サカセルコラム

算数から数学へ Column

算数の学習法

算数から数学へ

2020.08.29

おはようございます。

サカセルで学生講師・自習監督をしている大学四年生です。

これまで男子校6年間に関する記事や習い事に関する記事を書いてきました。

今回は「算数から数学へ」をテーマに書いていきたいと思います。

私は幼少期から数字が好きで、中学受験時代も得意科目は算数でした。

大学受験は当然の事、大学入学後も統計や情報処理、経営工学周辺の数学を学び続けております。

さて今回のテーマ「算数から数学へ」に関してですが、少しフワッとした内容になる事を予めお伝えしておきます。

皆さんは算数と数学の違いをどのように捉えているでしょうか?

「数学になると難しくなる?」「記号がたくさんでてくる?」等様々な意見があるでしょう。

個人的には数学は一切発想に頼らず、ロジカルに解ける学問で、算数は「雑多」だと感じています。

ロジカルに解く問題・観察して発想する問題など様々な形があるので「雑多」と表現しています。

抽象的な話をしてもイメージがつきづらいと思うので、過去三年半の指導経験(大学入学後2桁人の生徒を受け持ってきました)を元に具体的な例を挙げたいと思います。

今上の段から順に1個3個5個7個9個とブロックがピラミッド状に並んでいます。

80段目までに累計何個並んでいるでしょうか?

皆さんも少し考えてみてください。

数学を学ばれた方は、まず各段のブロックの個数が、段数が一つ増えるごとに2個増えるという規則性より、等差数列や!と気づくでしょう。

そして、等差数列の和の公式を使うか!となるはずです。

しかし、数列関連の公式を知らない小学生が「算数」だけで解こうとするとどうなるか。

とりあえず~1段目の合計は1.~2段目の合計は1+3で4.~3段目の合計は4+5で9.これって段数の二乗がそこまでの段のブロックの個数の合計になっていない???という思考に至ります。

すると~80段目のブロックの合計個数は80×80=6400と簡単に求められます。

一般的に世の中では「知識がたくさんある・方法がたくさん選べる」方が、物事を解決しやすい傾向にあると言われがちです。

しかし時には、選択肢が多いとかえって最善策を選べないといった事もあります。

これがいい例ですね。(ただし、補足だけしておきます。直感的な閃きや「それっぽい」周期性。こういったものをロジカルに説明し、再現性のある運用を行うためには、やはり数学が必須です。)

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

気温が相変わらず高いですが、体調に気を付けて過ごしましょう。

それではまた。

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自律学習サポーター

この記事を書いたのは...

自律学習サポーター

自律学習サポートコースで、学習管理や科目の質問、採点などを担当する講師陣。
頼れるお兄さん、お姉さんたちが今日もみんなをサポートします。

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