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サカセルコラム
雙葉学園 学校紹介 Column
雙葉学園は千代田区の四ツ谷駅にあり、駅から見え、歩いてすぐの好立地にあります。
上智大学やイグナチオ教会があり落ち着いた雰囲気のある駅です。
東京メトロ南北線、丸ノ内線、JR中央・総武線が通っており、生徒のほとんどはこの四ツ谷駅を利用していました。
小学校の校舎と中高の校舎は廊下でつながっているわけではありませんが、すぐ隣にあります。
決して広いとは言えませんが、全く不便を感じることはない大きさの学校です。
まず、雙葉学園はカトリックの学校です。朝、帰り、給食前後の祈り、ミサ、音楽の授業で聖歌を歌う、宗教の授業など、一日のうちにカトリックの学校故のタスクがあったり、洗礼を受けている生徒もいたりしますが、12年間(小中高と在学しました)宗教の話を友達と真剣にしたこともありませんし、中高に上がればお弁当前にお祈りしている人を一回も見たことありません。要するに学校の決めたタスク以外は全く宗教を感じる瞬間はありませんし、学校のタスクもカトリックだから当然やるよなという程度のタスクなので、宗教色は余り濃くないかなと思います。また宗教の授業に成績がつく事もありません。設立当初はフランス人のシスター方が授業を行っていたのでフランス語の授業が中学三年生では必修となります。高校三年間では、英語かフランス語か外国語を選択することができるのですが周りの友達に聞く限り、言語が選択できるのは本当に珍しい事みたいです。
次に服装についてですが、制服はセーラー服で、可愛いと言われることがとても多いです。友達には制服に憧れて入学してきた子もいます。中高では、学年は上履きに通す紐の色ですぐに見分けがつきます。髪型やカバン、靴下の規定はありません。
最後に校風について、小学校は比較的厳しい方に入ると思いますが、中高は比較的自由で、勉強面でも生活面でも縛られることはありませんでした。メディア露出やバイトの禁止、髪染め・メイク禁止等、一般的な学校と同じように思います。
私は小学校から内部進学したのですが、小学校の学習は公立の学校よりかなり丁寧ですし(弟の通っていた公立の小学校とくらべてですが)、内容も濃いと思います。千代田区の学校であるがゆえに、皇居について勉強し実際に訪問するのですが、これがかなり楽しかった記憶があります。中学校に上がる前に大きな四科目のテストがあるので(悪い点数をとっても進学に響くことはないと思います)、6年生の間はそれに向けて勉強します。努力家な子が多く、皆で協力して普段から勉強していたように思います。
校舎について、中も外もとても清潔です。校庭はゴム製で制服や体育着が砂で汚れることは全くありません。雙葉は生徒が毎週当番制で教室、トイレ掃除をするので、皆汚さないように使いますし、汚れていたらさっと綺麗にする精神があるからこそのきれいさだと思います。
また、日光に建物を持っていて小学生は毎年数泊し、中高は合宿をそこで行います。夜には庭に野生の鹿が現れたり秋にはトンボが沢山いたり等、自然を感じられたり、友達とのたくさんの思い出があって、今でも大好きな場所です。
ここからは中高についてです。
補習、補講は本当にひどい点数を取っていない限りほとんどありません。勉強は生徒任せです。ほぼ全員が塾に通っていました。ただ、生徒が模試の結果を誇示したり、学校が定期試験の順位を発表したり、模試を受けさせたりすることも無いので、内部進学で過ごし勉強的な受験をしていなかった私は受験をあまり意識しないまま進級してしまいました。留年という概念は存在しません。成績が良くなかったら雙葉に残って再び同じ学年として授業を受けることはできず、他の高校への推薦証を渡されると聞いたことがあります。実際に私の学年にも何人か進級できずに退学していった子がいます。
金銭面で言えば、裕福な暮らしをしている子が多いですが、奨学金申請をしている友達もいました。親が医者や弁護士の人が多かったですが、自分を含め、サラリーマンの生徒もいます。親に愛され、常識と謙虚さを身につけている子が多かったです。
一番大きいのは言葉遣いなどの礼儀でしょう。友達といる時は年齢相応の言葉遣いですが、目上の方とお話する時の礼儀の良さは、先生方が何気なく矯正してくださったが故だと思います。強く言われたことはありませんが、先生方の言葉遣いが丁寧なので、自然と生徒たちも吸収しているのだと思います。ただ、先生方も普段はとてもフランクに接してくださいます。メリハリがある先生が多かった印象です。
これといった特徴はないですが、雙葉では少なくとも一つ部活に入らなくてはいけなかったので、クラス単位の出店はあまりなく、部活ごとに催し物をしていました。私はミュージカル公演をする部活に所属したのですが、かなり珍しい部活なので毎年大盛況でした。
代々木第一体育館で行います。学年対抗でかなりバチバチです。女子校なので騎馬戦のような危ない競技はありませんが、高学年は経験からかなり頭をつかって効率の良い点数獲得の戦略を練って挑みます。
6月頃に学校の校庭で行います。種目は卓球、バレーボール、バスケットボールで、中学の部と高校の部に別れており、クラス対抗で戦います。高校三年生はやはりどの競技も圧巻で、憧れの先輩の応援に後輩たちは駆けつけます。
中学三年生では平和学習を兼ねて広島へ、高校二年生では京都を中心に関西へ行きます。
学校側から受験について言及されることはほとんどありません。高1の最後に担任に志望校を聞かれたかなというくらいです。学年の担任団以外に共有している様子もありませんでした。医学部、早慶に行く人がとても多いですが、学校側から目指すように言われたことは全くありません。やりたいこと、行きたいところをとても尊重してくれますし、レベルを下げることをすすめられることもありません。逆に言えば先生方は受験に関しては相談をすれば快くのってくださるとは思いますが、基本放任です。私は自分が受験について何も分かっていない事すらわかっていなかったので、相談する内容も思いつかず、何の情報もないままだらだらと勉強してしまいました。学校の勉強をしっかりやって推薦を取るか、塾から受験のノウハウを教えてもらいながら受験に挑むかの2パターンだと思います。鉄緑会の指定校なので鉄緑会に通っている人が多かったです。勉強している姿を見たことが無くても、蔭でこなしているパターンが多いです。
高校三年生は午前中に必修、午後に取りたい人だけ授業を選択で取ることができました。理科は一科目必修で、二科目目は任意でした。(文系の様子は分かりません)
雙葉生の強みは英語だと思います。受験において文系も理系も必要とする科目の英語を得意としている生徒がとても多かったです。駿台模試の全国偏差値と校内偏差値を比べると、全国の方が10以上高い事もあるくらいです。雙葉内では目立った成績ではなくとも、世の中的に見ればかなりできると思っていいと思います。
皆で協力する環境であることが雙葉の良い点であり、行事には全力で挑み、大学受験にむけてみんなで協力して勉強していました。
内部進学ですが、習い事で塾に行っている人はけっこういたと思います。また、ヴァイオリンやピアノをやっている子がとても多かったです。小学校のテストというと企業が作った教科書にそったプリントをイメージされる方が多いとは思いますが、雙葉では先生方自作のテストでした。担任の先生があらゆる科目を教える学校もあるようですが、雙葉では、算数国語が担任、それ以外は担当の先生がいたので、理科や社会はとても深くまで学べて、テストも難しかったので、まとめノートを作ったり、みんなで問題を出し合ったり、中高の定期テストとあまり変わらない勉強方法を小学校の頃からしていました。
6年の12月には、上述の大きな四科目のテストがあり、自分の学年での立ち位置を大まかに教えられます。最下位に近いと進級が危ういと言われるらしいですが、あくまでも警告に過ぎず、ほぼ確実に進級はできるようです。
内部進学ではありますが、中学時の成績がひどいと高校への進学は許されません。これは雙葉の中高一貫制度が、雙葉中学が雙葉高校に生徒の推薦状を書くことで進学できる仕組みになっているからで、何人か抜けていく人をみました。自主退学扱いになるようです。周知の成績の悪さを誇る子が落ちていくので、本当に酷な成績を取らない限りは落ちることはない事と思います。
高校は学年の進学ごとに落ちていく人がいます。これも自主退学扱いだと聞きました。留年制度が無いので、単位不足だと雙葉を辞めることになってしまいます。
特に学校主催のものはないとは思いますが、廊下には沢山の外部のイベントのポスターが貼ってありました。また自主的に留学をする人も多くいたので、生徒間での情報交換も盛んな気がします。
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