サカセルコラム

大体どれくらいだと思う?の話 Column

算数の学習法

大体どれくらいだと思う?の話

2020.08.16

サカセルで学生講師をしている大学四年生です。

これまで男子校6年間についての記事や英語学習に関する記事を書いてまいりました。

今日は「大体どれくらいだと思う?」についての話をしていきたいと思います。

これまでそれなりの人数の生徒を受け持ってきましたが、例えば算数の問題を解く際に「たかしくんの歩いた距離」を問われているのに地球一周分くらいの距離を回答していたり、「たかしくんの歩く速度」を問われているのに音速くらいの速度を回答していたりする生徒はよくいます。

問題を読んだ際に「大体どれくらいだと思う?」と瞬間立ち止まってみる時間、およびその推定の精度とスピードが重要となってきます。

少し話が変わりますが、就職活動においても、いわゆる「フェルミ推定問題」を課す企業は少なくありません(特に外資系投資銀行や外資系戦略コンサル)。

自身も就活期間中に多くの面白い問題を解いた経験があります。

日本に電柱が何本あるか?

そこで今回は有名な問題「日本に電柱は何本あるか」について考えていきたいと思います。

今回は国土面積からアプローチします。

まず日本の面積は約38万平方キロメートル。

住居が密集する都市部は電柱も密集していて、住居がまばらな非都市部は電柱もまばらなので今回は分けて考えましょう。

国土を非都市部と都市部に分けた際に非都市部は全体の9割弱、都市部は全体の1割強程度だとすると、非都市部が

38万×0.9弱≒34万

都市部は

38万×0.1強≒4万。

次に「どれくらいの面積につき一本電柱が存在するか」について考えると、非都市部では100メートル×100メートル(1万平米)につき1本。

都市部では50メートル×50メートル(2500平米)につき1本。

34万×1000×1000(単位変換)/10000+4万×1000×1000(単位変換)/2500≒5千万本。

実際に2020年現在3600万本程度の電柱があると聞いたことがあります。

推定値と1400万本程度の開きはあるものの「スケール感」としては大きく間違っていない気がします

日本に犬がおおよそ何匹いるか

今現在、野犬は日本にほぼ存在しないので、

  • ①ペットショップにいる犬
  • ②ペットや盲導犬として飼われている犬
  • ③職業犬(警察犬など)

の三区分で考えても大きな問題は無いでしょう。

ただ③に関してはかなり数が限られているため今回は無視していきたいと思います。

わかりやすい②から考えます。

ペットや盲導犬として飼われている犬は何匹いるか

②は日本でペットを飼っている世帯数×犬をペットとして飼っている割合(多頭飼いは珍しいので今回は無視)で出せます。

まず、そもそも論として日本では核家族化が進み世帯数は増加傾向にあります。

一人暮らし世帯も入れて平均すると2人で1世帯の計算で良さそうなので12,000万人を2で割って6000万世帯程度と仮定します。

そのうち3世帯に1世帯がペットを飼っているとすると2000万世帯がペットを飼っている計算になる。

体感的に犬はペットとして人気ですし、ペットを飼っている世帯のうち4割程度は犬を飼っていると考えても間違いないので、2000万×4割で800万匹。(多頭飼いは珍しいので今回は1世帯につき1匹の飼育を想定)

最後に①(ペットショップにいる犬)を足して完了です。

ペットショップにいる犬は何匹いるか

ペットショップにいる犬が何匹かの推定を行います。

本来なら日本に800万匹ペット犬がいるので、死んでいく犬や初めて犬を飼う人のバランスを鑑みて常に800万匹程度の需要がありますが、犬の寿命は10年~20年程度なので回転率を考慮して毎年800÷20~800÷10(つまりは40~80万匹程度)の犬がペットショップに待機している必要があります。

よって840~880万匹程度の犬が日本にいるという結果が推定できます。

実際にデータを参照しますと、現在日本に900万匹程度の犬がいるという事が分かります。

今回はかなり正確に推定できたのではないでしょうか?

試しにハムスターや金魚で同じように推定を行ってみるのも面白いかもしれないですね。

普段はここまで細かく推定をする時間がありませんが、「大体どれくらいだと思う?」を癖づけておく事は勉強以外の場でも役に立つのではないでしょうか?

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自律学習サポーター

この記事を書いたのは...

自律学習サポーター

自律学習サポートコースで、学習管理や科目の質問、採点などを担当する講師陣。
頼れるお兄さん、お姉さんたちが今日もみんなをサポートします。

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