この記事を書いたのは...
松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。
個別指導・家庭教師の自律学習サカセル
サカセルコラム
【5年算数】四谷大塚 10月度組み分けテストはどう対策する? Column
大問1 計算 3問 24点分
大問2 小問集合 64点分
大問3 基礎的な大問 16点分
大問4 基礎的な大問 16点分
大問5 基礎的な大問 24点分
大問6 難しめの大問 16点分
大問7 難しめの大問 16点分
大問8 難しめの大問 24点分
※問題の数、形式は昨年のものです。
※範囲は1〜5回です。
※一昨年の平均点は約107.5点
大問1で2問。
大問2で3〜4問。
大問3・4で2~3問。
以上を目安に取っていけば良いです。
計算問題は絶対取れると思われている保護者の方も多いかもしれませんが、意外と複雑で難しいです。むしろ組分けテストでは大問2や大問3・4の方が簡単に取れる問題が多くありますので、そちらで点数を確保していくイメージで時間配分や見直しの時間を確保していきましょう。もちろん計算問題を落として良いわけではないので、練習はしっかりおこなっていきましょうね。
また、後半の問題は当然複雑になります。得意分野や取れる問題があったら挑戦していき、そうでない場合は取れるところをしっかり見直しし、ケアレスミスによる失点を防ぎましょう。
大問1で2〜3問。
大問2で5〜6問。
大問3・4で3問。
大問5〜6の(1)で1〜2問。
以上を目安に点数を取っていきましょう。偏差値50を狙っていく以上、基本的な問題は落とせません。大問5以降は(1)をしっかり狙っていきましょう。後ろの大問は当然難易度が上がりますが、「よく読むと実は簡単」という問題が紛れています。ここは狙っていきたいですね。
大問5までで2問ミスに抑える。
大問6以降で2問以上。
以上のを目安に点数を取りたいですね。
最後の方の問題(大問7や8)は正答率が一桁%だったりするので、無理に解かなくて良いです。読んでみて(1)が簡単だったら解く、難しそうだったら見直しに時間を回す。という認識で良いでしょう。
それでは次に大問ごとの特徴に触れていきます。
基本的な計算です。逆算や分配法則など基本的な計算のテクニックを確認しておきましょう。また、小数→分数の変換も押さえておきましょう。過去には連比(比合わせ)なども登場しています。
基本的な一行問題です。予習シリーズの基本問題の難易度ですので、しっかり取り切りたいですね。特に今回は比を利用した基本的な問題が多く、しっかり練習していれば点数が稼げます。比の利用に関してしっかり練習しておきましょう!
気をつけないといけない点として(7)や(8)では意外と難しい問題が登場します。正答率も毎回低いので、無理に解かなくて良いです。
大問形式の基礎的な難易度の問題です。予習シリーズの基本問題や演習問題集の反復基本問題に相当する難易度です。大問2の(7)や(8)に比べるとこちらの方が簡単なことが多いので、しっかり取り切りましょう。
少し難しい大問形式の問題です。予習シリーズの練習問題や演習問題集の反復練習問題に相当する難易度です。 (1)の問題に比較的簡単な問題が紛れているので、見逃さないようにしましょう。
応用的な大問形式の問題です。正答率が一桁%のことが多く、取り切るのは難しいでしょう。注意したい点として、(1)に読めばわかるような比較的簡単な問題が紛れていることがあります。ここは逃さないようにしましょう。
最後に単元ごとの重要ポイントについてお話しさせていただきます。
比の基本的な学習です。夏の間に先取りしたお子様も多いかと思います。基本問題の大問1まではお子様のレベルに関わらず確実に解けるようにしましょう。
ポイントは文章をそのまま式や図に置き換えることです。
また、例題6などの個数の比と重さの比など2つの比が登場する問題に関しては以下の図がおすすめです。
このように情報を整理することで対応をしていきましょう。
また、例題2・6・7や基本問題の大問4などで登場している問題ですが、これは消去算(倍数算・変化算)で解くのがおすすめです。予習シリーズの解き方の場合、差が同じパターンと和が同じパターン、差も和も異なるパターンの3つを解けるようにならないといけません。一方、消去算を利用する場合、消去算の解き方1つを押さえてしまえば出来るようになるので楽です。ちなみにサピックスではこれを消去算で指導しています。(消去算は連立方程式なので、算数未経験の方でもご家庭で指導可能です)
比を書き込むとき、比の数値に記号をつけるようにしましょう。1:2ではなく、①:②のように書きます。この作業をすることで、比が混ざってしまったり、実数と勘違いしたりするミスを防げます。
縮尺はできるようにしましょう。出ます。
ポイントとしては、分数で解くことです。筆算を使わないで解きましょう。
例題1からスタートし、例題3・4・5、基本問題の大問2などでレベルアップしながら練習していきましょう!
お子様のレベルに関わらず確実に解けるようにしておきましょう。
例題1からスタートし、例題3や例題6で練習をしていきましょう。特に例題6の正方形が中に入った直角三角形の問題はよく出題されるので、確実に取れるように練習しておきましょう。
底辺の比を面積の比に利用する問題です。夏に学習したお子様も多いですが、忘れている可能性も高いので、しっかりと確認しておきましょう。意外と多くのお子様が使いこなせていないです。基本問題の大問2などで利用します。
第2回の内容でつまずくポイントはこのパターンになります。練習問題の大問1・2などで登場します。偏差値50以上を狙っていく場合は必ず取り組みましょう。
こちらも重要です。ポイントは「対応する辺や角」をしっかり意識することです。基本問題の大問4や練習問題の大問3などが解けないお子様はこの「対応する辺や角」が意識できていない可能性が高いです。確認しておきましょう。
角度に記号をつけるようにすると自然と意識ができます。図のように取り組んでみてください。
お子様のレベルに関係なく、確実に取れるようにしましょう。例題1や基本問題の大問1などで練習ができます。
練習問題の大問1は余裕があるのであれば取り組んだほうが良いです。(3)は連比が必要になるので少し面倒ですが、(1)や(2)はそこまで難しくありません。山形の利用ということでぜひ取り組みましょう。
こちらもお子様のレベルに関係なく、確実に取れるようにしたいです。例題2~4や基本問題の大問1~4を通して練習しておきましょう。
例題5は偏差値55以上を狙うお子様は取り組んだ方が良いです。理屈自体は難しくありませんが、解くための手数が多い問題となっています。
例題2は偏差値50以上の方は一応確認しておきましょう。この問題が大事というよりは「こういう考え方もあるよ」というのを見せておきたいです。ジャンケンは勝つか負けるかあいこの3パターンという考え方をついしてしまいがちですが、「勝敗が決まるか決まらないか」という2パターンで考えることもできます。そこに触れておきましょう。
例題3の単位あたりの料金を考える問題です。お子様のレベルに関係なく触れておきましょう。
お茶だとピンとこないお子様も多いですが、「350mlの缶ジュースと500mlのペットボトルのジュースどっちがお得?」という身近な例にすると理解してくれることが多いです。また、最近のスーパーでは単位量あたりの値段が書いてあることが多いですね。買い物に行った時などに話題として触れてみるのも良いですね。
今回のメインテーマです。例題4で登場します。お子様のレベルに関係なく習得しましょう。
いもづる算では「手順を暗記してもらう」のが手っ取り早いです。
また重要なポイントとして「全体の量を一定に保つ」という考え方が挙げられます。ここも理解できているか確認しましょう。
今回の単元の中で一番難しいのがこの3段つるかめになります。例題5で登場します。
ポイントとしては「面積図で視覚化をすること」「個数のヒントがある場合は平均算+つるかめ算」「個数のヒントがない場合はいもづる算」という3点が挙げられます。
例題6はお子様のレベルに関係なく取り組み、例題7は50以上を狙う方が取り組むと良いです。例題8は「第1回の比の利用において消去算を学習していたお子様」にとっては「びっくりするほど簡単」な問題に見えることでしょう。そういう意味でやはり消去算は早めに学習しておくべきですね。
年令算は「表でまとめる」のがポイントです。線分図を使う先生が多いのですが、自分の教えている感触としては表の方が生徒の飲み込みが圧倒的に早いです。線分図で解けなかった生徒に表での解き方を教えると5分後には解けるようになります。ぜひ年令算でお悩みの場合は表を試してみてください。
解説は以上となります。少しでもお役に立てる情報があればと思います。
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松田 浩志
自律学習サカセルでは算数・国語、主要2科目を担当。
大手進学塾では、教務主任職として、校舎全体の運営を担当し、日曜日の志望校別コースの最上位クラスから自校舎の基本クラスまで、算数・国語の両科目で毎年幅広くクラスを担当してきた。
現在の趣味はファッション。
もともと古着が好きだったのですが、現在は「キレイめ」なファッションが好み。