最高気温が25度を超え、日差しが強く差した5月12日火曜日。
2027年度より、入試制度が変更になるという攻玉社中の塾向け説明会に参加してきました。
●入試の仕組みについて
①入試日程の構成
・国際学級(帰国生)入試
・2月1日(第1回)、2月2日(第2回)
・2月5日(特別選抜:算数1教科または国算2教科)
さまざまな入試パターンを用意することで、特定の科目が得意な子、バランスが良い子など、
多様な能力を持った生徒に集まってほしいと考えているとのこと。
②入試問題に込めたメッセージ
・算数:計算、小問集合、文章題、図形の4題構成。「基礎・基本の徹底」と「計算力」を重視。
・国語:漢字や語句だけでなく、幅広い「国語常識(干支や地図、俳句など)」を問う。
・理科・社会:特定の分野に偏らず、全分野から満遍なく出題。
「満遍ない知識」が将来、社会問題を多角的に解決する力につながるという考え。
●2026年度入試の振り返り
①2026年度のトピック
・入試日程の構成
・特別選抜入試(2月5日)に「国・算2教科型(B方式)」を新設。
募集定員を一部調整(第1回・第2回を各10名減らし、特別選抜を40名に)。
②志願者・倍率の推移
・隔年現象があり、2026年度は実質倍率が2.6倍と高めだった。
③合格者平均点
・一般入試(4教科)では、例年6割5分〜7割の間で推移。
・特別選抜(算数1教科・2教科)は、非常に高い得点率が求められる激戦となった。
●教科別分析とアドバイス
①国語
・「語句の常識問題」で差がついた。言葉を単に覚えるだけでなく、文脈で正しく理解しているかが重要。
・記述問題では、本文の根拠に基づき、設問の条件(共通点か相違点かなど)を正確に読み取ること。
②算数
・計算問題の正答率は9割を超えており、ケアレスミスが命取りになる。
・「場合の数」など、公式に頼るだけでなく、図や表を書いて粘り強く調べる姿勢を評価する。
③社会
・リード文や資料を丁寧に読み解く問題が増えている。
・日頃からニュースに触れ、社会の動きに関心を持つことが重要。
④理科
・2026年度は計算量のバランスを調整し、例年より得点しやすかった。
・地学の岩石分野など、受験生が苦手としやすい分野もしっかり網羅してほしい。
●【重要】2027年度入試の変更点
2027年度入試では、より「公平・公正・透明」な入試を目指し、大きな変更が行われる。
①国際学級(帰国生)入試の変更
・試験日の変更:1月10日前後から、1月5日へ前倒し。
→埼玉県の入試の解禁日とダブルブッキングしてしまうことを避ける目的。
・試験時間の延長:国・算を各40分から50分へ。
・選考方法の簡略化:作文を廃止。面接も「英語受験者は本人のみ」「国算受験者は面接なし」へ。
・入学後の英語クラス: 国算受験で合格した生徒も、希望者は入学後に試験を受け、英語の高度なクラス(アルファクラス)に入るルートを新設。
②一般入試(2月1日・2日)の大きな変更
・「熱望組」加点制度の廃止:不透明さや不公平感をなくし、純粋に入試当日の得点のみで判定するため。
→これまで「第1回・第2回を同時出願し、両方受験した生徒」に行っていた優遇加点(ボーダーラインでの考慮)を完全に廃止。
→「熱望組」加点を行い、合格にしても、3日以降の学校に合格して進学されないケースも少なからずあった。
・繰り上げ合格の基準
→正規合格は点数のみで決めるが、繰り上げ合格を出す場合に限り、複数回受験している受験生を対象とする。
・特待生制度の廃止:教育理念に共感して入学してほしいため。
・手続き締め切りの変更
→2月1日入試分:2月3日15時まで
2月2日入試分:2月4日15時まで (それぞれの入試回ごとに手続き期間を設定)
※2026年度はどちらの日程も2月5日15時まででした
●感想
加点制度や特待生制度といった「救済」制度をなくすことで、合否はより純粋に当日の学力で決まるようになりました。
熱望組の受験生はあと数問を取るための学力が求められます。
また、入学手続きの〆切の前倒しにより、早めに合格校を確保した上で上位校へ挑戦する「保険」のような受験プランを組むのも難しくなりました。
家庭の経済的・心理的な不安も増えることでしょう。
裏を返せば「本気で攻玉社中を選んでくれる生徒を、より明確に選びたい」というメッセージではないでしょうか。
繰り上げ合格の生徒を、「第1回・第2回を同時出願し、両方受験した生徒」に限定する点は、学校側の一定の配慮も感じられます。
基礎学力をきちんと積み上げるところから、始めていきましょう。
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