マンスリー確認テストからマンスリー実力テストと名前を変え、範囲のない試験となる夏期マンスリーテスト。
夏期講習中に扱うのは、「今までの範囲の復習」となっていることもあり、多くの内容が夏期講習の範囲から出題されます。
【夏期講習中のテキスト】
N64-01 地理総合問題演習① 〜日本の国土〜
N64-02 地理総合問題演習② 〜日本の第一次産業〜
N64-03 地理総合問題演習③ 〜日本の第二次産業〜
N64-04 地理総合問題演習④ 〜日本の交通と貿易〜
N64-05 歴史総合問題演習① 旧石器時代〜平安時代
N64-06 歴史総合問題演習② 鎌倉時代〜安土桃山時代
N64-07 歴史総合問題演習③ 江戸時代〜明治時代
N64-08 歴史総合問題演習④ 大正時代〜昭和時代
N64-09 公民総合問題演習
全9回構成です。
640-20が国際問題の回だったこともあり、夏期講習からは「日本の○○」となるものがほとんどです。
「有名中」の提出指示はありますが、提出した後の講師側の取り扱いなどを考えるとこの時期の入試演習は重要度の高いものではありません。
どの塾でも共通していると思いますが、「それまでの全単元を扱い、可能な限りの内容のインプットを行う」というのが目標となっています。
「テキストの宿題をどう回していくか」が夏期講習を過ごす上での鍵となるでしょう。
【夏期集中志望校練成特訓のテキスト】
NS-01 地図からわかること
NS-02 こよみ・伝統文化・年代・時間
NS-03 身近な地域の歴史と地理
NS-04 現代の日本社会
NS-05 国民生活と経済
「夏期講習で取り扱わなかった事項」の演習授業となっています。
その単元を提示する「特定の学校対策」といったところでしょうか。
夏期講習テキストと比較すると、重要度が下がる内容がほとんどです。
マンスリーテストのことを考えるなら、できるだけSAPIXの授業の中で完成させて、夏期講習テキストの復習に時間を割く方が良いでしょう。
【夏期講習テキストの構成】
優先順位
◎ 必ず扱う
○ なるべく扱う
△ 余裕があれば
・夏期入試問題演習 △
→主に授業内で扱う内容です。その名の通り、単元に即した学校の入試問題を解きます。
・基礎力確認問題 ○
→主に家庭学習で扱う内容です。毎回4ページほどの問題がついており、穴埋め形式+記述問題という形式です。
・デイリーステップ ◎
→B5版の表裏の教材です。平常テキストと同じものです。
・コアプラス確認テスト ◎
→B5版の表裏の教材です。こちらも平常テキストと同じものです。
・データバンク ◎
→夏期講習1日目〜4日目に扱う統計資料の教材です。授業中に配布され、講師の説明する内容をきちんと書き取ってくる必要があります。後述する夏期地理ステップの出題範囲となっています。
・夏期地理ステップ・夏期歴史ステップ ◎
→100点満点の演習形式のテストです。1つ前のデータバンク・年号テストの範囲から出題されます。一問一答、小問数25問のテストです。
・デイリートレーニング ○
→毎回算数ではデイリーチェックが実施されますが、国語・社会・理科は3日に1回テストを実施します。100点満点のテストとなっており、テキストの復習+発展問題という扱いです。
実施される確認テストは
・コアプラス確認テスト
・夏期○○ステップ
・デイリートレーニング の3つです。
集団授業には「確認テストの実施」と「同じようにテストを受ける子たちがいる」という環境面のメリットがあると考えています。
クラスの昇降に関わるテストの勉強を中心に、「それまでに扱った基礎事項の内容をいかにインプットするか」が入試問題の中心となるでしょう。
「基礎力確認問題」については、「誰かの指示がない状態で、それをきちんと最初から最後まで扱えている子」はほとんどいないと感じています。
5年生の夏期講習テキストで扱った、「テーマ1〜3の解説ページの地理の内容」が形を変えて出題されていることも多く、良い復習教材になっていると感じます。
【有名中について】
SAPIXから夏期講習とは別の課題として課される「有名中」。
その年に実施された実際の入試問題を解いてみるという課題となっています。
「データバンクで学んだ内容が本当に出題されているのか」「自分の志望校がどういう出題をされているのか」などについてチェックするには良いでしょう。
ただ、この演習をして有効なのは社会が得意な子、具体的には毎回のSAPIXのテストで偏差値60をまず切ることはない子くらいでしょう。
テキストの復習でいっぱいいっぱいになっているようでれば、正直なところ実施しなくても良いのではないかとすら思えます。
また提出したとしても、チェックのハンコが押されて終わりとなるケースも。
夏期講習中に自宅学習できる時間が限られているからこそ、「何を優先するか」は常に頭に入れて学習することをオススメします。
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