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開成高校について【校風・行事】 Column

学校紹介

開成高校について【校風・行事】

2024.10.17

校風

開成高校は、「開物成務」という古代中国の易経に出てくる言葉に由来していて、「物を開いて務めを成すこと」という意味があります。生徒の素質を花開かせ、社会に貢献しましょうという思いが込められています。開成高校はとても自由な学校で、縛られることがないからこそ、この言葉の通り、生徒一人一人が好きなことを突き詰めることができる学校です。

開成に入ったら、東大を目指すため、生徒も先生もピリピリとした授業をしていると思われているかもしれませんが、むしろその反対です。開成の授業では、知的好奇心をくすぐるような先生の工夫が凝らされている授業がとても多いです。大学受験に向けた勉強というよりも、生徒の見聞を広げ、新たな関心を生み出してくれるような面白い授業をする先生が沢山います。
生徒は授業に食らいつき、休み時間は単語帳を読み漁っていると思われがちですが、授業を聞いている生徒はその授業に興味がある人で、他は塾の宿題をしたり、本やマンガを読んだり、寝ていたりと授業を聞いていない人も多くいます。授業の妨げにならなければ、他の事をしていても怒るような先生はほとんどおらず、生徒の自主的な参加が求められることが多かったです。

また、休み時間になれば、体育館や校庭で遊んだり、友達とゲームをしたりと楽しい時間を過ごし、放課後になれば部活や同好会、委員会などに参加している人がほとんどです。部活動や同好会は合わせると70くらいあり、兼部をしている人も多く、自分の好きなことに打ち込んでいる人がたくさんいます。

こんな学生生活でなぜ東大合格者が日本一の学校なのか、と思うかもしれませんが、それは隣には常に優秀な生徒がいる環境が大きな要因となっています。定期テストや実力テストでは常に自分の順位がわかり、実力テストでは成績上位の人は名前が載る仕組みになっています。受験戦争を勝ち抜いてきた生徒の潜在的な競争心があおられ、勉強へのやる気に繋がっていきます。
また、開成高校の実力テストの総合順位の上位100名は「百傑」と呼ばれ、皆そこにはいることを目標としています。それは、毎年現役で100人を超える東大合格者を出しているため、一般の模試を受けるよりも、確かな東大合格への指標となっているためです。

また、開成生の特徴として切り替える能力の高さがあります。休み時間や放課後は好きなことをしつつ、授業や塾の時間を効率よく使っている人が多くいます。また、部活動や運動会に真剣に取り組んでいるからこそ、「やりきった」と感じ、5月の運動会後の受験勉強への集中力は驚異的なものがあります。
こういった点が東大合格者数日本一の学校である所以だと思います。

運動会

開成といったら運動会と言っていいほど、大きな行事が運動会です。
毎年母の日に行われていて、学生生活の集大成となる高校3年生最後の行事です。各学年を8つにわけ、それぞれの組に色が割り当てられ、その8つの組の対抗戦が行われます。競技は主に学年種目とリレーです。学年種目は昔から変わらず、中学1年生は馬上鉢巻取り、中学2年生は綱取り、中学3年生は俵取り、高校1年生は騎馬戦、高校2・3年生は棒倒しです。
競技だけでなく、毎年一から作られる各組の応援歌とその振り、そしてアーチとよばれるパネル絵が運動会を盛り上げています。他にも、競技後に勝っても負けても、自分の組の応援席の前で土下座したり、自分の担当学年が優勝できなかったら坊主にしたりといった変わった風習もあります。

この運動会の準備は、高校2年生の運動会が終わった後から一年間をかけて行われます。学年種目では、毎年引き継がれているその組の引継ぎをもとに、学年種目の研究をします。過去の動画と自身の経験をもとに、フォーメーションを考え、試合展開を組み立てていきます。新学期になり、各組の生徒が決まったら、それぞれの体格や運動神経をもとに適切なポジションに配置し、最も効率の良い作戦を考えていきます。本番までに、各組毎の練習だけでなく、実戦対抗戦も行われ、そこで得られたデータを分析し、組ごとの要注意人物を見つけ、作戦を割り出し、対策を立てていきます。
こういった準備を新学期始まって以降は毎日行われ、放課後の運動会練習が終わった後、終電まで残ってやることもありました。ここまで本気で準備するからこそ、本番では熱い試合が繰り広げられ、実際に試合する学年だけでなく、指導に当たっていた高校3年生も試合結果に涙をしながら土下座している様子が見られます。

是非一度、日本一の運動会を見てみてください。

文化祭

2日間で来場者数が3万人を超えるほどの賑わいをみせます。全て生徒が運営しており、部活や同好会、クラス、有志などの団体が企画し、文化祭実行委員の許可の下、様々な企画が行われています。

東大王で有名な水上颯や伊沢拓司を輩出したクイズ研究会のブースは毎年人気となっています。高校生クイズで活躍した生徒と会うためにきた女子高校生の列を見ることも多々あります。他にもカジノや縁日、お化け屋敷、占いなどクオリティの高い出し物が多くみられます。

中・後夜祭の盛り上がりは目を見張るものがあります。軽音部のコンテストで上位を取ったバンドの演奏や、Mr.開成、Ms.開成のコンテストが行われます。Mr.開成は毎年選りすぐりのイケメンが出場し、顔だけでなく自分の特技を披露し、さらに観客を沸かせます。Ms.開成は、開成生が女装をして可愛さを競い合いますが、こちらも人気なコンテストです。毎年Mr.開成、Ms.開成のレベルが非常に高く、天は二物を与えずという言葉は嘘だったのかという程の美男子が登場します。来場した方が投票できる仕組みとなっていますので、気になる方は是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


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自律学習サポーター

自律学習サポートコースで、学習管理や科目の質問、採点などを担当する講師陣。
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