合不合第1回!早稲田アカデミー・四谷大塚系の塾に通っている受験生にとっていよいよ本格的な模試のスタートです。他の塾に通っている受験生も力試しに受けることがあるでしょう。合格判定も出るため、出来ればよい結果を出しておきたいものです。
【範囲】
予習シリーズ6年上第4回までで中学受験に登場する単元はすべて学習しますので、範囲は「すべて」になります。他塾の模試に比べてかなりまんべんなく出してくるのが四谷の模試です。ただ、6年上の範囲が出題されることはまれで、5年上~5年下の前半が中心になっています。
【時間・構成】
35分で大問6問が一般的です。大問1は小問集合、大問2~6は生物・地学・化学・物理から出題されるため、そのときによって生物が2問になったり化学が2問になったりします。
【傾向】
ひとつの大問の中でだんだん難しくなっていきます。問1や問2はサービス問題で問6は難問、といった具合になることがほとんどですので「難しい…無理かも」となったら次の大問に移るのがよいでしょう。全体的にも後半の方に難しめの大問を配置しているので、はじめの方の大問に時間をかけ過ぎず、後半に時間を残すことがポイントになります。
見慣れないグラフや表が登場することがあります。この場合は「読めば解ける」ようになっていますので、ビビらずに初めからよく読んでみることが大切です。「全然分からない!」となってしまったら大問ごととばしましょう。
【出やすい単元】
この時期の模試ですので、各分野の基幹になるような単元がほとんどです。予習シリーズの5年上~5年下の前半あたりがよく登場しています。狙われやすい単元を挙げておきます。
生物
◎昆虫
◎植物(光合成、花、植物のつくり)
〇人体
〇動物(メダカ、食物連鎖)
地学
◎月
◎星
〇気象
〇地震
化学
◎熱・水の三態変化
◎ものの溶け方
◎水溶液の性質
〇気体の性質
〇燃焼
物理
◎ばね
◎電気回路
〇ふりこ
〇てこ
△音・光
ひととおり習ったとはいえ、知識も考え方も定着していない受験生がほとんどのこの時期ですので基本的な原理を理解していれば解ける問題がほとんどです。また、問題文の中にヒントがあることも多く、うろ覚えでもよく読めば解けるようになっています。
【対策】
偏差値~50 ◎の範囲で不安な単元の復習をしておきましょう。予習シリーズの要点チェックなどで、重要なポイントを確認しておくのが良いと思います。
偏差値~60 〇の範囲まで確認しておくとよいでしょう。水溶液や気体の性質、人体、星などの知識を固めておくと安心です。
偏差値60~/理科が得意 上記以外の範囲もまれに登場します。中和や地層・岩石など5年下の範囲まで復習しておくと余裕を持ってテストに臨めるでしょう。
【成績表の見方】
科目の偏差値の他に生物・地学・物理・化学4分野の成績が載っています。昨年度の同じ第一志望校受験生(上位50%)に対する自分の成績(☆)が示されます。棒で示された部分よりも☆が下にある場合はその分野は力が足りていないということになります。
ひとつの学校に絞ったデータですので、多少の偏りがあります。例えば生物が得意な受験生でも、志望校によっては生物の得意な生徒が多ければ、あまり高く出ない場合もありますし、苦手だと感じていた物理が棒の真ん中くらいにくる、などということもあり得ます。どの分野を強化すべきかの参考にしてください。
【テストの振り返り】
◎早稲アカ/四谷大塚/他予習シリーズを使用している塾に通っている受験生
出来なかった単元・分野とその理由を確認しておきましょう。
忘れている単元や理解が不十分な単元が見つかった→予習シリーズ6年上は復習になっていますので、カリキュラムを利用して穴埋め/強化してください。
他にも問題文の読み落としや、グラフが読めなかったなど、弱点を確認してこれからの勉強に反映させてください。
この時期の偏差値はあくまで目安です。理科はこれからの勉強でかなり成績が変わる科目ですので、悪くても落ち込み過ぎず気を引き締める材料として使い、よかった場合は自信を得つつ油断せずに日々の勉強を続けていくのが大事です。
◎四谷シリーズを使っていない塾に通っている受験生
成績がよかった場合→自信にして、そのまま普段の勉強を頑張ってください
成績が悪かった場合→原因を確認しておきましょう。考えられる原因を挙げておきます。
・忘れている単元が多かった→今後のカリキュラムに合わせて埋めていけばよいです。
・未習の単元が出た→仕方ありません。今後のカリキュラムで追いつけばよいです。
・出題の仕方/アプローチの仕方が違うので解きにくかった→志望する中学校の問題にも合わないものがあったり、慣れるための練習が必要なタイプかもしれないことを念頭に置いておくとよいでしょう。ただ、現在の勉強法を大きく変える必要はありません。
・会場やメンバーの違いなど、アウェイの環境に弱い→今後も勉強時間にあまり負担をかけない範囲で、他塾の模試を受けて場慣れした方がよいでしょう。
他の科目の解説についてはこちらからご覧ください。
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