サピックスはオープンを冠とする模試が前期中に2回あり、タイプがA、Bとわかれていて午前午後の1000点満点です。
後期には4回になり、A、Bの区別がなくなった3時間500点満点です。
内部生はマンスリーなどと違い、申し込み制なので忘れずに手続きを済ませたいですね。
また、申し込みの際に入力する志望校は全10校ありますが同レベルのもので埋めるのではなく、適正校、抑え校、チャレンジ校と幅広く入力するようにしましょう。
同じような実力模試としては四谷大塚の合不合判定テストと首都圏模試センターの合判模試があります。内容はサピックス後期と同タイプでそれぞれが前期2回、後期4回ずつあります。
日々の勉強がどれほど身についているか、模試でどの程度実力が出せるようになっているか、単純に成績がどの程度変化したのかなどの判断材料は多い方がいいのでどれを受ける(状況次第にはなると思いますが)にせよ全日程受けることをおすすめします。
【4月、6月のサピックスオープンについて】
前述のとおり前期の2回は試験がAタイプとBタイプにわかれていて午前から午後に渡るのでお弁当を持参する長丁場の受験になります。
実際の入試でも午前午後と受ける方が多いと思うので参考になりますね。
ちなみに午前がBタイプ、午後がAタイプなので午前中に頭をフル回転させられ、昼食のあとは結構眠くなるらしいですよ...
では算数のそれぞれの試験のタイプをご紹介していきます。
*Aタイプ(35分 150点)
⇒マンスリーの大問5くらいまでのレベルで基本問題と基礎力の定着次第で解法を導き出せるような難易度になっているので、解けるものは確実に取って80~90点くらいを狙いたい所です。
ただ時間が35分と短いためか、解き終わらない、見直しができないなどが原因で毎年平均60点前後のことが多く、効率的かつ正確に処理できていない子が多い印象です。範囲のないテストなので最近復習した単元でないものが出るとパッと解法に結びつかないのかもしれませんね。しかし入試問題ではそれができるかどうかが合否を分けると言っても過言ではありません。
試験後にはしっかりと解き直しをして現状の実力と処理スピードの課題を認識しましょう。そして単元ごとの基礎力の定着と内容を正確に把握することを意識して日々の学習に取り組んでいけるといいでしょう。
(ちなみにもし過去問を手に入れる手段があれば一度解いてから受けてみるのもいいでしょう)
*Bタイプ(45分 150点)
⇒こちらはマンスリーや組分けテストの大問7あたりにある思考力系問題が大集合したような試験です。平均点は50点前後のことが多いです。
いつもなら⑴だけ頑張ってみてもいいけど無理なら捨てて見直ししよう!と判断している問題ですね。本番の入試でも必要とする場合は少数だと思いますのでほとんどの受験生にとって正直、結果は「気にしなくていい」です。
この試験で見るべき点は長くややこしい設問に対してどのくらい「正しく読解ができているか」「諦めずに向き合えているか」です。点数が悪くても頑張った答案が残せているならば褒めてあげて下さい。解きなおしも必要ありません。
ただ最上位校を目指しているなら100点前後を目標とし、解き直しの他に出題者がどのような意図で作問しているかまで追究すると良いでしょう。
【結果のとらえ方】
どの教科も基本的にAタイプの結果を重視しましょう。
サピックス内部生は2回の志望校判定テストが面談する際の参考資料になります。
どちらも思う様な結果が出せなかった場合は志望校の見直しも視野に入れておきましょう。
逆に合格率が全て80%を超えている場合は志望校のランクアップを検討しておくのもいいでしょう。いずれにせよ今のうちに色々なケースを考えて志望校の幅を広げておくと安心だと思います。
重く受け止めるべき模試は秋以降の4回です。
前期中は春の陽気にポヤーっとしたりGWがあったり運動会があったり、浮かれてしまう要素が多々あるのでサピックスオープンの様な厳しい模試を行うことで気持ちを引き締める狙いもあるのかもしれません。
結果に一喜一憂するだけではなく反省すべき点は何か、志望校合格のために今必要なことは何かを考えることが大切です。
【ほかの模試について】
以前、合不合はサピックスオープンに比べ母数も多く問題も易しめなので、難関校を目指す受験生には自分の立ち位置をより把握しやすくするために併用して受けることをすすめていました。しかしここ数年、合不合の難易度が上がり点数が取りにくくなってきているのでサピックス生はサピックスオープンを受けるだけでよいでしょう。
ただサピックスオープンでなかなか結果が出せず自信をつけたい場合は基本問題の出題が多く基礎力がついていれば得点がしやすい首都圏模試を受けてみるのも選択肢の1つです。
サピックスオープン大変ですよね(長いし…)。でもなんだかんだ言ってもまだ前期。
結果は大事だけれど模試にも時期に合わせた意味があるのでその時々に必要なことを考えて過ごしてもらえたらと思います。まずは夏まで、日々の勉強を頑張りましょう!
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