今日は4月3日、春期講習も終盤ですね。
桜の華やかな時期は過ぎてしまいましたが、自律学習サカセルの教室は授業や自習で今日も賑わいでいます。
さて今日のテーマは「どれを受ける?」6年生前半、テストの選び方です。
「塾の授業・宿題・テストだけでいっぱいいっぱい、これ以上テストは無理!」と言う気持ちは分かります。
ただ、中学受験内容の大部分の学習を終えられた今なら、志望校に向けてより客観的な指標を得るためにも他塾の試験を受けることが有効な場合があるんです。
今日は6年生の前半の4月から7月に開催されるテストの特徴を、お話ししていきましょう。
【四谷大塚 合不合判定テスト】
4月と7月に実施される、四谷大塚主催の実力テストです。
受験者数も多く、受験者層も幅広く、中学受験内容の基本から応用まで幅広く出題されるので、中学受験生全体における自身の学力を把握するには最適です。
中学受験界で用いられる偏差値も四谷大塚を基準にすることが多いですね。
ただバランスの良い出題を心がけているからか、過去問との類似性が比較的高いので、やりこみが点数につながりやすいのは、他塾生には若干不利な点かもしれません。
【首都圏模試センター 統一合判】
4月と7月に実施される、首都圏模試センター主催の実力テストです。
他塾と比べると基本問題の割合が高いので、学習の仕上がりに不安がある生徒や基礎学力の定着度を把握したい生徒においては、非常に参考となる指標が得られます。
受験者総数は多いものの、上位層の受験者は少ないので偏差値も高めに出る傾向があります。
コツコツ努力を重ね、基礎知識を身につけていれば好成績を出せる場面も多いので、例えばSAPIXの中下位に甘んじている生徒の基礎力の確認とモチベーション向上のために受けさせることもあります。
【日能研 全国公開模試】
毎月実施される、日能研主催の実力テストです。
データが豊富で受験者数も多いため、日能研生にとっては必須の試験と言えるでしょう。
ただ試験の出題内容や形式は独特で、他塾生にとっては戸惑う場面も多いかもしれません。
【SAPIX 志望校判定サピックスオープン】
4月と6月に実施される、サピックス主催の公開模試です。
各科目で「知識量・スピード・正確さが求められるAタイプ」と「思考力・分析力・記述力が問われるBタイプ」が行われ、特に上位校を目指す生徒の実力を把握するにあたっては非常に参考になる試験です。
ただAタイプの問題も難度は充分に高いので、有名校から中堅校を目指す生徒にとっては、あまり参考にならないかもしれません。
その他の注意点や活かし方は「6年生 志望校判定サピックスオープンの活かし方」をご覧ください。
ここでテストに関する注意点を2つ。
①志望校の判定は気にしすぎない
公開模試は全ての受験生が同じ問題に取り組むものです。
学校ごとの出題傾向は一切反映されないので、結果はあくまでも一般的な問題の場合の立ち位置を示すにすぎません。
実際の合否に直結するのは秋以降の学校別模試や過去問での出来具合です。
あくまでも基礎学力の定着度の参考、占いみたいなものとして、判定を気にしすぎないよう気をつけましょう。
②受けすぎない
テストは試験会場の緊張感の下で受け、出来る問題と出来ない問題を分けたり、ミスの原因を探ったりすることに価値があります。
もちろん成績も大切ですが、直しをしてはじめて実力の向上に役立ちます。
受けるだけではチェックに過ぎません。
毎週末に受けたり、午前午後に受けたりすると、学習時間が圧迫されてしまいます。
まずは普段の学習内容をしっかり定着させ、次にテスト直しで反省を重ねていきましょう。
受けっぱなしにならないよう、くれぐれも気を付けて!
っと、色々と話してきましたが、どのテストが自分に必要なのかは個々の生徒の状況によって異なります。
正しく見極めて、是非とも活用していきましょう。