こんにちは、自律学習サカセルの三宅です。
先日、世田谷区を代表する伝統女子校である恵泉女学園中の塾向けの学校説明会に参加してきました。
「学校紹介・2025年春の入学試験の報告・校内見学」というスタンダードな構成でしたが、恵泉女学園の魅力がコンパクトに盛り込まれ、見どころ・聞きどころも充分。
せっかく説明会に参加したのに、僕が「ふむふむ…」と知見を深めるだけではもったいない。
そこで僕から見た恵泉女学園「ならでは」の他校との違いを記していこうと思います。
「ジュウジツシタシセツ!」
「セイトシュタイノガッコウギョウジ!」
「シンガクジッセキ!」
など、どの学校でも謳いそうな内容は省略します。
こちらは恵泉女学園のホームページや資料をご覧ください。
それでは行ってみましょう!
【これぞ世田谷区 恵泉女学園へのアクセス】
世田谷区の閑静な住宅街に位置する恵泉女学園。
生徒達の多くは小田急線経堂駅から北西に伸びる商店街を友達と談笑しながら10分ほど歩いて通学しているようです。
学校の北側の赤堤通りの路線バスを利用している生徒もいるとのこと。
世田谷区はバス路線が縦横無尽に走っていることからも納得です。
なお高校生からは自転車での通学も可、これはデカい。
住宅地が入り組んでいる世田谷区において自転車は最強の交通手段です。
ちなみに世田谷区在住の僕も当然ながら自転車で学校説明会に伺いました。
当日は生憎の空模様でしたが後ろの予定が詰まっていたので仕方ない!
レインコートで強行来校という異様な風体で参上しましたが、恵泉女学園の教職員の皆様は優しく出迎えてくれました。
【ここが違う! 恵泉女学園の学習の特徴】
「英語の恵泉」を謡っているだけあって、英語の教育には力を入れていることがヒシヒシと伝わってきました。
中学生の間はレベル分けをせずに文法の基礎からじっくりと積み上げ、高校生から習熟度別で更に学力を伸ばすという方式を採っているそう。
最近はリスニングやスピーキングを妙に推して、単語や文法・構文を軽視しているような学校も多いように思っていたので、なおさら好印象!
もちろんスピーチコンテストや留学プログラムも充実していて、たしかに確かな英語力がつきそうです。
ただ、それ以上に印象に残ったのは「対話重視」の教育内容。
入学後の各科目の学習はもちろん、入試問題においても一貫して「正しく読み・考え・伝える」ことが問われているように思いました。
見学の際もある教室ではディベートが行われており、また高校3年生のハイレベル理系数学の授業ではグループディスカッションが行われていました。
(個人的には受験生ならばテストゼミ形式で問題演習を重ねたほうが力がつくのでは、と思いますが)話し合うことによって確実に理解は深まることでしょう。
また大学受験に対しても友達と一緒に頑張ろう!という雰囲気を醸成でき、まさに「受験は団体戦」を体現できるのかもしれません。
【だからみんなに愛される 恵泉女学園の魅力的な校舎】
恵泉女学園と言えばメディアセンターと呼ばれる図書館です。
4階までの吹き抜けの中央に大きなガジュマルがシンボルツリーとしてそびえたつ、開放感に満ちた空間が広がっています。
メディアセンターの中央には各フロアからの明るい声が集まって響いていました。
静かにしなくても良い図書館って良いですよね。
一方、端のほうに歩みを進めると学習や読書に集中できるよう静謐な学習環境が広がっています。
メディアセンター中心に設計された校舎は雰囲気の調和が印象的で、どの教室も木の温もりや優しさに満ちています。
教室の前の個人のロッカーも木製で思い思いの鍵やマスコットが飾られていていました。可愛らしいものからクスっと笑えるものまで、このあたりのセンスは年頃の女の子らしく微笑ましく思えます。
廊下が広く机や椅子がいたるところに配置されていることも印象的でした。
おしゃべりに興じたり、普段と場所を変えて学習したり、気軽に先生に質問したり…
「対話重視」を体現しているのかもしれません。
美術・音楽・芸術系の教室が充実していることも、個人的には大きな魅力として映りました。
種類が多いだけではなく設備も本格的。
これだけ環境が整っているのなら進学校でありながら芸術系に進学する生徒が10%前後と多いことも頷けます。
【楽しい青春を送れそう 恵泉女学園の学校生活】
恵泉女学園の最大の特徴とも言えるのが「自由服」です。
「私服だから恵泉を選んだ!」という生徒も少なくありません。
私服とは言え「無秩序に何を着ても良い、奇抜で目立ったもん勝ち!」という下品さは皆無。
TPOに応じて個々が自己表現としてお洒落を楽しんでいるようです。
なお校章を付けることが義務付けられていますが、バッジのほかペンダントでも良いそうです。
いたるところで目にするペンダントは、そういうことだったのか!
学校生活に関しては、とにかく「おしゃべりに溢れていて楽しそう」です。
恵泉女学園は僕の自宅から生活圏内なこともあり、駅や通学路でも友達と楽しそうに話している恵泉生を見かけます。
自律学習サカセルの卒業生でも恵泉女学園に進学した生徒は多いです。
卒業後も通い続けてくれている生徒は高校3年生。
事前に「説明会で恵泉に行くから賢そうにしとけよー」と知らせておきました。
そして迎えた校舎見学。
案内してくれた先生からは「この時間の6年生(=高校3年生)は選択授業が実施されていて、受講していない生徒は各自の好きな場所で自習している」というアナウンスがありました。
お、いたいた。
広い廊下の自習スペースで一応テキストは広げているものの勉強はそっちのけで友達数人と楽しそうにおしゃべりをしています。
僕の姿を見つけると、椅子から身を乗り出して全力の笑顔で両手を振ってくれました。
受験生としての悲壮感は微塵も感じさせず、高校生活を謳歌している様子…
これはこれで良いでしょう。
自律学習サカセルの教室では、先生とおしゃべりを楽しみつつも集中すべき時はシッカリ切り替えて机に向かっています。
【結局のところ 恵泉女学園ってどこが良い?】
っと恵泉女学園の塾向け学校説明会に参加した僕の私見をツラツラと書きなぐってきましたが、長くなってきて読むことに飽きてきた皆様もいるかもしれません。
そろそろまとめます。
結局のところ「他の私立女子校と何が違うか」を整理すると以下の3つに集約できそうです。
① 友達や先生との対話機会がとにかく多い
学校という環境には「先生と生徒」という明確な線引きがあって当然です。
また「クラスメイトは友達でありライバル」という雰囲気で競争を煽り、学力をつけていく進学校も多いもの。
恵泉女学園には、そんなピリッとした雰囲気が似合いません。
生徒も教職員もみな恵泉の仲間としての一体感があり、穏やかで(ちょっとのんびりした)温かい空気が流れています。
② 自己表現としての自由服
学校の象徴とも言える制服がないことは、やはり最大の特徴でしょう。
個々の自己表現として様々なスタイルがあり、個性を互いに認め合う雰囲気が恵泉女学園の自由服です。
私服なのに恵泉っぽさが醸し出されることが「らしさ」なんでしょうね。
③ 木の温もりに満ちた校舎の雰囲気
メディアセンターを中心とする木を基調とした美しい校舎で過ごす6年間。
自然の温もりに包まれ、学校中のどこでも会話に花が咲く優しい空間で、生徒たちは豊かな人間性を涵養されることでしょう。
卒業後も人生の節目ごとに訪れたくなる校舎も恵泉女学園の魅力です。
このように他の進学校とは一線を画す温かな雰囲気に溢れた恵泉女学園は、2029年に創立100周年を迎えます。
果たしてどんな行事が開催されるのか、楽しみにしておきます。
皆さんも是非とも恵泉女学園に注目してみてください。
穏やかな6年間でまっすぐ成長できる環境がおススメですよ。
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