この記事を書いたのは...
H.I
大学3年生
4人兄弟の長女
水泳を14年ほど続けており、
実は東医体で入賞したことがある
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
鷗友学園の宿泊研修 Column
こんにちは。聖マリアンナ医科大学3年のH.Iです。
今回も前回に引き続き、鷗友学園の紹介をしようと思います。
今回の内容は宿泊研修についてです。
鷗友学園では、中学1年生から高校2年生まで毎年宿泊研修があります。
中学一年生の時は、6月に長野県の軽井沢町にある追分山荘に1クラスごとにいきます。ここは鷗友学園の所有している山荘らしいです。
私の学年と、一つ上の学年は2011年の東日本大震災の影響で追分山荘が閉鎖していた影響でここではなく、近くの別の施設に泊まりました。
私たちの泊まった施設は敷布団でしたが、追分山荘の写真を見ると2段ベッドでとてもうらやましかったのを覚えています。
入学して2か月ほどが経過し、段々と中学校生活に慣れてきたところでこの行事があります。
社会科の先生が一人ずつ引率の先生としてつきます。バスでの移動時間などに軽井沢の地理や、歴史についてのお話を聞きました。宿泊研修前に事前学習は行うのですが、実際に目の前にしてみると、教材を前にして学ぶよりも、より楽しんで学ぶことができました。
またネイチャーウォーキングも行います。実際に山の中を歩き、ピッキオのスタッフさんの説明を受けながら自然と触れ合います。ツキノワグマの生態なども教えていただきました。
鷗友学園は半分キリスト教のような学校です。半分というのは、鷗友学園で三十数年にわたり第二代校長・理事長を務めた石川志づ先生が、キリスト教思想家である内村鑑三先生の教えを受けていたためです。そのため、ミッションスクールではなくミサはありませんが、中学三年間の間は週に一回聖書の時間があります。
少し話がそれましたが、この宿泊研修でも数回聖書の先生がいらして聖書講話があります。
聖書講話を聞いて、そこで感じたことをレポートにして提出する課題もありました。
自由時間には体育館でバスケやバドミントンなどをして遊び、クラスの親睦も深まります。
最終日にクラスの前で3日間の感想を発表します。
中学2年生の時には1月に長野県にスキー教室に行きます。スキー教室は3クラスごとに分かれていきます。
この宿泊研修は6年間で唯一勉強を全くしなくていい泊りの行事です。
初心者から上級者に分かれて少人数で教わります。私は初級コースでした。
上級者の子たちは初日からどんどん上の方のリフトに乗って滑っていました。
初級コースでも、初日は自力で登って滑る、を繰り返していましたが、最終日までにはリフトに乗れるようになり、パラレルターンや、人によってはシュテムターンまでできるようになっていました。
教室後には、温かいおしるこやホットチョコレートを飲んで体を温めました。
運動した後のご褒美はとてもおいしかったです。
中学3年生では3泊4日で沖縄に行きます。入学してから初めての学年全員で行く宿泊行事です。
前半は沖縄の自然と文化について、後半は戦争と平和について学びます。
初日には美ら海水族館に行きました。
宿泊研修に行く前に沖縄について事前学習をしてから行くのですが、私のグループは水族館にいる海の生き物について調べました。
特にその中でもチンアナゴがお気に入りだったので、水族館で実際にみたときにはかわいくて友達と盛り上がっていました。
ちょうどその時期にチンアナゴの歌がクラスで流行っていた気がします。
次の日は学年で4グループに分かれ、沖縄の文化や自然に触れあいました。
私は沖縄体験と琉球村コースで、シーサーづくりと沖縄の伝統的お菓子作りをしました。
お菓子はサーターアンダギーともう一つ作りました。(もう一つ名前忘れました)
このコースは他にもサンシン体験や琉球舞踊などもあります。
他のコースは伊江島でのサイクリングやシーカヤックなどがありました。
後半の平和学習では実際に白梅学徒看護隊に入り、戦争を体験された方のお話を伺いました。
戦争中に使われていたアブチラガマの中にも入りました。
このガマは実際にひめゆり隊の方が看護活動を行っていたところです。ヘルメットをかぶり、懐中電灯を持って中を歩きました。途中、全員でライトを消したら暗くて本当に何も見えませんでした。そんな中で毎日働いて生活をしていた方がいたことを改めて実感しました。
ひめゆり平和祈念資料館にも行きました。ここには戦争で亡くなった学徒隊の写真が貼ってあり、その時の自分とほとんど年も変わらない子がいたのだと思い知らされました。
また道の駅では嘉手納基地を外から見たりもしました。
また、最終日には平和祈念公園の平和の礎を見に行きました。
そこには太平洋戦争、沖縄線などで亡くなられたすべての戦没者の名前を国籍や軍人、民間人を問わずに刻まれています。24万人を超える方の名前が刻まれているそうです。
そこで担任の先生から平和についてのお話を聞き、平和とは何なのか、考える時間をもらいました。
前半と後半でかなり違うことについて学びましたが、きちんと気持ちを切り替え、後半の戦争と平和についても学ぶことができたと思います。
高校1年生は4月の初めに3日間箱根に行きます。
私の一つ上の学年までは5月に行っていたのですが、私の学年から高校の入学式をなくす代わりに始業式前に新しいクラスのみんなで泊まりに行こう!という事になり、日程が変更されました。
これは高校生活の始まりを自分たちの力で主体的に立ち上げることが目的で変更されたそうです。
1日目の朝、学校に集められたところで新しいクラスと担任が発表されます。
そのまま新しいクラスの教室に行き、軽く自己紹介をします。
行きのバスでは出席番号順と座席が指定されていました。
私はものすごく人見知りのため、このバスの座席は不安要素でしたが隣になった子と意気投合できたので楽しく過ごせました。
箱根についてからは新しいクラスに早くなじむためにバースデーラインなどのゲームをしたり、2日目の親睦会に備えたダンスの練習などをして過ごしました。
2日目は少し雨が降っていたのですが、室内で遊ぶより外に出たい、という意見が多く、オリエンテーリングを行いました。オリエンテーリングとは、地図とコンパスを頼りに森の中にある目印を探し出し、そのタイムを競うものです。
私たちのグループは見事に道に迷い、道にもなっていない獣道のようなところを草や木をかき分けながら歩きました。このことは今でも懐かしい思い出として残っています。
雨の中でオリエンテーリングをやったことで、自分たちの事を華のJKではなく草のJKや泥のJKと呼んでいました(笑)
このオリエンテーリングのおかげでグループの半分は初対面の人だったのに夜中の3時過ぎまでおしゃべりをするまで仲のいい友達になりました。(先生には内緒です)
2日目の夕方の親睦会では、リトミックの授業で中学生の時に習っていたgo togetherというダンスをそれぞれのクラスごとにアレンジして発表しました。
私のクラスは途中にクラス全員が一列になってランニングマンを踊りました。
まだ新しいクラスに分かれてから2日しかたっていないのに、それぞれのクラスでアレンジが違い、踊る側も、見る側もとても楽しかったです。
箱根研修に行く前は不安でいっぱいでしたが、実際に行ってみると新しいクラスメイトと仲良くなるきっかけになりましたし、クラスが一つにまとまることができたような気がします。
またまた長くなってしまいました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
この学校紹介は全3回の連載になっております。他の回も是非ご覧ください。
この記事を書いたのは...
H.I
大学3年生
4人兄弟の長女
水泳を14年ほど続けており、
実は東医体で入賞したことがある