・科目
 算国理社 (各40分 100点満点)
 調査書  (100点)

・倍率と平均点

倍率合格者最高点合格者最低点
20204.3403340
20214.3391334
20223.7429358
20234.1423329

3. 科目の特徴

ここからは簡単に各科目の紹介をしていきます。

・算数

大問ごとに(1)〜(3)まであり、(1)で問題の意味を読み取れるかどうかが問われ、(2)で規則やルールの一般化が求められ、(3)で理解した規則などの応用ができるかどうかが問われます。

時間が短いうえ、難易度が年によって大きく変わり、さらに処理が求められる問題と発想が求められる問題がバランスよく出題されるため、問題に対しての見切りも重要です。

発想よりの問題も出題されるので、数的なセンスも求められます。

過去問解説はこちら
筑波大学付属駒場中の算数分析(2022年)
筑波大学付属駒場中の算数分析(2020年)
筑波大学付属駒場中の算数分析(2018年)

・国語

詩が毎年出題されます。漢字がフレーズで出題されるのが特徴的。

言い換えも多く出題されます。記述しか出題されず、抽象化が必要です。切り貼りで解ける記述もあり、これはしっかり取り切りたい問題になります。

逆に、切り貼りでは解けない記述は半分は最低限取れるように。

過去問解説はこちら
筑波大学附属駒場中の国語分析(2022年)
筑波大学附属駒場中の国語分析(2021年)

・社会

正誤問題が多く出題されます。細かい知識が出題される割に、正答率は高いので、ミスが許されません。一行記述やグラフの読み取りの問題も出ますが、筑駒を受ける生徒のレベル的には間違えられないレベルです。

・理科

てこと電流が出題されます。非常に難しく、深く思考できることが重要です。

8割程度は簡単に解けるが、残り2割が難しい。生物分野は細かく出題されがち。

4. よくある併願パターン

ここからはよくある併願先の一覧と実際の併願パターンをご紹介していきます。

受験される生徒の想定される併願先一覧

1月2/12/22/32/42/5
1/12栄東
1/20市川
1/22渋幕
麻布
開成
本郷
聖光学院
栄光学園
筑駒聖光学院
渋渋
※ 下段は午後入試

・併願案

サピックス偏差値69 東京都在住 男子校志望

1月1月2/12/22/32/42/5
栄東渋幕〇開成(本郷)筑駒
栄東渋幕×開成本郷筑駒渋いs部

偏差値から本郷が×になることはかなり考えにくいので、書いていませんが、実際の入試では想定しておいても良いでしょう。

渋渋が○の場合は、渋渋の優先順位によりますが、2日の入試日は受けないという選択肢もありです。

四谷大塚偏差値72  東京都在住 進学校志望

1月2/12/22/32/5
市川〇渋幕〇開成〇渋渋筑駒本郷
開成×
渋幕×開成〇
開成×渋渋×渋渋

1月校に関しては市川中以外の学校でも良いと思います。昭和秀英や東邦もありだと思います。あがり症のお子様の場合はもう少し低い学校から受けていっても良いでしょう。

4日などは気に入った学校があれば、受験していく形で良いでしょう。

これはあくまで仮の想定ですが、このように受験パターンを事前に組んで過去問の対策等をしっかり立てていくことが必要になります。

5. まとめ

ここまで見てきていかがだったでしょうか。

筑波大学付属駒場中を狙っていく上で参考になればと思います。

実際に話などを聞きたい場合はぜひご連絡ください。


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松田 浩志

この記事を書いたのは...

松田 浩志

自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。

大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。

現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。

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