この記事を書いたのは...
松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
四谷大塚・早稲アカ5年生 8月度組分けテスト(9月度組分けテスト)はどう対策する?算数編 Column
大問1 計算 3問 24点分
大問2 小問集合 64点分
大問3 基礎的な大問 16点分
大問4 基礎的な大問 16点分
大問5 基礎的な大問 24点分
大問6 難しめの大問 24点分
大問7 難しめの大問 32点分
※問題の数、形式は昨年のものです。
※2022年の平均点は約104点
※2024年の平均点は約99.5点
大問1で1問。
大問2で3〜4問。
大問3・4で2問。
以上を目安に取っていけば良いです。
計算問題は絶対取れると思われている保護者の方も多いかもしれませんが、意外と複雑で難しいです。むしろ組分けテストでは大問2や大問3・4の方が簡単に取れる問題が多くありますので、そちらで点数を確保していくイメージで時間配分や見直しの時間を確保していきましょう。もちろん計算問題を落として良いわけではないので、練習はしっかりおこなっていきましょうね。
また、後半の問題は当然複雑になります。得意分野や取れる問題があったら挑戦していき、そうでない場合は取れるところをしっかり見直しし、ケアレスミスによる失点を防ぎましょう。
大問1で2〜3問。
大問2で5〜6問。
大問3・4で2〜3問。
大問5〜6の(1)で1〜2問。
以上のイメージでしょうか。偏差値50を狙っていく以上、基本的な問題は落とせません。大問5以降は(1)をしっかり狙っていきましょう。後ろの大問は当然難易度が上がりますが、「よく読むと実は簡単」という問題が紛れています。ここは狙っていきたいですね。
大問5までで2問ミスに抑える。
大問6以降で2問以上。
取りたいですね。
最後の方の問題(大問7や8)は正答率が一桁%だったりするので、無理に解かなくて良いです。読んでみて(1)が簡単だったら解く、難しそうだったら見直しに時間を回す。という認識で良いでしょう。
それでは次に大問ごとの特徴に触れていきます。
基本的な計算です。逆算や分配法則など基本的な計算のテクニックを確認しておきましょう。また、小数→分数の変換もおさえておきましょう。
基本的な一行問題です。予習シリーズの基本問題の難易度ですので、しっかり取り切りたいですね。気をつけないといけない点として(7)や(8)では意外と難しい問題が登場します。正答率も毎回低いので、無理に解かなくて良いでしょう。
大問形式の基礎的な難易度の問題です。予習シリーズの基本問題や演習問題集の反復基本問題に相当する難易度です。大問2の(7)や(8)に比べるとこちらの方が簡単なことが多いので、しっかり取り切りましょう。
少し難しい大問形式の問題です。予習シリーズの練習問題や演習問題集の反復練習問題に該当する難易度です。 (1)の問題に比較的簡単な問題が紛れているので、見逃さないようにしましょう。
応用的な大問形式の問題です。正答率が一桁%のことが多く、取り切るのは難しいでしょう。注意したい点として、(1)に読めばわかるような比較的簡単な問題が紛れていることがあります。ここは逃さないようにしましょう。
最後に単元ごとの重要ポイントについてお話しさせていただきます。
今回の夏の学習においては「必修編1~4」の学習が非常に重要です。
実際の入試問題では比の活用が非常に多く出題されます。
そして、2学期の学習では今まで習った算数の問題に比を絡める出題がほとんどです。
しっかりと学習して参りましょう。
ここで重要なのは
・比の概念的理解
・比の基本の習得
・日本語の算数的解釈
になります。
特に下の2つは確実に出来るようにしましょう。
小学5年生の算数で、多くの子供たちが壁にぶつかるのが「比(ひ)」の単元です。
「1:4」や「等しい比」といった言葉が出てくると、急に算数が難しくなったように感じてしまいますよね。実は、この抽象的な「比」の概念は、日常の「あること」に置き換えるだけで、直感的に理解できるようになります。
今日は、ご家庭でも簡単にできる「比」と「分数」の分かりやすい考え方をご紹介します。
まずは、こんな質問を投げかけてみてください。
「ここに、とびっきり美味しい特製ジュースのレシピがあります。原液を1杯、お水を4杯混ぜると、一番美味しい味になるんだよ」
ここで、「原液『1』に対して、水『4』の割合で混ぜる」ことを、算数の言葉で「1:4(いち たい よん)」と呼ぶことを伝えます。
シチュエーションを少し変えてみましょう。
「今日は友達が遊びに来たから、同じ味のジュースを『2人分』作りたいな。原液とお水は、それぞれ何杯ずつ必要かな?」
少し考えると「原液は2杯、お水は8杯!」と気付くはずです。
これを算数の言葉では「等しい比」と言います。
子供たちがつまづきやすいのは、「比」と「分数」がごっちゃになってしまうことです。ジュースの「全体」の量に注目して、分数の考え方を整理しましょう。
「比」は、原液と水のように「部分 と 部分」を比べる(1:4)のに対して、「分数」は「全体 と 部分」を比べる(全体の1/5)ときに使われます。
「比」か「分数」かで迷ったら、「今はジュースの味(バランス)を比べているのかな? それとも全体の量と比べているのかな?」と声をかけてみてください。
割合には、同じ大きさなのに3つの違った呼び方(姿)があります。ゲームのキャラクターが進化して姿を変えるのと同じです!
| 割合(基本) | 百分率(%) | 歩合(割・分・厘) |
|---|---|---|
| 1 | 100 % | 10 割 |
| 0.1 | 10 % | 1 割 |
| 0.01 | 1 % | 1 分(ぶ) |
| 0.001 | 0.1 % | 1 厘(りん) |
※10%と1割は同じ大きさを表しています。「0.1 = 10% = 1割」の横のラインをセットで覚えてしまいましょう!
概念的理解の次は比の基本の習得です。
例題7の連比まで確実に習得しましょう。
この連比は文章題から図形問題まで幅広く必要とされます。
比の文章題が苦手なお子様でよくありがちなのは、算数における日本語の表現を正しく認識できていないことにあったりします。
まずは正しく認識出来ているかを確認してみましょう。
算数の文章題を解くための第一歩は、国語(日本語)の文を、算数の「記号」に翻訳することです。以下のキーワードを見つけたら、すぐ記号に変換しましょう!
さっそく、翻訳ルールを使って文章題を式にしてみましょう。
少し難しい問題に挑戦します。ここでの最大のポイントはこれです!
【問題】 初日にある本の1/3を読んで、2日目に「残りの」25%を読んだところ、残りは150ページだった。
この問題を解くには、「読んだ分」だけでなく「残った分」が全体のどれくらいにあたるのかを式で表す必要があります。
最終的に「残りは150ページ」という日本語を「は=イコール」で繋ぐと、
(全部 × 2/3 × 3/4) = 150
という式ができあがります。「残り」という言葉が出たら、引き算をして分数を裏返す(1/4なら3/4にする)クセをつけましょう!
ここで重要なのは「逆比」の考え方です。
比例式や比例反比例は後回しでも構いません。
とにかく逆比を最優先で習得しましょう。
「逆比(ぎゃくひ)」は問題をあっという間に解ける強力な武器ですが、使い方を間違えると大きなミスにつながります。まずは以下の3つの鉄則をしっかり頭に入れましょう。
逆比はどんなときでも使えるわけではありません。「かけ算の答え(全体)」が同じになっていることが絶対条件です。
テストで逆比を使うチャンスは、主に以下の3つのパターンです。すべて「かけ算の答えが同じ」という形に当てはまります。
算数が苦手な小学生に非常に多いのが、よく分からないまま魔法の呪文のように「とりあえず逆比!」と連呼してしまうことです。
逆比を使う前に、必ず鉄則1の「かけ算の答え(全体)が同じになっているか?」を確認するクセをつけましょう。式を書かずに頭の中だけで数字をひっくり返そうとすると、ひっかけ問題ですぐに間違えてしまいます。「全体が同じだから逆比が使える!」と自分の口で説明できるようになるのが、マスターへの一番の近道です。
非常に重要です。
今後の図形問題の多くは相似を利用していきます。
味方につければ非常に心強い単元です。
確実に押さえましょうね。
・縮尺
・「対応する」の理解
・砂時計型 ピラミッド型
◯縮尺◯
縮尺は苦手なお子様が多いです。
ただ、松田と教え子で縮尺が苦手なお子様はいません。
縮尺は出だしだけ頭を使えば、あとは全自動で解けるようになっているからです。
縮尺の問題でパニックになる原因は、「ゼロの数が多すぎる」ことと「かけ算とわり算がごっちゃになる」ことの2つだけです。以下の3つのステップで整理すれば、誰でも確実に解けるようになります。
まずは問題文を読んで、自分が今から「どっちからどっちへ」変換しようとしているのかを真っ先に確認します。
数字は大きくなる!
(例:2万分の一の地図なら × 20000 をする)
数字は小さくなる!
(例:2万分の一の地図なら × 1/20000 または ÷ 20000 をする)
縮尺の計算をすると、数字が大きくなりすぎたり、小さくなりすぎたりします。そこで「単位の変換」をして、見やすい数字に調整します。
地図から実物に直すとき、STEP1で「× 20000」などをして数字を大きくしたとします。そのまま「cm」の単位だとゼロが多すぎて読めませんよね。
だから、単位を「m」や「km」に変えて、数字のゼロを削ります(小さくする = × 1/100 や × 1/1000 をする)。数字を大きくしたら、単位は小さくする。この「逆の動き」を意識するだけでミスが激減します。
途中で計算してゼロを書いたり消したりしていると、必ずミスをします。STEP1とSTEP2の掛け算をひとつの長〜い分数の式にして、最後にゼロを上下で消し合って(約分して)から、一気に計算しましょう。
長方形や正方形の面積(たて×よこ)の問題が出たら、
STEP1の縮尺の掛け算も、STEP2の単位変換の掛け算も、
すべて2回連続で式に書き込みます。
(たてに1回、よこに1回ずつ影響するからです)
◯「対応する」の理解◯
相似において注意したいのは「対応する」ことが分かっていないことです。
向きを揃えたときに「どの点と、どの点が」「どの辺と、どの辺が」対応しているのか確認しましょう。
相似(そうじ)の問題において一番注意したいのは、「対応する」関係が分かっていないまま計算を始めてしまうことです。
テストに出る図形は、わざとひっくり返っていたり、斜めに回っていたりして、皆さんを引っかけようとしてきます。
頭の中で回転させるか、問題用紙の余白に小さく書き直して、2つの三角形の向きをピタッと揃えてみましょう。そうすると、どこが対応しているかが一目でわかります。
・点A と 点D (一番上のとがった点)
・点B と 点E (左下の点)
・点C と 点F (右下の点)
上の図の同じ色の線に注目してください。
このように、向きをきちんと揃えて「同じポジションにあるペア」を見つけること。これができれば、相似の計算問題は驚くほど簡単に解けるようになります!
◯砂時計型 ピラミッド型◯
確実に押さえましょう。
特にピラミッド型でミスが出やすいです。
しっかりと三角形同士で相似を確認することが重要です。
偏差値40を超えているのであれば、練習問題の大問2までは扱いましょう。
ここが最低ラインです。
◇必修編4 底辺の比と面積比◇
ここも必修編3と同様に非常に重要な単元です。
しっかりと学習していきましょう。
この単元で押さえておきたいのはただ一つ。
「山型」です。
図形の問題で、大きな三角形が頂点からスパッと切り分けられている「山」のような形を見たことはありませんか?
実はこれ、相似と間違えやすいのですが、「高さが同じ三角形」が並んでいる大チャンスの図形なのです。
三角形の面積は「底辺 × 高さ ÷ 2」で計算しますよね。上の図のように、頂点(A)を共有している三角形は、どれも「高さ」が全く同じになります。
この山型の図形を見つけたら、「相似かな?」と迷う前に「頂点が同じなら底辺を見る!」と条件反射で思い出せるようにしておきましょう。
瞬時に見えるように練習しておきましょう。
今後は補助線を引いてこの山型を「自分で作る」という動きも必要とされます。
なので、まずは図形に紛れている山型を確実に見つけられるように練習を積んでくださいね。
解説は以上となります。少しでもお役に立てる情報があればと思います。
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この記事を書いたのは...
松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。